日本語教師 in メルボルン

オーストラリア・メルボルンの日本語学校です。
お仕事の内容や学校での出来事、メルボルンの魅力など
さまざまな情報をお伝えしていきます!


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ブログを読んでくださっている皆さん、こんにちは。

 

日本語を教えていく中で、学生の間違いというものはいつも新鮮なものです。今日は最近流行り(と言っていいのかどうかわかりませんが)の間違い、勘違いについてお話しします。

 

JICのビギナーAクラスは、これまでに日本語を全く勉強したことがない学生のためのクラスです。ですから、もちろん、最初は「おはようございます」からスタートです。

そして自己紹介文に続く文法は、「も」です。

 

私は日本人です。

Aさん「も」日本人です。

 

↑この、「も」です。

 

自己紹介の際に、共通点のあった学生を選び出し、

 

Aさんはオーストラリア人です。

Bさんもオーストラリア人です。 と例を提示しながら導入します。

 

 

「ん?」

1人の学生が怪訝な顔をして教科書を見ます。

 

教科書でも同じような例文です。

「あぁ...」と納得されたようでしたが

 

「もう一度お願いします」と念を押され、もう一度別の学生の情報を使い、例文を提示します。

 

「んん????」

さらに怪訝な顔をします。そして行きついた答えは、

「わかりません」

 

…!?????

 

そうなんです。

私たちにとっては簡単なはずのこのたった一文字の文法がわからないんです。

 

なぜでしょうか。

 

それは、英語と日本語のしくみにおける根本的な違いによるものでした。

 

はじめに私が提示した例文におけるAさんとBさんは、ともにオーストラリア人でしたが、Aさんは男性で、Bさんは女性でした。

教科書の例文においても、Aさんは男性、Bさんは女性でした。

ここで、学生は、

 

「性別が女性になると、主語につく助詞『は』は、『も』に変わるのか」

 

と思ったのです。

なのに、確認しようとお願いしたさらなる例文で、私は

 

会社員の女性2人を選んだわけです。

 

そうして「性別に合わせて助詞が変わる」という彼の方式はガラガラと崩れていったわけです。

 

この話を聞いたとき、はじめは私もキョトンとしてしまいました。

が、よくよく考えてみると…;

 

私たち日本語は、主語の人数や性別で動詞や形容詞の形が変わることはありません。

でも、英語をはじめとする特にヨーロッパ言語において、性別と人数は、続く動詞や形容詞、はたまた名詞の形まで変えてしまう、大変重要事項になります。

 

つまり、何かの形が変わる=まず、性別と人数にからくりがあると思ってしますのは、彼らにとっては至極当然なことなのです!

 

いや…目から鱗でした。

 

私たち日本人にとって、外国語を学ぶことは決して容易なことではありません。

なぜなら、このように言葉、言語を成り立たせるうえで、他の言語と全く違うところに重きを置き、そして、全く違うシステムを使うからです。「も」はその氷山の一角にすぎません。

でもそれはつまり、同時に、外国人にとって、日本語を学ぶことが決して容易ではないことを意味しています。

 

このことを他でもない学生にいつも教えてもらえるという恵まれた環境に感謝し、その時の感動を学生と共に分かち合いながら少しでも楽しくわかりやすく日本語を勉強してもらえるよう、私も日々精進しなくてはと思います。

やはり、面白い仕事です、日本語教師は。

 

写真は最近、メルボルンやヨーロッパで多発した、車が通行人を巻き込んだ事故を受けて新たに追加された保護柱の写真です。Bollardと言いますが、Boll-artと名付け、アートとして盛り上げているところがメルボルンらしいな、と思います。

 

海外リクルート支援隊では日本語教師のイターンシップ生を随時募集中しております。
 

 

 

 

 

 

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