皆さん、おはようございます❗
自由が丘こども図書館館長ありさです。

夏休みまであと少し!どこか遠くに旅に行きたい気持ちがむくむくと大きくなる季節です。

皆さんはどこに行ってみたいですか?
太陽が輝く南の島?お洒落なお店や歴史的な建造物が立ち並ぶヨーロッパ?

さて、今日紹介する絵本の作者さんは、トルコで素敵な体験をしてきたようです。


『ギョレメ村でじゅうたんを織る』


新藤悦子 写真/文
西山昌 絵 福音館書店
1998/9

あらすじ

大学生の頃、作者である新藤悦子さんは、トルコの田舎町を旅した時、絨毯工房を訪れました。

そこで働く女性たちは、最初は警戒して、写真どころか、口もきいてくれませんでした。ところが、悦子さんの案内をしていた男性が工房から出ていってしまうと、女性たちは笑いながら話しかけてきたのです。

イスラム社会の女性たちの素顔は、なかなかわかるものではありません。普段、どんなことを考えて、どのように暮らしているのか知りたくなった悦子さんは、カッパドキアのギョレメ村に滞在することにしました。

(読み物)
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★エツコとハリメ、絆を織る

ギョレメ村に意気揚々とやってきた悦子さんでしたが、せっかく覚えたトルコ語は通じないし、カメラをむけるとあからさまに避けられたり、なかなか取材がうまくいきませんでした。

そこで、工房での出来事を思い出して、村の女の人に絨毯織りを教えてもらうことにしました。

織っているうちに、きっと仲良くなれるかもしれないし、方言にも慣れるかもしれない。そう考えた悦子さんは、絨毯を織るハリメさんの家族を紹介してもらいました。

本書には、トルコの伝統的な絨毯の出来上がっていく過程と土地に暮らしている人々の写真がたくさん載っていて、トルコの雰囲気がよく伝わってきます。

特に館長が好きなのは、

「妖精の煙突」

新藤悦子さん作の『月夜のチャトラパトラ』を読んでいると、おお!これか!となります。やはり、作者の実体験というのは作品に色濃く現れるのだなぁ。どうして岩の上に岩が乗っかったのか。不思議でたまりません。

「ぶどうを摘むハリメさん」

冬仕度にに向けて、収穫した果物を干したり潰したりするハリメさん。砂糖代わりにぶどうを潰してつくる調味料があるんですね。

イスラム圏のお菓子を食べたことがあるのですが、これでもかぁっ!これでもかぁっ!ってくらい甘かったです。ぶどうのも甘いのかなぁ?と気になる館長です。

女性と果物ってとても良い被写体です。絵になります。ハリメさん、きれいです。


「いけにえの牛をさばく男たち」

やっぱり、食べることは人をいい顔にしてくれますね。神様に捧げる羊や牛をまるまる解体する迫力、これから食べることを楽しみにしているのがニッコニコの笑顔から伝わってきます。「残酷だけどおいしい」のコメントが効いてますね。

他に割礼に、結婚式、トルコの小学校のことも詳しく紹介しています。

最初は、無愛想で、絨毯織りもしぶしぶつきあっていたハリメさんも、悦子さんと日々の仕事をするうちに家族のようになっていきました。帰国する際、ハリメさんが

「こんどは、いつくるの?」

と声をかけてくれました。

絨毯が織りあがるにつれて、ハリメさんとの絆も織り上がっていくように読んでいて思いました。

トルコなどイスラム圏地域は、今は戦争があって危険な場所だとよくニュースで報道されて、そこに住んでいる人々や信仰している宗教までも「恐ろしいもの」と思われてしまうけれど、

戦争をけしかけたり、ひどいことをしているのはごく一部の人であって、多くの人は、ずっと続いてきた生活をして暮らしている。

目白図書館での講演会で、素敵な思い出があって、大好きな土地が誤解されているのは辛いと言っていた悦子さんの気持ちが、この作品を通して伝わってきました。

こんなに素晴らしい体験があった場所なのだもの。館長もいつか行ってみたいです。

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