未だに、Perfume(パフューム)を見て、口パクじゃないかと批判される方がいらっしゃいます。「ちゃんと歌おうよ」とおっしゃった大御所といわれる方もおられると聞きました。
好き嫌いは自由ですし、自分で歌って熱唱する歌手しか認めないというのも、結構だと思います。
でも、ここのブログを見に来た人には、分かって欲しい。彼女たちは、好きで口パクやってるんじゃない。
彼女たちは小学生の時から、アクターズスクールでずーっとボイストレーニングを積んできたんです。
でも、デビューしても売れなくて、、
テクノポップ路線に転換し、中田ヤスタカ氏からレコーディングで座って歌え、歌い上げるな、感情をこめるなと指示された。
彼女たちは、これまで培ってきたこと、信じてきたことを全て捨て去ざるを得なかった。
指示されることもよく分からなかったし、今まで、言われたこと無いことばかりで難しくて、わからなくて、くやしくて、みんなで泣いていたそうです。
どうすればいいのか、3人で話し合ったけど、でも、納得するまで1年とか2年くらいかかったそうです。
自分たちの曲が好きになったのも、自信をもって「聴いてください!」って言えるようになったのも、つい最近になってから。それまでは、とにかく自分の声が好きじゃなかったそうです。
(一部、今週の「オリスタ」から引用しています。)
そして、彼女たちは、大好きなライブでも、一部を除き、楽曲の特殊性から、自分の生の声を消してパフォーマンスをせざるを得なかった。
歌が大好きで歌手になったのに、ライブで声が出せない辛さが分かりますか?
彼女たちは、そんな葛藤を乗り越えて、今、我々に素晴らしいステージを提供してくれているんです。
そして、少なくとも我々は、そんな彼女たちのパフォーマンスが、今、世界で最高に輝いていると思います。