「許せない」感情と向き合う。【「こころとコトバ」ニュース】 | 素敵な人に会いました

「許せない」感情と向き合う。【「こころとコトバ」ニュース】

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先週は、
【「こころとコトバ」ニュース】「モヤモヤ」を取り出す。
(15/10/21)
http://ameblo.jp/jibuncounseling/entry-12088450312.html
こちらを参照。


人にはかならず、「苦手な人」というのがいます。

「食事のとき、食べ方が汚くて、苦手」
とか、
「大声でしゃべって、ツバを飛ばすから、苦手」
とか、
「早口でなにをいっているのかよくわからなくて、苦手」
とか。

自分のまわりを見渡しても、苦手だと思う人はいるでしょう。

そういう所作ふるまいに関することばかりではありません。

他人に対する態度が卑怯だとか、不公正だとか、ものの考え方やイデオロギーに関連することには、「許せない」という感情が生まれます。

苦手を通り越して、嫌悪感を感じて、「許せない」になってしまうのですね。

目の前に「許せない人」を発見すると、許せない感情は「怒り」を発動させます。

人間の身体の構造上、怒りを感じると、頭に血が上り、さらに呼吸が浅くなります。
手足がしびれて、ワナワナ震えたり、目が血走ったりすることがあるかもしれません。

身体中に張り巡らされた自律神経のうち、からだをリラックスさせてくれる副交感神経がまったく働かなくなり、興奮させる方の交感神経が目いっぱいフル活動してしまう状態ですね。

さて、この「許せない」感情を感じたとき、それについて、もう少し深く掘り下げてみることはできないでしょうか。

どんな人の、どんな行動を、「許せない」と思うのか、ちょっと思い出してみてください。

「友達に借金をしてまで、高いブランドバッグを買う人」
「恋人がいるのに、遊びで浮気をする人」
「スーパーで、幼い子供を大声で怒鳴りつける人」
「レストランで、食べきれないほど注文して、残す人」
「順番を待って、並んでいるところに、割り込んでくる人」
「つねに相手の意見を否定して、自分が正しいと言い張る人」

本当に許せないと思う人の行動や言動はさまざまですね。

で、あなたが「許せない」と思う人の思考や行動について考えてみると、それは、あなたがタブーとして、あなた自身に禁じているものなのですよね。

誰かの行動を見たとき、

「私は、絶対にあんなことやらない」

そう感じることのはずです。

厳しく自分に禁じていることなので、ふだんのあなたは、その思考や感情を抑圧し、感じることすらないように封印しています。

誰かの行動を見て、「許せない」という感情を感じて、交感神経がフル活動をはじめてしまったとき、そこでちょっと深呼吸してみてください。

しばらくゆっくり息を吸ったり吐いたりしていると、交感神経の活動が収まり、副交感神経がつながり、リラックスしてきます。
それとともに心もからだも落ち着いてきます。

すると、怒りを感じるほど「許せない」と思っていたのに、それほどでもないように思えてきます。

「ふ~ん。こういう人がいるんだな。こういう考え方があるんだな」

その気持ちを受け入れることで、あなたが自分自身のなかで抑圧していた感情に向き合うこともできるようになるかもしれません。



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