この記事の内容は、「ブログ和製漢字の辞典」に書こうとしたのであるが、文字数オーバーとなったため、こちらへ緊急避難したものである。
素人むきの国字のブログという考えなので、あまりがっちりした定義めいたことを書かずに、こんなことだろうと感じ取っていただくのでいいかなと思っていたので、あえて定義を書かなかった。
しかし、このブログを見ていただいている方の中に、書くようにといわれる方もあるので、あまり硬くならない程度に書いてみようと思う。
ここで言う国字は、日本人が漢字に倣って作った漢字体の文字ということである。
その他色々な場合に国字という用語を使うのだが、そういった場合を含めての定義は、私のホームページ「日本語を読むための漢字辞典」を見ていただきたい。
このブログでの国字の用法は、他の場合の用法は、含まないので、ここの話にも取り上げない。]
では、日本人が作った漢字ならすべて国字と言えるだろうか。
そうだとする立場の方もいるにはいるのだが、その説は、ここでは採用しない。
例えば「椿」は、「春の木」ということで、日本人が「つばき」のいに作ったと言われるが、中国では、「ちゃんちん」という木の名前などに既に使っていた。
このような字を国字とすると、「沖(おき)」・「森(もり)」なども国字としなければならなくなる。漢和辞典を見るまでもなく、国訓と言って、既にある漢字に日本人が新たな意味を付け加えたことをあらわす用語がある。
実は、日本人が作ったが中国などにある漢字の字形と一致してしまったという場合と、中国などにあることが分かっているが、意味を追加するのに都合がいい字なのでそうしたと言う場合の区別が付かない場合が多いのである。
これを別の視点から言うと、同じ漢字を作っても既にあることを知っている人が作ると国訓、漢字にあることを知らない不勉強な人が作ると国字ということになってしまうと、理論的整合性が取れないと言うことになる。
よって、第一段階として、それまでの漢字圏諸国のいずれにも同形の文字がなかったもので、日本人が漢字に倣って作った漢字体の文字ということにしたい。
現実には、異体字・方言文字・個人文字の問題があるが、難しくなるので、後日別の話題とすることにする。
なお、この日本人が作った漢字体の文字という意味での国字という用語を、和製漢字という場合があるが、この場合も広義にとらえるか狭義にとらえるかという問題はある。
私の場合、国字は最狭義に、和製漢字は、その場合よりやや広義に使っている。
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