怒ること、叱ること
先日NHKで、子供の叱り方についての番組を放映していました。
当たり前のことと言ってしまえばそれまでですが、ためになることもあるので、少し内容を紹介したいと思います。
子供を叱るときの3つのステップ・・・
①冷静になる
②子供の話を聞く
③改善の方法を考えさせる
録画したわけではなく、数日前のことで記憶もあいまいな部分がありますが、おおよそこんな内容でした。
確かに、親が子供を叱る時には、どうしても感情的になりますし、「こんなふうだからお前はだめなんだ。」なんて、本人の人格まで否定するようなことを言ってしまいがちです。
しかし、それは本人のために叱っているわけではなく、自分の思い通りにならない子供に怒っているだけです。
職場で問題になるパワハラも同じです。
親も上司も権力者です。子供や部下が自分の思い描く理想と違う行動をとれば、それにイライラしたり、ムカッとするのは当然です。
しかし、そこで机を叩いて怒鳴ったり、「バカ野郎」と叫ぶことで、子供や部下が成長するでしょうか。むしろ、萎縮したり、反発したり、ひどい時には心の傷になります。会社なら辞めることもできますが、子供を辞めることはできません。
このことは教師にとっても全く同じことが言えます。
特に、結果を出さなければならないというプレッシャーの中で仕事をする塾教師は、頭ではよくわかっていながらも、思い通りにならない子供たちについつい感情的に怒るという失敗をしがちなものです。
よく、「生徒を自分の子供だと思って、親の気持ちになって考え行動しろ。」と言いますが、これは一面の真理ではありながら、片方では上記のような間違いをする原因になります。
というのは、親の立場では、自分が子供のためにこんなにがんばっているのに、どうしてそれに応えないんだ。といった不満につながるからです。
教師は決して親ではありません。生徒のために最善を尽くすのはプロとして当たり前のことです。
それに応えない生徒にどう対応するのかは、親ではなくコーチの立場で、生徒のモチベーションを高める工夫やよりわかりやすく楽しい授業をするための努力をしなければなりません。
また、教師の力だけでは限界がありますから、親御さんの協力が必要になる場合もあります。
子供たちにとっては、家庭での親の言動が一番大きな影響を与えるからです。
子供ががんばる一番の原動力は、親や教師に認められることです。
がんばった時にチャンスを逃さずほめることがとても重要です。
逆に、やるべきことができなかったときには、まず、冷静に理由を聞くこと。
「どうしたの?何かあったの?」と聞いてやると、実は前日に体調が悪かったり、親に叱られたり、といった身体や心の問題が理由として出てくるかも知れません。それを聞かずに、一方的に怒鳴ったりすると、それだけで生徒との信頼関係を崩してしまうでしょう。
この先生は、自分のことを理解してくれない・・・と思ってしまいます。
生徒との信頼関係がなければ、何を言っても心に響かないでしょう。
逆に、こういった機会を、生徒と向き合って話すことができるチャンスだと捉えれば、感情的になる理由は一切なくなります。
生徒を伸ばすためには、教師の言うことを聞かせなければなりません。しかし、信頼できない相手の言うことなど素直に聞けるわけがありません。
信頼関係ができて、素直にアドバイスを聞く素地さえできれば、改善のための道筋を一緒に作っていくこともできるでしょう。
子供が、自分の行動が間違っていたことが理解できたら、次にどうするべきかを考えさせて、自分の言葉で約束をさせて下さい。それができれば大きな声で怒る必要は一切ありません。
大きな声で怒るのは、子供が危険なことをした時です。





