2005-10-17 12:22:26

介護という家事

テーマ:セクシュアリティ・ジェンダー

シーナさんのブログの「一般的に言うダメな妻の代表」 というエントリーに、


お茶を出しながら、「あたしは何で女に生まれてしまったんだろう?」と。いや本当に。あたしは、『嫁』という言葉から連想される様々な事柄を嫌悪していることが、よーく分かりました。


とありました。

ご主人の実家からご両親が見えたので、きれいに掃除をし、お茶などのおもてなしをしたそうですが、そういったことは、一般に妻の責任であり、どういった時代になろうとも、妻とはそういう抑圧に悩まされるのかもしれません。(右に同じ)。


しかし、夫が元気であるうちなら、それは小さいことのように思います。家事をどうするか夫婦同士で決めて、場合によっては、夫に徹底的に掃除させようが、お茶だしさせようが、親にダメ嫁と思われようがいいかもしれません。そうやって、いかに自分のストレスをためないか、考えていくことも可能です。

なぜそんなことを言うかというと、若くて元気で家事をいかようにでも分担できるうちはいい、しかし、歳をとって、「介護」という家事になってくると、かなり悲惨な状況になると思うからです。


私の父親は年の初めに脳挫傷で長期入院し、その後は介護認定を受けました。といっても、公的サービスは全然受けてないのですし、ピンピンしてます。が、やはりやはり父の体は色々と心配なのです。

現状、娘達は、実家を出て他県にいるわけですし、父の面倒を看るのは「母」しか居なくなります。

で、気がつくと、娘達は、母親に対し、

「あまり外出しないでもっとそばについているべきた」

「仕事はしない方がいい」

「酒は飲ますな、タバコはさせるな」

「もっと親戚と仲良く付き合わないと困る。いざというとき頼りになるのだから」

などと、要求をしていくわけです(直接は言わないで、娘達同士の会話になるわけですが)。

確かに私から見ていても、歯がゆい感じがして、もっとこうしてほしい、と思う場面はしばしばあります。


しかし、妻とは、あらゆる介護を一手に引き受け、しかも、心ある介護を全力投球しないといけないのでしょうか、とふと思ってしまったのです。

常日頃、「妻の立場の抑圧」を訴えながら、私自身も母を抑圧していないだろうか?。

それが逆の立場であれば、父にここまで要求はしないのではないだろうか。(というか、父には出来ない)。


実際、先日葬儀で会った叔母に、母のことをけげんな顔をして

「仕事しているの?電話してもつかまらないけれど」

と私は聞かれました。この言葉をどう取るかですが、場合によっては『もっとそばに居てしっかり看てくれよ』という小姑的発言風にも取れます。(私の母なら間違いなく、そうとるでしょう。)


母は母で小姑達ともうまくやれてないし、父ともずっと良好な夫婦関係は築いてこれませんでした。

父は家のことは何もしないで威張っているだけでしたし、母は働き者でいつも父のことを気にして、自分がやりたいことも出来ず、言いたいこともいえずにやってきました。それは今も同じ。

そうなるとそんな相手の介護もきついし、近くの親戚に助けてもらえるわけでもない。


そんな状況の中、介護を直接担うのが、妻しか居ないとき、それを自分のしたいことを極力我慢して、介護に没頭しろ、というのも酷な話。

男性が年上というカップルが多いですし、平均寿命ということを考えると、どうしても介護はいずれ妻の手にかかってきます。しかも子供が巣立って、二人暮しの場合、たった一人で背負わないければならない、という状況になります。


私は、娘としてできることは、介護保険の最大利用プラス、私自身が出来ることを出来る範囲で最大限やっていくしかないと思うだけです。

(「介護は家族で」と主張する亀井静香氏が、最後まで反対したという介護保険法が導入されてよかったと思うわけです。)


もちろん、長年寄り添ってきた人の介護を「家事」というくくりでと論ずるのはおかしいという意見もあるでしょが。

いすれにせよ、結婚すると妻には最後までこのようなことがつきまとうのでしょうか。(もちろん、逆もあるわけだが、妻ほどの抑圧は無い。)


少なくとも、夫婦が元気なうちは、今出来ることをやって、ストレスをためない良好な関係を築いた方がいいと思います。

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コメント

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5 ■コメントありがとうございます

■シーナさん
いやいや・・トラバしたけど、ちょっと話題が飛んでしまったかなあ、と反省しております。
>結婚したなら、早く子供をつくって仕事を辞めて・・・
いまどき、こんなことを言う人がいるなんて!信じられない。しかも50歳で~?じじくせ~なあ。本当に大きなお世話ですわ。

■女社長さん
またもやコメントありがとうございました。
要は当事者主権=当事者が自己決定する・・・という考え方が大事でしょうね。そういう考え方が定着してないから、第三者がアレコレと言い過ぎる。
ここが問題なんでしょうね。
しかも、介護はそこの愛情が介在してくるからややこしい。
本当に、抽象的な言葉で第三者が評価すべきではありませんね。

4 ■愛情=くせ者?

確かにです。
愛情等という抽象的な言葉で、実質な労働の質を評価するのは、難しいですね。
ただ、愛情なんて相互に存在するもので、第三者にアピールするモノではないので、第三者に何を言われようが気にしない。
アタシも子どもを保育園に行かすことが愛情が薄いなんて考えないし、保育園に行って子どもの世界を子どもが自分の感覚で学んで欲しいと思う部分もあるし、決して自分の都合だけで保育園に行かすのでないと思っています。親と子供の相互に良いことで、愛情問題には発展しないし、夫婦別姓にしたって第三者がどうのこうのって言う問題じゃない。
確かにストレス感じてしまうこともあるでしょうが排除すべき問題だと思うのです。
これって、親と同居すべきかどうかと言う問題にも「愛情」と言う言葉が邪魔しますね。
要するに、抽象的な言葉をもって第三者が評価すべきじゃないと思うわけです。

なんて、ちょっと論点が違ってしまってゴメンナサイ。

3 ■愛情かぁ

御神崎さん、読んでいただいてありがとうございます。

介護について書くと長くなってしまいそうなので、またの機会にするとして・・・。
おっしゃるとおり、「愛情」という言葉が、特に女性にプレッシャーをかけていると思います。(あたしも、それを自分の両親に求めてしまっている部分が多少なりともありますが。)
最近、「結婚したなら、早く子供をつくって仕事を辞めて家に居るべきだ」と50歳近い男性に言われましたが、そういうことを簡単に言う人(自分の問題だと思っていない人?)は、自分の両親を看てくれなんてことも簡単に言うのだろうな、と思いました。

2 ■愛情ということ

女社長さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自分で読み直してみて、まとまってなくて、もっと時間をかけて書けばよかったなと思ってます。

やはり、当事者以外が多大な期待をしたり、口出しをすることが、難しくしているんでしょうね。
女社長さんのおっしゃるように、当人たちの問題で、そして出来る範囲で臨むしかないというでしょうね。これに尽きると思います。そしてこれに納得するしかないんだなあ。

そして、介護という問題は、もっとドライに見る必要があるのではないでしょうか。
当事者の愛情、という観点は、確かにそのとおりで、「愛情」は切っても切り離せないものだけれども、これが介在することで、この問題をややこしくしているのではないかと。愛情が、高度の家事を要求することにもなりかねないから。

「愛情」という言葉が、行く手を阻むものはよくあることです。
家事は、家族への愛情に基づいて行われるべきとか。
保育園に預けて働く人に、「子供への愛情が薄い」という他者。
夫婦別姓を主張する人たちに、「夫を愛しているのだったら、同姓にしたら」という他者。
そういわれることで、女性はどれだけストレスをためてきたことか?
私は次こそは、介護と愛情を切り離す番ではないかと思うわけです。

1 ■コレは難しい問題ですね。

確かに男女とも、人間としてのくくりは一緒でも、性差があるのは事実だし、コレまでの日本の慣習もある。。。

自宅介護の事態になったときに、「高度の家事」を要求され、特に女性に対するソレは男性よりも高いモノをもとめられるでしょう。

でも、本質は第三者の目ではなく当事者同士の愛情の問題だと思うのですが・・・

傍から見て、不足と評価されたり非情と評価されようが、ソレは当事者の気持ちの交換であったりするもので、感情的には納得できませんが、「その立場でできる範囲」で介護に臨むしかないのでは、と思います。

介護する側にたったとき、自分を抑えてまでやりたくない人もいるでしょうし、すべてを捨てて介護に当たる人もいるでしょう。それは介護する側&される側の関係如何によって変わってくると思います。

自分が自分の立場でできることをやればいいと思うんですが・・・

なんかうまく表現できなくてスミマセン。

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