〔472〕国字の定義

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 この記事の内容は、「ブログ和製漢字の辞典」に書こうとしたのであるが、文字数オーバーとなったため、こちらへ緊急避難したものである



 素人むきの国字のブログという考えなので、あまりがっちりした定義めいたことを書かずに、こんなことだろうと感じ取っていただくのでいいかなと思っていたので、あえて定義を書かなかった。


 しかし、このブログを見ていただいている方の中に、書くようにといわれる方もあるので、あまり硬くならない程度に書いてみようと思う。


 ここで言う国字は、日本人が漢字に倣って作った漢字体の文字ということである。


 その他色々な場合に国字という用語を使うのだが、そういった場合を含めての定義は、私のホームページ「日本語を読むための漢字辞典」を見ていただきたい。


 このブログでの国字の用法は、他の場合の用法は、含まないので、ここの話にも取り上げない。]


 では、日本人が作った漢字ならすべて国字と言えるだろうか。


 そうだとする立場の方もいるにはいるのだが、その説は、ここでは採用しない。


 例えば「椿」は、「春の木」ということで、日本人が「つばき」のいに作ったと言われるが、中国では、「ちゃんちん」という木の名前などに既に使っていた。


 このような字を国字とすると、「沖(おき)」・「森(もり)」なども国字としなければならなくなる。漢和辞典を見るまでもなく、国訓と言って、既にある漢字に日本人が新たな意味を付け加えたことをあらわす用語がある。


 実は、日本人が作ったが中国などにある漢字の字形と一致してしまったという場合と、中国などにあることが分かっているが、意味を追加するのに都合がいい字なのでそうしたと言う場合の区別が付かない場合が多いのである。


 これを別の視点から言うと、同じ漢字を作っても既にあることを知っている人が作ると国訓、漢字にあることを知らない不勉強な人が作ると国字ということになってしまうと、理論的整合性が取れないと言うことになる。


 よって、第一段階として、それまでの漢字圏諸国のいずれにも同形の文字がなかったもので、日本人が漢字に倣って作った漢字体の文字ということにしたい。


 現実には、異体字・方言文字・個人文字の問題があるが、難しくなるので、後日別の話題とすることにする。


 なお、この日本人が作った漢字体の文字という意味での国字という用語を、和製漢字という場合があるが、この場合も広義にとらえるか狭義にとらえるかという問題はある。


 私の場合、国字は最狭義に、和製漢字は、その場合よりやや広義に使っている。




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 誤って国字とされる字の中には、作成した中国人の名前までわかっている字がある。


 図書館の意で作られた「国構えに書」の字である。


 作者は、「杜定友」で、1925年に図書館制度の調査に訪日したときに、宿舎として使っていた日本人宅で作ったこともわかっている。この字から「国構え」の最終画を取った字も、このとき「図書」の意で作られている。


 ここまでわかっている字に、いまだに国字とする漢和辞典があることは、非常に残念である。



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 他のブログのために書いたものであるが、こちらの読者の方にも読んでいただきたく、一部変更して、転載した。



 異体字は、音義が同じで、形のみ違うものについて言う。


 国字は、一般に音がなく、訓のみのものが多い。よって、形以外に音の部分が違う。


 音があるものであっても、用法に差があれば、国字と言える。「国構えに皇」は、「音コク訓くに」であり、「国」などと異体字のようであるが、「国」の字を使って書くと「皇国」の意を一字であらわす字であって、「国」などと同義ではなく、異体字ではない。この場合は、国字となる。


 異体字であれば、それが日本でできたものであれ、それは国字とは言わない。言い換えれば、音義用法が同じである漢字は、その字形が日本にしか存在しないものであっても、異体字として国字とはしないということである。


 そうであるにもかかわらず、異体字である旨のマークをつけながら、国字とする漢和辞典があるというのは、ちょっと驚きだ。この程度の事がわからない方の中に漢和辞典の編者のような漢字の専門家もいるというのは、困ってしまうということだ。


 これがどの漢和辞典に当てはまるかは、この文章を読んでいただいた方が、漢和辞典の購入時に判断していただきたい。


 なお、この部分が劣っている漢和辞典が、他の部分も劣っていて、使い物にならないといっているのではないので、誤解のない様に願いたい。


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 国字関係に関しては、納得できるレベルの漢和辞典は、1種類もない。


 ある程度大きな辞典でも、漢字項目に書いているほどの典拠をつけていない。日本の古辞書の主なものを見ただけで、かなり典拠が付けられるにもかかわらずである。


 中国の主な辞書を調べれば、国字でないことがすぐわかるにもかかわらず、調べず、誤った解釈を平気でしている。


 字源もいいかげんで、現代の意味に該当するような字源説を述べている。より古い意味があれば、それが字源に見合うものであるのに、歴史が若い意味から字源解釈していることが結構ある。


 日本での異体字と国字の区別も出来ていないことが多い。


 日本の古辞書が漢籍を引くので、漢字のはずなのに、調べていなかったり、わざとその部分に触れず、濃く自説を訂正していないものもある。


 以上のような基本的な研究がもれていて、正確なことを書けない人がプロを名乗って欲しくない。


 やはり、中国の古漢字については、プロであっても、国字に関しては、まるっきりのアマチュアの方が、漢和辞典の編集責任を負っていることもあるのだろう。


 ゆゆしきことである。


 5月17日に発行された『学研新漢和大字典』に100項目あまりの改訂意見をつけたが、まだまだ不十分であり、私自身、えらそうなことを言えた義理ではないのかもしれない。


 


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 他のブログのために書いたが、こちらのブログを見ていただいている方にも読んでいただきたく、転載した。ただ、こちらのブログの趣旨からすると、やや話題が重いところもあることをお断りしておく。


 なお、最近多くの方が呼んでいただいた結果、システムがおかしくなったときを除き、アメーバでのランキングが、過去最高位(2176位、ジャンル内26位)になったことをお知らせし、感謝の意にかえたいと思う。



 漢字の字源については、『説文解字』の昔から、現在に至るまで、六書による字源解釈が行われている。


 国字に関しては、六書に該当しない成り立ちのものが多く、それでも六書に当てはめようとするものや、字源解釈を放棄している漢和辞典もある。


 ほかのことでは優れたところのある漢和辞典でも、解字に「国字」と書き、読みや意味をその下に書いてこと足れりとするものもある。


 字源解釈をきちんとしようとしているものの中にも、色々欠点がある。


 ある漢和辞典は、字源的に見て、元の意味から派生義という順番で解説していることを明記しているが、国字に関しては、その順番になっておらず、派生義によって字源解釈をするというおかしなことになっている。


 国訓の場合についてはもっと多くの辞書や文字で、字源解釈がなされていない。「鰉」は、漢字本来の意味は、チョウザメであるから「魚+皇(大きい)」で大きな魚を表したという字源説には異論がなかろうが、国訓では、「ひがい」という20センチ足らずの淡水魚のことであるから、そのままでは説明できない。国訓の場合「皇」が大きいという意味ではなく、この魚を好まれた明治天皇の事を表していることを書いている漢和辞典は、少ない。


 字源解釈は、その漢字の意味や読みをどのように表そうとしたのか考えて、その結果解明できた字源説がその漢字の字体や音義に合致しているか検証すべきであるのに、ちゃんとやっていないと思われる漢和辞典があるのは、残念である。


 以上は、国字に関する字源解釈を元に論じたが、日本人が作った漢字、和製漢字(国字)に対する字源解釈がきちんとできない人が、他民族である中国人のそれもより古い時代の人が作った漢字の字源を解釈できているとは、とても思えないという視点にたって、やや詳しく論じてみたものである。


 


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 ここにこられる方は、ウェブ版については、ご存知かと思います。


 現在、書籍版を作っていますが、かなり漢和辞典風になる予定です。


 先日、出版社に原稿見本を送っていたところ、流通の方から、色よい返事があった旨、社長より電話があった。


 そのため、一昨日は、遅くまで、原稿を書いていたので、昨日は、1日休んでしまい、こちらのブログにも書くことが出来なかった。


 『漢字源』などにしたお願いをこの辞書にもしたいと思う。『漢字源』などでは、要望として伝えるだけであるが、この辞書については、私自身が著者であるので、可能な限り実現したいと思う。


 『和製漢字の辞典』Web版のこんなところがわかりにくいとか、この文字の説明がわかりにくいというのがあれば、私のブログのコメントかホームページなどの掲示板に書き込んで、お知らせいただきたい。


 


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 今は、JIS漢字対応の漢和辞典など当たり前なうえ、JIS幽霊字の研究も進んだので、当たり前にわかる字の一つとなった「枦」の字が30年近く前には、出ている漢和辞典は、ひとつしかなかった。


 当時、私は、『新選漢和辞典』や『大漢和辞典』などのほかほとんど漢和辞典を持っていなかった。


 それにかかわらず、漢字は得意だと豪語していたのだから、今考えると、本当に恥ずかしい。


 そのとき聞かれたのが、俳句に使われていた「枦」の字であった。この字を漢和辞典で調べても載っていなかった。


 手元にあったものばかりでなく、図書館や書店にあったものも含めてである。


 そんな時やっと見つけたのが、『新漢和辞典』(大修館)に「かたら」とあったものだ。後日、地名で使われる特殊な読みであることを知ったのだが、やっと見つけた安堵感もあって、この辞書を購入し、聞いてきた人に得意げに報告したことを覚えている。


 今なら、「櫨(はぜ)」と同じ意味に使われることが最も多い字だとわかるが、以前は国字とされたり、漢和辞典の解説も混乱していたものである。



 普通に使われるものと同義であっても、違う読みで使われることもある。


 普通、「むしる」とよまれる「毟・手偏に劣・手偏に毟」であるが、俳句では、「もぐ」と読ませていることが多い。



 この外にも、俳句には難しい字が使われていることが多いので、俳句に親しまれる方は、俳句専用の難読辞典を手元に置かれたほうがいいだろう。



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 「仁・辻・軌・駟」などは、ちょっと漢字好きの方なら、思い浮かぶであろう。


 しかし、同一部首で、「一~十」まで全てというと、漢和辞典の編者クラスの方でも、まず解答できないだろう。


 私も古辞書(『倭玉篇』の一種)で偶然見つけたのであるが、その部首とは、しんにょうで、「一・十」は国字にあり、「九」は「軌」の異体字として漢字にあることは、ご存知の方もいるだろう。


 「二」については、『国字の字典』にあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない。


 「六」が「迹」の俗字と考えられるほかは、国字ではないかと思われるが、古辞書でも他のものでは見たことがない。


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 そんなの簡単だという方には、すごいと言って差し上げたい。


 「鮟鱇」だろという方には、ではもう1つの書き方は、言いたい。


 そんなの知らないという方がほとんどだろう。どの漢和辞典にも載っていないし、今そのように書く人もいないと思われるからだ。


 実は、古辞書には、「鮟鱇」のほかに「鮟鯱」とかかれているケースもあるのだ。そして、この用法で使われた方が、「鯱」を「シャチ・シャチホコ」と使ったのより、古いと考えられるのである。



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 漢字には、異体字といって形が違うが、音義は同じというものがあることは、ご存知かと思います。


 言葉であれば、同義語ということになるのかもしれませんが、厳密には同義語は、存在しないのではないかと思っています。もちろん、類義語はあります。


 ところで、「垰(たわ)」は、山の撓んだところという意味だとされていますし、「峠(とうげ)」もそういうところに存在することが多いのは事実であり、両方とも国字なので、混同されることも多いようです。


 ただ、全く同じということはなく、地域によっては、「峠(とうげ)」よりなだらかな低いところにあるものを「垰(たわ)」と呼んでいるところもあるようです。



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