サステナブルコミュニティーづくり講座7回目
コミュニティと経済

http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10170618965.html
からのつづき

2008年12月20日(土)~21日(日)
サステナブルコミュニティーづくり講座8回目
http://www.pccj.net/community/
テーマ『コミュニティづくりワークショップ』
会場:シャロムヒュッテ(長野県・安曇野)
講師:村松康太郎さん
   村松知子さん
   平方亜弥子さん

12月20日(土)午後から
◆臼井健二さんのシャロムヒュッテ・エコツアー
(シャロム・ヒュッテ:http://www.ultraman.gr.jp/~shalom/
 シャロムヒュッテの代表の臼井さんが、施設などを案内してくださいました。
 いつもは、早朝に行うのですが、お天気もいいし、外にいるほうが気持ちいい!
 野外保育森の子の遊び場、コンポストトイレ、メタンガス発酵装置、バイオジオフィルター、自然農の畑、福岡自然農法の畑などを案内していただきました。
地球時間 できることからはじめよう

地球時間 できることからはじめよう

地球時間 できることからはじめよう

地球時間 できることからはじめよう
 
◆心の底からの想いを伝える/受け取るコミュニケーション(1)
 私たちはなぜ、この場所にいるのでしょうか?
 「新しいコミュニティ」を求めるその背景には、どのような思いがあるのでしょうか?
 現代の暮らしに対して何かしらの違和感、不協和音のような感覚、あるいはそれらを象徴するようなエピソードについて、話してみましょう。
地球時間 できることからはじめよう

 2人で1組になって、インタビューされる側と話す側になり、お互いがそれぞれ話しました。
 話し終わったら、重要なキーワードや心の声を3つ書き出します。

【私のワーク】
書き出した言葉
・家族を増やしたい
・けんかをやめさせる方法を探している
・許すことができたから、今の自分がある
・みんなで作るのが好き


 みんなが書き出した3つのキーワードを見ながら、気になった言葉、その言葉から感じたことをシェアしました。
 みんなの意見を聞き、話し合うことによって「どうしてコミュニティ」を求めるのか、考えが深くなっていきます。
地球時間 できることからはじめよう

◆温泉/ポトラックパーティー
 濃密な時間を過ごしているうちに、外はすっかり日が暮れていました。
 温泉へ行き暖まった後は、みんなが持参したおかずを広げて、いただきました。
 25人くらいいるので、おかずの種類もたくさんあります。
 みんなで、おいしくいただきました。
地球時間 できることからはじめよう

地球時間 できることからはじめよう

◆一年間の振り返り
 食後は、デザートのおしるこをいただきながら、サステナブルコミュニティーづくり講座のサイトに載せてある毎回の講座内容のレポートを見ながら、一年間の講座を振り返りました。 
 いろんな角度から考えることは、ほんとに大切だなと思いました。
 この講座で知ったことは、私にとっては知らなかったことばかりで、とても勉強になりました。
 グローバル経済のしくみを知り、考え、向かっていくべき方向を考えることができました。
 エコビレッジという考え方、取り組み方を知りました。
 
21日(日)
◆フェルデンクライス・メソッド
 物理学者モーシェ・フェルデンクライス博士が創り出したメソッド。
 体の動きを通して自分に気づくメソッドです。
 安珠さんが指導してくださいました。
 
☆「パーマカルチャー実習コース5 その2」
 http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10117710148.html
☆「ホリスティックな身体観・健康観 その1」
 http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10117667321.html

身体を動かしたあとのTea time
地球時間 できることからはじめよう

◆心の底からの想いを伝える/受け取るコミュニケーション(2)
 これまでのコミュニティ体験について印象に残っているもの、主に素晴らしかったものについて話してください。
 それらの体験の“何”に惹かれているのでしょうか。
 コミュニティに対してどんな“夢”があるのでしょうか。
 現在、既に行っている行動(活動)があれば話してください。

地球時間 できることからはじめよう

 2人で1組になって、インタビューされる側と話す側になり、お互いがそれぞれ話しました。
 話し終わったら、二人がそれぞれ違うグループに分かれて、グループ内で自分の体験などを話し合いました。
 そして、全体で考えをシェアしました。

【私のワーク】
 コミュニティで生まれた人とのつながり。
 特に劇団で活動している時は、毎日筋トレをして、稽古して、友達と話し合い、作品を創っていった。
 それを、舞台にのせて、観客と劇を共有するライブ感がとても気持ちよかった。

 webサイト制作の仕事をしていた時は、手を抜かないこと、細部まで神経を行き届かせることによって、一線を超えるものができることがわかった。
 プロの仕事を肌で感じて、真剣さと集中力を要してできあがったものが、とても美しいこと、誰もが見やすくわかりやすいことを感じた。
 こんな世界で生きたいと思った。
 
 「里山長屋暮らし」では、暮らしを実践して伝えることをしたいと思っています。
 持続可能な暮らしを模索して、試してみることによって、できたこと、考えたことを発信したい。
 みんなと共感したり、いいなと思ったことをいっしょにしたりしながら暮らしたい。
 美しい自然や地球を間借りして生きている私たちが、自然と仲良くすることによって、幸せに暮らすこと。
 いつも微笑んで、みんなで楽しく生きること。
 そのための、暮らしの提案をしたいと思います。
 
◆ぬかくどとおやきとほうとう
 ブランチは、ぬかくどの炊き込みご飯でした。
 籾殻(もみがら)を燃料にして炊くごはんをいただきました。 
 
☆「ぬかくどと味噌仕込み(あづみの自然農塾10より)」 
 http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10179731203.html
地球時間 できることからはじめよう

 みんなでおやきを作って、ほうとうを作って、いただきました。
 風が強かったのですが、寒くなく、いいお天気でした。
 いつも思うのですが、みんなで作って食べるのはほんとに楽しいです。
地球時間 できることからはじめよう

地球時間 できることからはじめよう

◆今の想い、始めること、将来やりたいこと
 今の想い、帰ってから始めること、将来やりたいことを一枚の紙に描いてください。
 絵に描いても、言葉で書いても構いません。
地球時間 できることからはじめよう

 最後には、それぞれが何を描いたのかを発表しました。
 1泊2日のサステナブルコミュニティーづくり講座最終回はこのように終わりました。
 いっしょにワークをしたメンバーには、同じ時間と想いを共有した連帯感が生まれました。
 知らなかったことや、角度が違う意見や、違いを知ることで、自分の意見が明確になっていきます。
 これからコミュニティをつくっていくので、コミュニティに関して、じっくりと考える機会をいただいけてよかったと思いました。
 
 大好きな安曇野にもシャロムヒュッテにもまた行くことができて、臼井さんにもまた会えて、うれしかったです。
 ファシリテーション(かかわる人の能力や思いを引き出し、関係性を促進しそれぞれのゴールを目指すこと)によって、自分や誰かの考えや想いを深く掘り下げていく作業も初めてのことでした。とてもいい体験ができました。
地球時間 できることからはじめよう

地球時間 できることからはじめよう

 講師を務めてくださったみなさんが所属しているコミュニティ・ファシリテーション研究所で、ファシリテーターの育成のための講座と説明会があります。
 コミュニティ・ファシリテーションのパラダイムには、トランスパーソナル心理学の一つである「プロセスワーク(プロセス指向心理学)」が大きく影響しています。
 プロセスワークはユング派の分析家である、アーノルド・ミンデルが創始したセラピーの技法です。
 
アーノルド・ミンデルには、「紛争の心理学」などの著書があります。

☆コミュニティ・ファシリテーター認定プログラム
2009年度ベーシックコース(レベル1)説明会実施のお知らせ
http://comfaci.com/12/99/

☆2009年度認定プログラム(レベル1)受講生募集
http://comfaci.com/04/2009cfcpl1/

(Mik) 

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サステナブルコミュニティーづくり講座6回目
コミュニティと家族、暮らし、再生
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10149505042.html
からのつづき

 今回のレポートは、設楽さんより指名されて、
サステナブルコミュニティーづくり講座のサイトにアップされるレポートも兼ねて書かせていただきました。
 こちらにアップされています。
 http://www.pccj.net/community/2008/11/post-19.html

2008年11月4日(火)18:30~20:30
サステナブルコミュニティーづくり講座7回目
http://www.pccj.net/community/
テーマ『コミュニティと経済』
会場:環境パートナーシップオフィス
講師:伊藤志歩さん
   小林一紀さん
   設楽清和さん

◆設楽清和さん
(パーマカルチャー・センター・ジャパン(http://www.pccj.net/)代表)
『世界システム・国家・経済』 

 世界は経済で成り立っている。G8はまさに、経済活動がうまく活動しやすくするための会議である。
 現代社会において、すべてのものが経済とかかわり、すべてのものに値段がついている。お金がすべてを決める世の中になっている。

《資本主義の経済システム》
 15世紀にオランダで発生、16世紀にイギリスで確立。
 18~19世紀はフランス、ドイツが中心国に参入。
 20世紀はシステムの覇権を巡って対立し世界大戦が起こる。
 その後、アメリカの一極支配と多国籍企業による、実質的な世界システムの運営。
 20世紀末に世界システムの完成と破壊が始まる。
 グローバリゼーションが自然と人間の多大な犠牲の上に一部のものの繁栄のみをもたらすシステムだということが明確になる。
 これによって、環境問題も経済と大きなかかわりがあると言える。

 現在の国力は経済力によって決まる。
 国は国民を経済活動において評価する。そして経済力のある国民を育てる。

 今までは権利と義務(法治)の国家だったが、これからは、秩序(人と人、人と自然などの関係性)の国家へ向かうのがいいのではないだろうか。
 人と人、人と自然などの関係性を構築する→コミュニティを単位とする国家

《新しい経済の仕掛け》
 ・ものによる経済 物々交換
 ・腐る金による経済 たとえば、年々価値が下がるお金。貯めると損をする。

 ☆一人ひとりが生産者になろう!

◆小林一紀さん
(有限会社エコネットワークス(http://www.econetworks.jp)代表、NGOジャパン・フォー・サスティナビリティ(http://www.japanfs.org/ja/)マネージャー)
『サステナブルな地域経済をどうつくるか ー 米国にみる新たな取り組み』
 
 小林さんは、現在の経済システムが嫌いだったそうです。
「嫌いな現在の経済システムを、なんとかしなければいけない」と思い、カリフォルニアで経済を学んだそうです。
 
 今回は、『バイオリージョン』という考え方でつながっている、『サーモン・ネーション』という活動を紹介してくださいました。
 
《バイオリージョン》
・生態系的にまとまりのある地域
・生物、社会、地形的つながりのあるテリトリー
☆国という境界線を越える!

《サーモン・ネーション:Salmon Nation》
 環境団体「エコトラスト」が展開した環境キャンペーン

 「19世紀初頭に800万~1600万匹も遡上していた野生のサーモンは、現在では250万匹まで減少し、しかもそのなかで野生の、つまり人工的に孵化放流されたものでない自然産卵のサーモンは、推定50万匹と激減してしまいました。
 コロンビア川の支流であるスネーク川に生息する、ベニザケなど3種類が絶滅危惧種に指定されています。
 その理由には、過剰漁獲、灌漑や農業、森林伐採、鉱山開発、家畜放牧などによる生息域の破壊や、農薬や化学肥料、製紙会社からの排水による水質汚染、あるいはサケ養殖場が原因となる病気への感染、そしてダムによる遡上の阻害があります。」
(参照サイト:鮭の国宣言をした都市・ポートランド(07/11/19)より
http://eco.nikkei.co.jp/column/patagonia_shino/article.aspx?id=MMECc5011016112007

《サーモンが棲む地域》
・アラスカからカリフォルニア
 137種の生物がサーモンに依存して生きている
 豊かな森林(北アメリカ太平洋岸温帯雨林)がある(豊かな海が作られる)
 森林とサーモンの相互の依存性がある

☆生活している場所を愛していますか? 
 私たちは、住んでいる土地を愛しているだろうか?
 →サーモン・ネーションに参加するとサーモン・ネーション市民になる
 
《サーモン・ネーションに参加するということ》
・「翻訳者」になる
 サーモンを自由に使い、作品やプロジェクトに「翻訳」する
 →パフォーマンス、CD、マンガ、詩など
・「大使」になる
 スポークスマンとして、プロジェクトや人をつなげる
・「ビジネスパートナー」になる
 ロゴやブランドを使い、バイオリージョンの活力を高める
 →NPO、Bank、お酒など

《サーモン・ネーションの活動》
・先住民プログラム→数十の先住民種族と協力
・漁業→コミュニティ、サーモンや魚の保護のためのデータ収集、合意形成
・森林→コミュニティ、適切な森林管理プログラム、マーケティング支援
・食と農家プログラム→サステナブルな食のシステムに向けビジョン形成
・市民プログラム→各種イベント

《環境団体「エコトラスト」》
・1991年設立
・地域コミュニティでの企業活動にいかに金融資本を提供するか
・1997年 米国発の環境銀行Shore Bank Pacificを設立

《ナチュラル・キャピタル・センター》
 米オレゴン州ポートランドにある店舗
 サーモン・ネーションをコーディネートしている「エコトラスト」がオーナー

 100余年倉庫として使用された建物を生かす
 環境への配慮が隅々まで注がれている建物

《ナチュラル・キャピタル・センターに入居するテナント》
 大企業を誘致したくない、サステナブルなビジネスを呼び込みたいという考えのもとにテナントが入居している。
・パタゴニア
・プログレッシブ・インベストメント・マネジメント(Progressive Investment Management)
 →サステナブルの視点から企業変革に取り組む企業に投資する
 →2004年にUpstream21の新会社を開始
 →サステナブルな地域経済をつくる小企業に資本を提供する
 →投資の基準 「成長第一」ではなく、地域でのサステナブルな生産をする
       サステナブルな未来に向けて、製品やサービスを提供している など
 →投資例 ジェファソン・ステイト・フォレスト・プロダクツ
     森林の管理、製材、材木製品をつくる会社
     サステナブルな森林業、木材管理にかかわる
・ショアバンク・パシフィック 米国で初めて環境的に持続可能な地域開発への貢献を誓約した商業銀行
・ワイルド・サーモン・センター 野生のサケやマスを保護するため北米、ロシア、日本において活動展開 
 
☆参照サイト:「近隣への贈り物 」としてのオフィスビル(07/11/05)
http://eco.nikkei.co.jp/column/patagonia_shino/article.aspx?id=MMECc5012004112007

《ポートランド:行政の動き》
・ポートランド市サステナブル発展局がある
・他都市との競争
 ポートランドはアメリカの都市の中で、一番持続可能な都市
 The 2008 SustainLane U.S. City Rankings (2006 Rankings in Parentheses):
1) Portland (1)
2) San Francisco (2)
3) Seattle (3)
(参照サイト:http://www.businesswire.com/portal/site/google/?ndmViewId=news_view&newsId=20080922005403&newsLang=en
・サステナブルビジネスを呼び込む

 レポートを書きながら調べれば調べるほど、とても興味深い活動であることがわかりました。
 サーモン・ネーションとは、国境を越え、境界線も越えた、サーモンという媒体を通じてつながるコミュニティ、活動である。その活動は、大きな地域に限らず、小さな地域、個人でもできる。
 そんないい事例をご紹介くださいました。参考にできることがたくさんありそうです。
 サステナブルを意識した、企業のあり方、行政のあり方、暮らしのあり方について、日本の私たちも意識を変えることが大切だと思います。
 実際に取り組まれている事例を参考にしながら、できることを探したいと思いました。

◆伊藤志歩さん
(やさい暮らし(http://www.yasai-gurashi.com/)代表)

 伊藤さんは、自然というコミュニティの一員として生きていたいと考え、「農家になろう」と思ったそうです。
 「農家になって、どうやって野菜を売ればいいんだろう」と、インターネットを見るようになると、発信ができることに気がつき、野菜暮らしのしくみを考えついたそうです。

《やさい暮らし》
・インターネットで、野菜の通販ができるWebサイト
・9件の農家さんを紹介して、農家さんを選んで野菜を買ってもらう
 届く野菜は選べない。その時にできたものが送られる
 どの農家さんも、有機認証をとる過程にある

《信頼による経済への挑戦》
・農家さんを紹介することで、どんな土地、どんないきさつ、どんな想いで野菜をつくっているのか、
 野菜をとおして生活、考え方をコミットする
・野菜といっしょにお手紙などが届くと、商品が送られた感じではなく、おばあちゃんから届いた感じがする
・農家さんは、野菜を嫁に出す気持ちになる
・商品ではなく、関係を買ってもらいたい
・作る人と買う人は対等な関係である
・つながることのチャレンジ

《運営においての副産物》
 いろいろな農家さんと交流することで、気がついたことが多い
・既存経済に“依存しない生き方”を実践していることに驚いた
・自給自足(衣食住)ができている
・たとえば、ダムや貯水槽が必要と思っていたが、湧き水を利用していた
 生活全般に、周囲のエネルギーを利用している
・家のリフォームや小屋作りは、自分でするのがあたりまえ
・家族の時間を大切にしている
 幼子は、畑のそばに寝かせて、農作業している
→このような生活の伝道師になりたい!!

 伊藤さんは、とても魅力的な仕事を作られたと思いました。今後いろいろと展開していきそうな可能性を感じました。
 人と人をつなぐことの楽しさ、自給自足の豊かさをとても感じました。
 私も、おなじようなことに携わりつつあり、かけだしながら、同じ仲間のような気持ちで聞くことができました。
 
◆まとめと質疑応答

 今日の講師は、お二人とも30代前半くらいです。伊藤さんもおっしゃっていましたが、自分たちの世代が新しい経済を作ると、意識していらっしゃいます。
 二人とも同じような視点で、どうすればいいのかを考えながら、具体的に行動し、楽しんでいらしゃいます。
 「行動すれば、人に伝えられるようになる」と、設楽さんはおっしゃっていました。
 
 設楽さんは、みんなが生産者になること、一人ひとりが何かを生産することが、経済を作る。消費者のままでは経済に翻弄されるだけだ、とおっしゃっていました。

 来年のサステナブルコミュニティ講座は、座学ではなく「生産したものを交換する交流の場にしたい」「生産者になることによって、みんなが語ってほしい」とおっしゃっていました。
 
サステナブルコミュニティーづくり講座8回目
コミュニティづくりワークショップ
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10191113878.html
へつづく

(Mik)

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サステナブルコミュニティーづくり講座5回目

資本主義・メディア・コミュニティ

http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10144889033.html

からのつづき


2008年10月7日(火)18:00~20:30
サステナブルコミュニティーづくり講座6回目
http://www.pccj.net/community/
『コミュニティと家族、暮らし、再生』
会場:環境パートナーシップオフィス
講師:森谷博さん(アトリエ旅する木ディレクター)
    http://www.ne.jp/asahi/gs/hm/index.html
   中川哲雄さん(懐かしい未来ネットワーク/モノガタリ修行中)
   設楽清和さん(パーマカルチャー・センター・ジャパン)

◆森谷博さん
 30分遅れて到着すると、『森
の哲学者メイナク族の教え』 のビデオ上映の途中でした。
 森谷さんは、以前はTVディレクターで、このTVドキュメンタリー番組を制作しました。


 ドキュメンタリー番組では、次のように解説されていました。

 メイナク族は、ブラジルのアマゾンに生活する先住民族です。
 メイナク族の村長は、「私たちの言葉の中に『幸せ』『自然』という言葉はない」とおっしゃいます。なぜなら、あまりにもあたりまえの言葉だからです。
「『幸せ』を私たちの言葉で言うならば、『みんなでにぎやかに、みんなでおだやかに暮らすこと』、『自然』というのは『世界』である」とおっしゃいました。
 一族の一人が足に怪我をすると、みんなが心配して見に来ます。村長は早く治るように祈りの舞を神様に捧げます。

 みんなで、という言葉がたくさん出てきました。
 みんなでいることが幸せであり、生活そのもので、あたりまえのこと。
 私には、そんなメッセージが見えました。

 森谷さんはこのメイナク族のドキュメエンタリーを撮りながら、「自分自身はこの一族とまったく違う生活をしていて、地に足がついていない。テレビを通じてメッセージを紹介するだけでいいのだろうか?」と疑問をもち、会社を辞めたそうです。
 そして、「メッセージを自分が発信しよう」と思ったそうです。
 
 森谷さんは現在、『TOKYOアイヌ』というドキュメンタリー映画の撮影をなさっています。
 首都圏に住む5000人以上のアイヌの人の活動を撮り続けていらっしゃいます。
 製作途中のダイジェスト版を観せていただきました。

 『TOKYOアイヌ』
   http://www.kamuymintara.com/film/

◆中川哲雄さん
 「懐かしい未来ネットワーク」に所属、ラダックに3か月くらい滞在されたことがあるそうです。


 まず、「懐かしい未来 ラダックから学ぶこと」
http://www.afutures.net/modules/tinyd1/)のドキュメンタリー映画のダイジェスト版を観せていただきました。
 
 ラダックは、インドのジャム・カシミール州にあります。デリーから、飛行機で2時間。チベットの近くで、リトルチベットとも呼ばれているそうです。
 標高3000~4200m、人口28万人、冬の8か月は雪に閉ざされます。
 ラダックでは、石と手作りのレンガで家を作ります。
 農耕を中心とした生活を送っています。
「すべてのものはお互いに依存し、関係している」という、仏教の教えが根づいています。
 近年、ラダックの首都レーに道路が整備され、西洋文化がどんどん入ってきました。   
 外から入ってくる小麦のほうが安いので、多くの人が農業を辞めました。
 犯罪が増え、格差が生まれました。
 「ラダックに貧しいところはない」と言っていた青年が、TVなどを見るようになって、「突然、自分の文化が遅れているものに見えはじめた」と言うようになりました。
 ラダックは、
8年の間ですっかり変わってしまいました。
 ラダックの人は、昔をふり返り、
「複雑になり過ぎて、何が幸せなのかわからなくなってしまった。
 快適さや便利さのなかに幸せはない。
 懐かしい昔を未来に重ね、“懐かしい未来”という選択も
 あるのかもしれない

と言っています。


 中川さんは、2006年にラダックでファームステイさせていただいた家庭のことを話してくださいました。子どもの教育のためにお金がほしくて、その家庭の旦那さんは出稼ぎに行っているそうです。
「やがて、子どもはお金を得るための勉強をするために家を出て、
 戻っては来ないだろう。
 お金を求める働き方は、
 サステナブルではないんじゃないだろうか」
とおっしゃっていました。

◆設楽清和さん


「幸せになりたい」と思うのは、今、幸せじゃないから。
「じゃあ、メイナク族のように、
 裸になって踊って暮らすことが幸せだと思う?」
「そんな生活を送りたいと思う?」
とみんなに問いかけられました。
 
「みんな、何が幸せなのか答えを知っている。
 でも、なぜできないのだろうか?」

「メイナク族やかつてのラダックの人は、
 自分が何者であるのかを知っていたんじゃないだろうか。
 大地との一体感、家族との一体感があり、安心感があった。
 それが、心のよりどころだったんじゃないだろうか。
 今、大地やみんなといっしょに暮らしていないから、不安なのでは?」
とおっしゃっていました。

 森谷さんが話してくださいました。
 実はメイナク族は現在、村長のグループと若い人たちの二派に分かれてしまい、若い人たちは出て行ってしまったそうです。

 設楽さんは、おっしゃっていました。
「文明というものを知った時にどうするのか、
 どんな判断をするのかが、大切なのではないか。
 その答えを出すことが、今の私たちに与えられた課題なのではないか」

 お話を聞いて、お金というものが鍵なのかな、と
思いました。
 お金が心のよりどころになっていて、“お金があると安心”という幻想を私たちは信じているんじゃないかな。
 みんな、ほんとの幸せはお金では買えないものだとわかっている。
 でも、お金は必要ないとは言えない。お金がないと不安。
 今のしくみでは、お金がないと生活できません。
 お金や、快適さや、便利さからどうやって遠ざかって、どうやって幸せになるのか。
 手間をかけることを楽しいと感じることや、みんなと協力して暮らすことで、いつの間にか幸せを感じるようになるんじゃないかな、と思っています。
 それを実践することが、とても大切だと思います。
 
コミュニティと経済
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10169670593.html
へつづく

(Mik)
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サステナブルコミュニティーづくり講座3回目

ホリスティックな身体観・健康観 その2

http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10117724627.html

からのつづき



2008年9月9日(火)18:30~20:30
サステナブルコミュニティーづくり講座5回目
『資本主義・メディア・コミュニティ』

今回は、情報やメディア、問題意識などについてのお話でした。
講師は3名でした。
◆中森正茂さん(NGOジャパン・フォー・サスティナビリティ 
http://www.japanfs.org/index_j.html
◆Kさん
◆設楽清和さん(パーマカルチャーセンタージャパン代表)

◆中森正茂さんの講義

 中森正茂さんは、ピークオイル問題、日本のピークオイルについての意識、日本以外の国の対応などを、お話しくださいました。

 ピークオイルについては、以前のブログをご参照ください。
 ピークオイル
 http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10096375916.html
 
 ピークはいつ来るのかは、人それぞれのデータも考え方も違いますが、この数年の間であろう、という見方が強いようです。
 諸外国に比べると、現在の日本での問題意識は低く、危機感がないようです。
 資源エネルギー庁が発表している「エネルギー白書2008年」では、早期ピークオイル論は否定されています。
 政府は、ゆるやかな対応をしようとしているようです。
 石油から他のエネルギーへの転換は、とても大きな変化で、時間がかかります。

 たとえば、東京大学名誉教授、「もったいない学会」会長の石井吉徳さんは、ピークオイルは石油やエネルギーだけの問題ではなく、日本の石油漬けの農業にも影響がおよび、今のままでは、石油がなくなると農業もできなくなり、食糧危機が起こると、危惧していらっしゃいます。
 「石油ピークは農業ピーク」。両者は表裏の関係にある、とおっしゃっています。

 日本で伝わりづらい背景は?
・早期ピークオイル論への反論
・石油産業や産油国の事情(石油を消費してくれないと売り上げが減る)
・マスメディアのスポンサーへの依存(クライアントに不利なことは言えない)
このようなことがあげられるのでないか。

 真実を知るためには、
・マスメディアの情報を鵜呑みにしないで、信頼できる情報源をもつことが必要。
・大切に思うことを情報発信して、仲間やコミュニティーでシェアする。
・世界を知りたい、真実を知りたい、という探究心をもち続ける。
・「そのうえで、自分で考え、主体的に行動する」ことが、必要。
 だとおっしゃっていました。


◆Kさんの講義
 
 自然界のしくみを人間が壊しているのはなぜか。
1.人間界が拡大したこと
2.人間界でのゆがみ(格差、戦争、貧困など)
が、大きくかかわっている。
 そしてこれらは、『しくみ』を変えなければ解決しないのではないか、とおっしゃっていました。

 人間界でのゆがみ(格差、戦争、貧困など)の原因は、先進国のグローバル経済の発展ではないだろうか。
 
 今、グローバル経済に疑問をもつ人たちが行動を起こしたり、既存のマスメディアではなく、別の自分たちのメディアをもち始めているそうです。
 いくつか、紹介してくださいました。

●1999年 WTOシアトル閣僚会議
 10万人の群衆が世界各地からシアトルに集結し、閣僚会議と並行して多くの会議・集会をもち、WTO会議を批判する街頭行動を繰り広げた。会議会場には「人間の鎖」が幾重にも張られ、WTO会議に参加する各国団体代表は車では会場に辿り着くことができなかった。
 
●アドバスターズ(カナダ) 
 この言葉は、「商業広告(ad)を破壊する者(busters)」に由来しています。(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA

 アドバスターズ・メディア財団は、『アドバスターズ』という雑誌を発行しながら、いろいろなムーブメントを推進しています。
 たとえば、「Buy Nothing Day=無買デー」。ものを買わない日をもちましょう、というものがあります。
 ちなみに次回の日本の無買デーは、2008/11/29 (土)だそうです。
ムバイデー・ジャパン・ネットワーク
http://www.bndjapan.org/japanese2/index.html

●パブリックスペース
 カフェや本屋、雑貨屋など、いろいろな情報が得られるスペースことをいいます。
 メッセージ性のあるポスターが貼られたり、ちらしが置かれたりして、イベントやいろいろな情報の交流の場になっています。

参考サイト
人と人をつなぐ新しい形……「インフォショップ」ってナニ?
http://greenz.jp/2007/10/09/740/

参考動画
「リヴィングルーム:インフォショップ文化における空間と場」(2004年)
http://a.sanpal.co.jp/irregular/cont/infoshop_ira_video.html


◆設楽清和さんの講義

 メディアについて 
・情報と真実はイコールではない。
・情報には、情報を伝える人の意図が含まれる。
・メディアによって情報操作が可能。
・支配する側は、より多くの情報をもっている。
・偽りの情報のほうが、安全、満足を与えている。
・マスメディア=政府になっている。
 
 メディアを多面から見ることによって、真実を知ることが大切である、そして、自分たちのメディアを作ることも必要なのでは、とおっしゃっていました。


 今回は、メディアのあり方について考えました。
 今後、どんなメディアが適当なのだろう、と考えます。
 いくつかの例を教えていただいて、参考になりました。

 ブログも、ひとつのメディアだと思います。
 コミュニティを作ることも、ひとつのメディアを作ることだと思います。
 デモではない、パレードも、ひとつのメディアだと思います。
 パレードに参加することも、メディアに参加することだと思います。
 「高尾山にトンネルをほらないで」のTシャツもメディアだと思います。
 そして、伝えようとする私たち自身も、ひとつのメディアだと思います。

 これからも、考え続けたいと思います。

コミュニティと家族、暮らし、再生
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10149505042.html
へつづく

(Mik) 

サステナブルコミュニティーづくり講座

ホリスティックな身体観・健康観 その1

http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10117667321.html

からのつづき

 今のところ、私が実践している代替療法は、食事療法です。
 ホルモンの数値が上がらないから妊娠できない、と言われていたころ、「今回はこの薬を何日間、何錠飲んでみよう」という相談を、先生とずっと続けていました。
 血液検査に一喜一憂して、それが私の身体を知る唯一の手段だと思っていました。
 
 “旦那さんに食事を作るということは、旦那さんのいのちを預かることだ”と、

 結婚するときに気づき、

 いのちを生かす食事は何だろう、どんな料理を、わたしの家庭料理にしよう、

 と考えて行き着いた先が玄米菜食でした。
 

 玄米菜食を始めて、大森一慧先生のお料理学校に通い始めました。

 先生のお話を聞いて、

 生きているものの力、食の力、陰陽のしくみを知るにしたがって、

 薬で自分のホルモンの状態を変えることのもろさを感じました。

 自然に由来した薬ではないもので、ホルモンのバランスを保ったとしても、根本的な解決にはならないのではないか。

 数字だけで自分の身体ができているのではないのだから、数字にふりまわされずに、自分の身体を信じよう。
 自分の身体を自分のお料理で変えよう。
 と、思いました。

 薬の投与をやめてからも、血液検査だけは毎月していました。

 数値はかんばしくありませんでしたが、やがて、検査もやめました。

 数値をとっていないので、今の状態は客観的にはわかりません。
 年齢的には、妊娠することはどんどん厳しくなっていきます。
 毎回生理が来るたびに、

 「妊娠はしなかったか・・・。でも、生理が来てくれたということは、妊娠できる身体でいられるということだから、ありがとう」
 そう思って過ごしています。

 代替療法で、一度、心療内科のカウンセリングを受けたことがあります。
 「自分を愛してあげて」と、言われました。涙がたくさん出ました。
 一時間のカウンセリングで、とても救われました。
 とても、ありがたい経験でした。

 いろいろなことを考えながら、「さまざまな代替療法があるのだから、それがもっと広まればいいのにな・・・」と思っています。
 お医者さんが理解して、利用すれば、私たちにももっと浸透するだろうな、と思います。

 身体はまさに、自然の一部です。細胞の一つひとつにいのちがあります。
 自然と離れた医療ではなく、もっと、自然のしくみに歩み寄りなおしてもいいのではないかな、と思っています。


資本主義・メディア・コミュニティ

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(Mik)

サステナブルコミュニティーづくり講座2回目

エコビレッジ  http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10097364045.html

からのつづき


2008年6月10日(火)18:30~20:30
サスティナブル講座3回目
『ホリスティックな身体観・健康観とコミュニティ』

◆講師:

設楽清和(パーマカルチャーセンタージャパン代表)
安珠(あんじゅ)さん(ボディワーカー、アロマグルーヴ主宰、日本ホリスティック医学協会運営委員)

 今回は特に、専門用語や横文字が多く、私自身まだ充分理解しているともいいがたくて、説明しにくいのですが、私の言葉もまぜながら、レポートしてみたいと思います。

◆設楽さんのお話
『身体とコミュニティ』
 以前は身体は道具であったが、その役割は機械に譲ったのではないだろうか。
 現在は、身体は「投機の対象」となり、健康になるように、いろいろな薬や、食品、医療を施し、衣類や装飾品をまとって、健康になること、美しくすることが目的となっている。
 身体は、「自己表現の対象」となり、自分の身体を鍛えたり痩せたりして、身体を変化させ、表現するものとして使っているようにも思える。
 これからは、身体を自然のメッセージを受け取るセンサーにし、言葉の代わりのコミュニケーション媒体にするのがいいのではないだろうか。

◆安珠さんのお話
 『ホリスティックな身体観・健康観とコミュニティ』
 
 安珠さんは、12年前から、植物の香りが心や身体を癒すことに興味をもち、アロマテラピストになったそうです。

 その後エサレンボディーワークやパーマカルチャーを学ぶようになったそうです。
  安珠さんのサイト  http://www.aromagroove.jp/

 安珠さんは、旦那さんが末期ガンになったときに、お医者さんとの関係の希薄さなどから、西洋医学への不審が生まれたとおっしゃっていました。
 そこからの出発で、アロマにかかわり、自然療法のことを知るようになったそうです。




《ホリスティック》
 最近、「ホリスティック医学」という言葉を聞くようになりました。

 近代西洋医学の考え方よりも、バランス、持続性、適正に重きを置く度合いが高いようです。

 具体的な概念や価値観としては、このような対比ができます。

(1)機械論的パラダイム(デカルト的認識論、近代西洋医学、ダーウィン的進化論など)とは
 ・直線的因果関係
 ・知的、合理的、分析的、左脳的
 ・適者生存、生存競争、優勝劣敗
 ・膨張、拡大、無限の進歩
 ・自然/肉体の対象化、支配、手段視
 ・効率性、目的至上主義・大量生産、標準化、規格化


 それに対して、

(2)ホリスティック・パラダイム(量子力学、一般システム論、生態学、トランスパーソナル心理学など)とは
 ・因果の循環的連鎖、偶然性の関与
 ・直感的、イメージ的、美的、右脳的
 ・相互依存、共生進化、和合調和、調和の中の競争
 ・バランス、持続性、適正規模、相互限定
 ・自然/身体との対話・共生
 ・結果よりプロセス・手づくり、ユニークさ、個性

 疾病・医療の点からみると、
(1)機械論的パラダイム
 ・病因は特定可能な単一因子
 ・病位の特定、診断、症状の分類
 ・病因の除去、制御、加工・外科手術、投薬
(2)ホリスティック・パラダイム 
 ・精神や内外環境との総合的相互関係
 ・症状は全体的な不均衡の一表現
 ・自己自然治癒力、精神、イメージ重視
 ・治療者と患者との全人格的関係

※参考:吉田敦彦著『ホリスティック教育論』

 西洋医学は、死んだものを解剖してわかったことをベースにしている。

 ホリスティック・パラダイムは、生きているものをベースとしている。
 社会の仕組みがホリスティックな視点に基づいたものになれば、個々の価値観も変わるだろう。
 ホリスティックな感覚は、だれにでも感じることができる。

 その感覚を取り戻すことが、今の過渡期には重要なのではないか。

《ホリスティック医学の定義》
1.ホリスティック(全的)な健康観に立脚する
  人間を「体・心・気・霊性」などの有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和に基づく包括的、全体的な健康観に立脚する
2.自然治癒力を癒しの原点に
  生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点にき、この自然治癒力を高め、増強することを治癒の基本とする
3.患者が自ら癒し、治療者は援助する
  病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも養生、他者治療よりも自己療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。
4.様々な治療法を選択・統合し、もっとも適切な治療を行う
  西洋医学の利点を生かしながら、中国医学やインド医学など各国の伝統医学、心理療法、自然療法、栄養療法、手技療法、運動療法などの各種、代替療法を総合的、体系的に選択・統合し、もっとも適切な治療を行う。
5.病の深い意味に気づき、自己実現を目指す
  病や障害、老い、死といったものを単に否定的にとらえるのではなく、むしろその深い意味に気づき、生と死のプロセスの中で、より深い充足感のある自己実現をたえず目指していく。

《代替療法》
 ホリスティック医学に基づいた療法はたくさんあります。

 代替療法と呼ばれるものが、ここ数世紀ないがしろにされてきましたが、また広く浸透しはじめようとしています。
1.伝統医療
  中国医学、インド医学、チベット医学、イスラム医学、シャーマニズムなど
2.対抗的な医学体系
  ホメオパシー、オステオパシー、ナチュロパシー、シュタイナー医学など
3.民間療法
  各種食事療法、栄養補助食品、ハーブ療法、温泉療法など
4.心身相関療法
  心理療法、ボディワーク、手技療法、アロマテラピー、音楽療法、エネルギー療法など


※参考:上野圭一、CAMUnet著 『いま、なぜ代替療法なのか?』

《代替療法的な診断、治療の共通点》
*すべてではないが、共通して見られる傾向
1.体質論がある
  病気をみるのではなく、その人の個性や自然環境のとかかわりをみる
2.治療に自然のものを使う(自然療法的)
  薬草、鉱物、自然環境(森林、温泉)
3.目に見えない側面も考慮する
  気、エネルギー的なもの、霊的なもの

《日本の医療》
・日本の医師教育は機械論的なパラダイムに基づいていて、ホリスティックなとらえ方ができる医師は、まだ、少数派。
・効果に普遍性がないものは排除する。エビデンス(実証できる効果)重視。
・患者の依存。医療訴訟の増加。


 ボディワークのメソッドの一つである、フェルデンクライス・メソッドをつくった、フェルデンクライスさんは、次のようなことを発見しました。
・体の使い方がアンバランスだと、弱いところに負荷がかかり、痛みや不調となって現われる。
・『動き』というものは、赤ちゃんが1人で試行錯誤しながら学んでいくもの。大人もその学びをまね、すでに脳にインプットされているものを再プログラミングできる。


《ボディーワーク》
=身体を通して、何かに気づいていく。その気づきを促す教育

 身体を通して気づくためには、
・小さく動く
・ゆっくり動く
・つながりを感じる
ことをしてみてください。

 自分自身に、発見できる時間と空間を与えてあげてください。

 そう、おっしゃっていました。

 最後に10分ほどワークを行ないました。
 内容は、
 “椅子に座ったまま、尾てい骨がいすにあたっている感触を感じてみましょう。
 右足、左足をあげてみましょう。”
ということだけなのに、教わったワークをしたあと再び足をあげると、両足とも軽くなっていました。
 少し意識をするだけで、身体は変わるのだと気づかされ、びっくりしました。


ホリスティックな身体観・健康観 その2

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へつづく


(Mik)

エコビレッジ

サステナブルコミュニティーづくり講座1回目
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10087461136.html
からのつづき

2008年5月13日(火)18:30~20:30
サステナブルコミュニティーづくり講座 2回目
『サスティナブルコミュニティとしてのエコビレッジ』

 人間が社会を形成するためのしくみや、コミュニティを考えなおして、「持続可能な」地球、社会を、あらゆる角度から考える講座です。
 今回のテーマは『エコビレッジ』
 「木の花ファミリー」の古橋道代さんから、エコビレッジについて、世界中の実例、木の花ファミリーの実例を元にしたお話をお伺いしました。



 「木の花ファミリー」は、生きていくための営みが環境を汚していく矛盾に心を痛めた有志たちが、1994年に富士山のふもとに移り住んで始めた共同体です。
 14世帯46人が血縁を超えた大家族として暮らすファミリーの人々は、家財や家計、農地や農機具、施設を共有して、それぞれが自分にもっともあった役割を自然に分担して働いています。
( 木の花ファミリー「いのちの村」構想 
『いのちの村』 より http://www.lifevillage.net/?q=welcome)
木の花ファミリーホームページ  http://www.konohana-family.org/

◆エコビレッジとはなにか?
 地球も人間も共に幸せに生きるためのコミュニティ。
 環境、経済、社会、世界観という、4つの大きな柱があると考えているそうです。
 
◆環境面から見た世界のエコビレッジ
・エコ建築(自然素材を利用したり、廃校などを改修して利用します)
 ☆集合住宅にして、人間が住む住居区を少なくしたほうが環境にはいいだろう、という考え方には、初めて気づかされました。
・持続可能な食料生産(それぞれに合った農法で、農薬を使わないで生産します)
 ☆木の花ファミリーでは、機械も使って、有機農業を行っている。
 なぜなら、ここで作った作物を、たくさんの人に食べてもらいたいから。慣行農法をしている人から見ても、大差がなく、転向しやすいように、垣根を低くするため。
 自給率はほぼ100%。
・適正技術(エネルギーの自給、汚水処理システム、コンポストトイレ)
 ☆コンポストトイレにすると、自分が出したものが役に立っていると実感する。都会では水をよごしているもの。
・災害復興(災害をきっかけに、結束したコミュニティづくりができる)
・自然再生(人間が破壊した自然を復興させるためのコミュニティ)
・ふじのみや市民環境会議=木の花ファミリーと行政が連動。生ゴミ堆肥化プロジェクト。廃油の回収でBDF燃料化。

◆社会面から見た世界のエコビレッジ
フィンドホーン  
 450~500人の住居者、120人のコアメンバーからなる
 共通の価値観(グルー)があるとまとまりやすい
 各場面ごとに、それぞれ得意な人がリーダーシップをとり、周りの人がサポートする
・木の花ファミリー 
 心身のケア ファシリテーターが加わって、“心を見つめること”を日々おこなっている
 自然療法 玄米菜食と農作業
 子どもの教育 血縁にこだわらない子育て
        みんなの子ども
        生後6か月たつと、育児担当のおばあさんが面倒をみる
        全員が名字は呼ばず、お互いに名前で呼び合う

◆経済面から見た世界のエコビレッジ
・地域通貨の活用(税金がかからない)
・フィンドホーン コアメンバーはコミュニティー内の仕事に従事
         住宅と食事は無償、月収200ポンド(約5万円)
         約30種の事業
         地域通貨(コミュニティ周辺でも発行)
・木の花ファミリー 収入源は有機農業、加工品の販売
          収入は大人の頭数で均等割(年収69万円:2007年度)
          年間の生活費は収入から30万円を納め、その中には年金や税金なども含まれる。
          家賃はない
          全員がひとつの財布で生活
☆設立当初は、家で仕事をして、財布は共通だったのが、人数が増えると、外で働く人も増え、個人の財布になっていく傾向がある。

◆精神面(世界観)から見た世界のエコビレッジ
・フィンドホーン  
 早朝の瞑想、テーゼを歌う、仕事を始める前のアチューメント(手をつないで波動を合わせる)、心を見つめるワークショップ
 仕事を「実践の中の愛」(Love in Action)としてとらえられるリーダーの育成が目的
・木の花ファミリー
 毎日のミーティング 感じたこと、心のつまりの共有
 出来事は心のあらわれである → 現象をいただく(肯定する)という考え方
 人は“鏡”
 コミュニケーションする人が、たくさん人がいるほど、魂が磨かれる
 “所有しない、執着しない”          

 “エコビレッジとは、「お互いが支え合う社会づくり」と「環境に負荷の少ない暮らし方」を追い求める人々が作るコミュニティのこと”だそうです。(
「Ecovillage-Japan.Net 」 より http://ecovillage-japan.net/)
 
 実際にエコビレッジで生活をしていらっしゃる古橋さんから、お話を聞くことができて、なぜ、約50人もの人がいっしょに暮らすことができるのかが、少しわかりました。経済成長のために、大家族から核家族に移行した日本では、大家族、血縁のない人たちと暮らすことには、ピンとこないものがあります。
 共同生活と言うと、核家族に慣れてしまったために、“プライベイトに介入してほしくない、個人の自由、束縛されたくない、共同生活の面倒さ”などを感じ、敬遠しがちですが、私は、木の花ファミリーが言う“所有しない、執着しない”ことに共感しました。
“自然界においては、自分が所有できるものなんてないもない。ものへの執着は真の幸せではない”と思います。

 助け合うことで不可能が可能になり、コミュニケーションすることで生活が潤う。話し合うことで心の内を見つめ、魂を磨くことができる。
 私はまだ、自分のプライベートや執着を解放するところまでできませんが、みんなが幸せになる方法として、エコビレッジに可能性を見た気がします。

 
山本シュウさん がいつも言っている、“We are シンセキ”という言葉が、まさにそうだと思いました。
  26世代をさかのぼれば、同じ家族の親戚にたどりつくから、みんなシンセキなんだ!同じ仲間なんだ、と提唱しています。みんなで助け合って生きる大切さをいつも言いつづけています。(山本シュウさんについてはまた詳しく書きますね。)

 以前から、あこがれを抱いているフィンドホーンには、何百人という人が共同生活を行っているそうです。コアなメンバーが高齢のためにいなくなってから、世界観の共有が薄れてきていると聞きました。でも、エコビレッジのモデルとして、これからも発信されていくことと思います。
 また、ファシリテーション(話し合い)は、生活をするためにもちろん必要ですが、小さなコミュニティ、会社、家族の単位でも、重要な手法になるのではと感じました。

サスティナブルコミュニティ講座 3回目
ホリスティックな身体観・健康観
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10117667321.html
へつづく

(Mik)

サステナブルコミュニティーづくり講座 1回目
http://www.pccj.net/community/2008/04/49.html

2008年4月9日
『21世紀のコミュニティ』

 環境やエネルギーの話を聞いていると、「サスティナブル」という言葉をよく耳にします。「サスティナブル」は「持続可能な」という意味です。消費し、終わってしまうものではなく、生産、再生し循環や連鎖ができることです。
 
 ほんとうは、人間は自然の一部で自然という大きなサイクルの中で生きているはずなのに、いつの間にか、人間が自然を支配しようとするようになってしまいました。
 地球全体のバランスが大きく崩れています。

 この講座は、人間が社会を形成するためのしくみや、コミュニティを考えなおして、「持続可能な」地球、社会を、あらゆる角度から考える講座です。

 第1回目のテーマは『21世紀のコミュニティ』。

 講師は設楽清和さんでした。
 充実した内容のなかで、特に印象に残ったことをまとめたいと思います。

 《コミュニティって何?》
 J.L ナンシー『無為の共同体』の一文を解説されました。
 共同体は人間の感情と共に生まれた。だからコミュニティとは、人間の本質を成就するためにあるもの。 
 だから、「人間にはコミュニティが必要である」という定義が導き出せるとのこと。

《21世紀におけるコミュニティの役割と可能性》
 今までの文化には、2種類ある。
 “熱い文化”= 西洋の文化、ないものはつくり出せ。
 “冷たい文化”= 東洋の文化、伝統を守る、あるものを大切にする。
 今までは“熱い文化”が、“冷たい文化”を破壊してきた。
 これからは、両方のよいところを癒合した、“暖かい文化”を目指して、新しいコミュニティづくりをしていくのがいいのではないか。そう提案されました。

《コミュニティの実例》

 スライドを見せていただきながら、説明してくださいました。


 たとえば、私たちは原生林の中では、自然と一体化する感覚を覚える。自然に包まれることに安心を感じ、心が癒される。自然の一部であると感じるときに、動物の本能として、至福を感じるのではないだろうか。そして、自然のコミュニティに属していることにあらためて気づかされる。
 人間が自然というコミュニティにかかわることは、不可欠なことではないだろうか。
 
 多くのコミュニティのリーダーは女性である。
「男性性」は、高いビルなどを象徴とするのに対し、「女性性」は自然素材や小さいものを選択する。
 持続可能なしくみをつくるためには、女性の感性が必要である。


 社会的なリーダーはてっきり男の人、と思っていたので、意外でした。女性の特性が役にたつことが、想像する以上に多いのかもしれません。

 日本で、特に都市では、家族のあり方が、労働力(お金)を得ることを優先する方向に向かった。人口が都市に集中し、核家族が増え、地域との交流がなくなっていった。個人での行動が多くなり、プライバシーが重視されるようになった。
 たとえば、
イサカ・エコビレッジ というコミュニティの窓にはカーテンはない。窓から、通りかかった人にあいさつができる。
 日本人には、自分をさらけ出せる場があるのだろうか。お互いを受け入れ合う場がなくなり、よりどころをなくしているのではないだろうか。

 ほとんどの人は、コミュニティの中で生きていると感じていないのではないだろうか。所属がわからない。だから不安であり、将来が見えないのではないか。
 コミュニティを考えると、将来が見えてくるかもしれない。

 新しいコミュニティをつくる動きは、いろんな切り口で始まっている。同じ屋根の下に住み、食堂でみんなで食事をする。たとえば、共同洗濯室で、みんなで洗濯機を共有する。みんなで協力してする、ということを意識する。
 助け合うことによって、みんなが喜び、大きなことを成し遂げられる。

 さきほどのイサカ・エコビレッジでは、1週間に10回くらいミーティングし、コンセンサスづくりをしている。
 お互いを受け入れる、認める。エゴを捨てることをみんなで学び、成長していく。そして一体感をつくりだす。みんなで成長する。
 ファシリテーションなどの方法で、みんなの意見をまとめていくことが大切。
 
 日本は戦前までは、“家・村”がコミュニティだった。しかし、高度成長期以降、そこに依存しなくても生きていけるようになった。そのために、核家族化、過疎化が進んだ。“家・村”は、再び活性化したり、もとに戻ったりすることはないのではないか。
 活性化していたころの、長老がとりしきる社会は、持続可能という観点からは洗練されていなかったのではないか。そこに戻るよりも、持続可能なしくみを新しくつくっていくことのほうが、必要なのではないうか。
 高齢の方々がもっている、受け継がれた文化、知恵、伝統はすばらしい。これらはぜひ受け継いでいきたい。
 そのうえで、話し合って、理解し合うという、新しいコミュニティをつくっていけばいいのではないだろうか。

 そういったお話でした。
 どんな生物も単独では生きていけません。連鎖と循環のなかで暮らしを営みます。今日の講義で、コミュニティに属することの必要性が少しわかりました。日本では、コミュニティづくりはなかなか難しいのかもしれません。個性と、助け合いと、表現のバランスをどのようにしてとってゆくのか、これから考えていきたいと思います。


2回目 エコビレッジ
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10097364045.html
へ続く


(Mik)