2006年3月31日(金)

とうとうこの日がやってきたのでした。

作業開始予定の約2時間前。。。。やっぱりトラブルは起こるのでした。

SHUCから今回のUCモールシステム開発担当として来ている技術者に

「もう、DNSサーバも設置できてるよね?」

と聞くと、

「いや、それはWebCrewがやるって言ってた。」

「???」

いやぁな予感がしたので、すぐにWebCrewさんに電話で確認すると、

「いえ、DNSについてはうちの作業内容には入ってないです・・・」

うん、僕の認識も同じくDNSについてはWebCrewさんの作業担当ではなく、SHUCの担当のはず。

が、DNSがないことには話しにならない。。。

すると、WebCrewさんから電話が・・・

「もう時間がないんで、うちのほうでDNS準備してから行きます。なので、作業開始が1時間ほど遅れるかもしれません。」

本当にありがたいお話でした。

どっちがどうとかいう前に、ちゃんとプロジェクト全体のことを考えて対処してくれる。

何が一番大切か?

という部分が、同じもので共有できるというのは非常にプロジェクトを進めていて心強いものです。

予定よりも1時間30分遅れて、WebCrewさんが当社に到着。

早速作業を開始していただく。

そこから、彼らの予定では新規に導入予定の「会員登録プログラム」の調整と、導入だったのですがSHUCから色んな質問や、環境設定を頼まれ・・・

側で見ていて本当に良く対処してくれたのでした。

webcrew

↑ WebCrewの今回のプロジェクトを引っ張ってくれた牧野さん(右)と寺田さん(左)
本当にありがとうございました。

老板

↑ これが、噂の(?)WebCrew上海ラオバン真崎さんです。
夜中3時頃から「こりゃ自分もヘルプに行かないと、マズイ!」ということで急遽来ていただきました。
とても、その直前まで「上海マージャン王決定戦!」でマージャン打って優勝してきたとは思えないくらいスパスパと問題を解決していただきました。

とにかく、この手のプロジェクトは予定外の問題は多々起こるものです。

そのつど、その場で機転を利かせながら、対処していただきました。

とにかく、すごかったです。

しかし、元々予定していた深夜0時~翌朝7時(北京時間)でのサーバ停止では時間的に間に合わず、代々木にてテスト作業をしてくれていた、奥居ちゃん、くりちゃんと相談しサーバ停止時間延長のメールを急遽出店者様に送信。

結局、お昼12時半頃にサービス再開するという状況でした。

各ショップの皆さん、本当にご迷惑をおかけしました。

しかも、SHUC側の手伝いにかなり時間をとられてしまっていた、WebCrewさん側の作業の終了は結局4月1日の深夜0時過ぎ。。。

サービスとしてのリリース自体には影響はない範囲だと判断し、先にリリースは行いましたがそれにしても丸24時間、缶詰で対応していただきました。

このような過程を経てなんとか、サーバーを分割し、サービスレベルの向上に努めてきました。

まだまだ、日本から見ると(国内のサイトに比べて)見劣りするレスポンスではあるかと思います。


しかし、上海で見ると以前よりも格段にレスポンスが早くなっておりその分中国の消費者が訪れやすい環境に出来たのではないかと思っております。

ただ、残念なのはサービス開始以後ここまで来るのに10ヶ月も掛かってしまったことです。

この期間に費やした時間と労力をしっかりとノウハウとして、今後のビジネスに活かしていきたいと思います。

< おわり >
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これ以上彼らとDBを共有して持つことは事業上、大きなロスにつながる!

そう思った僕は、サービスシステムとして、UCクラブとUCモール、UCリサーチを分けることを彼らに提案しました。

ちょうど、開発開始後1年半近くが経過し、開発契約自体の内容変更により先方としてもこれ以上このUCモールというシステムに係わりたくない・・・恐らくそのように考えていた時期だったことも幸いして、このシステムとDBを分割するという案は上手く受け入れられたのでした。

しかし、サービスを展開する上ではただシステムを分けただけではなく、システムの運用面までも今後は自分たちで管理していく必要があります。

このシステム運用に関しても、これまでは上海聯都が行っていたのですが、彼らがデータセンターやキャリアと直接契約を行っていたために、僕達としては直接契約内容がどうなっているか?トラブル発生時の状況把握等々これまでもかなり、色々な面で情報がとれず、または取れても1~2日遅れになってしまうという状況が発生していました。

また、データセンターによってはキャリアが限定されるため、上海のみならず、中国全土、そして日本からのアクセスがスムーズに出来るということが要求されます。

こういったデータセンターの選定から、システム自体の移転、そして移転後の新規会員管理のシステム。。。

これらを、4月までにやりあげる必要がある。。。

そんなときに、このプロジェクトをお願いしようと思ったのが、ウェブクルーiTech上海真崎さん でした。

真崎さんは、昨年ひょんな縁で知り合った方ですが非常にシステム的にもきちんとした理論を持ち、且つその人柄もいわゆる『狩猟民族』として、ひじょうにお話していても「ワクワク」出来る上海での数少ない起業家の一人です。(真崎さんのブログはこちらです ⇒ 「中国オフショア開発(上海)ラオパンブログ」


ちょうど、真崎さんにこのプロジェクトを持ちかけたのが中国の旧正月前。。。つまり実質動き出せるのが旧正月が明けてからですので実質1ヶ月半。

この短い納期にも係わらず、真崎さんは(当社のビジネスにも興味を持っていただいていたのが良かったのでしょうか)苦しいながらに引き受けてくださいました。

そこから、真崎さんやウェブクルーiTech上海の牧野さん、寺田さんと一緒に現在のソースコードの分析、必要ハードウェア(サーバ)の見積もり、データセンターの選出、サーバへの環境構築/プログラムアップロード、単体テスト、データセンターへの納品、ネット上からのテスト、そして何よりもこれまで大問題であったサーバレスポンスに対するチューニングとまさに、日々戦いの一ヶ月半でした。

この期間中にも通常日本の開発では起こりえないような、事象が発生したり、上海聯都の技術陣との打ち合わせにおいても、お互いの開発思想の違いによる、議論のすれ違い等多々問題は発生しましたが、やはり同じ感性と価値観を持った技術陣との仕事というのは、非常に安心感があるものだと、感じました。

そして、いよいよサーバ移転の日がやってきたのでした。。。

< 終章 に続く >

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先日、UCJの上海現地法人『上海聯市投資諮詢有限公司」の法人代表である、僕宛に「中国人民銀行」(いわゆる中国の銀行の親玉?)から一枚の書類が届きました。

「なんだろう?なんかほめてくれるのかなぁ?じゃんぼぉ、えらいっ!とか?」

と、ワクワクしてみてみると・・・

行政処分

↑ きっと、中国語が分からない人でもなんとなく分かってしまうんではないでしょうか???
思いっきり、「行政処罰意見告知書」って・・・

どうやら、経理の人が小切手を発行した後に、大きな支払いをしてしまい残高が不足して小切手が切れなかったみたいなのです。

で、中国人民銀行から行政処罰として、

「罰金:1,000元に処す!」

という書類が届いたのでした。

で、この後更に驚いたのは、「上海聯市投資諮詢有限公司」の行政責任者である胡敏から社内に通達が出て、

「担当者のこのミスに対し、500元のペナルティを課す!そして、その上司である自分にも500元のペナルティを課します。」

ということなのです。

改めて、中国の一般的な感覚としての個人に対する責任が明確になった場合にそれがしっかりと追求される文化というものを垣間見た気がします。

しかしながら、それらの書類(小切手、振込み指示書)にはしっかりと僕も捺印しているのですぐに胡敏のところに行き、

「そりゃおかしい、だったら僕にも責任があるはず!」

と言ったら、なんと

「じゃんぼぉさんは、月に一回しか財務諸表見れないから通常の業務においては分からないでしょ?だから、今回の件についての責任はないはずです。」

と。。。

「でも、胡敏や現場の人に任せているという責任が僕にはあるんだよ!」

というと、驚いた顔をしてました。

部下の責任は上司の責任!

ということはこの国では、一般的ではなくあくまで個人、個人の責任というのが明確なようです。

それがゆえにマネージメントの出来る人材がなかなかいないということにつながるのかもしれません。
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2006年に入り、このブログでもご紹介したように1月、北京の大手ファッションメディア「精品購物」との共同セールプロモーションによる、「歳末大売出しセール」を実施しました。


その際に採用したのは、既に「精品購物」が自社サイトでも何度か実施している「タイムセール」方式によりセール期間中の決まった時間に特定の商品が限定で割引されるというものでした。


当然、その決まった時間内のアクセスが急激に増加するわけです。


「精品購物」との提携契約の中にも当然、その期間中にシステムが落ちないことを条件として盛り込まれており、当社の上海現地法人でこのプロジェクトのリーダーだったPeterからもシステムについて「かなり不安なんだけど、大丈夫だろうか?」という相談を受けていました。


実際、どのくらいのアクセスまで耐えられるのか?


正直、不安要素を残したままプロジェクトを開始したのでした。


ただ、やみくもにアクセスできるのも問題だし、このセールではかなりの格安商品を用意したのでセール自体への参加を「有料登録制」(つまり、セールに参加するには携帯電話からショートメッセージを送信して10RMBのコストで登録する)にすることで、無駄なアクセスを省く+この登録料による収益がどの程度見込めるか?というテストマーケティングも含めた施策を打ったのでした。


セール初日は無事に用意していた製品もほぼ完売し、順調なすべり出しをしたかに思えていました。


しかし、問題は初日から起こっていたのでした。。。


ある、セールへの参加者から問い合わせがあり


「セールの開始時間よりも前にセールで買い物が出来ているのではないか?」


ということで、調べてみるとセール自体が時間を限定しているためサイトにアクセスするとそのときの時間が表示されるのですが、


な、なんと、その表示される時間はサーバの時間ではなく、見ているクライアント(つまりPC)の時間だったのです・・・


なので、僕などはPCの時間自体いつも日本時間で設定しているので中国よりも1時間進んでいるわけですが僕のPCからアクセスすると、表示される時間も1時間早いわけです。


ですから、たまたまPCに設定されている時間が早かった場合には実際には他の人よりも早くセールに参加して買い物することが出来た・・・わけです。


このあたりは、中国で技術者に何かを指示する際に気をつけるべき重要なポイントだと思いますが、


「タイムセール用に時間表示させて、セール開始時間になったら購入できるようにする。」


という指示をした場合に技術者の立場からすると、上に書いてあることが実現されれば良いわけです。


つまり、タイムセールというもの自体のあり方、参加する人たち全員に平等であるべき(そのためにも時間を表示させているわけですが・・・)という概念は関係なく、言われたことをなるべく楽に手を掛けずにやる。


これが、傾向的にありがちだと思います。(というか、少なくともうちがお願いしていた開発先はそうでした。)


このセールに関しては、その後も2日目の夜にサーバがダウン(上海聯都によると、データセンター側の問題であり、確かにこのときDOSアタックを受けたためにデータセンターのルートサーバーがダウンしたとか。。。)


しかも、データセンター側が復旧したにもかかわらずUCモールのサイトのみが見えない状態であり、その際にも原因を聞くと、


「動的ページだからだ!」


というわけの分からない回答をしてくる。。。ようするに、アプリが壊れたんでしょ?


このような状況の中、今回のサーバ移転を決断した出来事が発覚した。


このセール期間中に、なぜか購入者名が空白のオーダーが目に付いたのである。

(当然、配送先情報には名前も住所もあるが、厳密にはこれが購入者かどうか区別はつかない。)


この件に関し、Peterに確認を取ると意外な事実が発覚したのでした。。。


そ、それは。。。な、なんとUCモールで購入する際の会員でもあり、また上海聯都が展開する各種サービスの会員でもある、「UCクラブ」の会員制度が勝手にルールが変更されていて、それまでVIP会員だった人が気がついたら初級会員になっていたりと、もうめちゃくちゃな状態になっているのでした。


「あ、あかんわ・・・」


この瞬間に僕はこれまで彼らと共通にもっていたDBを完全に分けることを決断したのでした。


~ 後編に続く ~

3月31日(金)の深夜24時からスケジュールでサーバ移転を実施しました。


昨年6月より上海を中心に中国初、日本初の中国富裕層向けインターナショナルショッピングモールサイトとして「UCモール」 を開始してから早くも10ヶ月になろうとしています。


そもそもは開発の当初から積み上げられていた様々なシステム上の問題の中でも、特に大きな問題であったそのシステムとしてのレスポンスの悪さにこれまで、出店頂いているショップ様をはじめとして色々なご指摘を頂いてきました。


まだ、ショップ様については直接言っていただけるだけましで、中国の消費者からは逆にサイトに関しての意見もなく、恐らく「遅いからいいや・・・」ってな感じでこれまで非常に大きなロスが発生していたと考えています。


これまで何度となく、開発提携先である、『上海聯都投資諮詢有限公司』に対して、改善依頼をしてきましたが、彼らの回答としては


「今のデータセンターで使っている回線が100Mの共有なので、仕方ない。」


「もっと早くしたければ、占有の25Mとかにすれば確実に早くなる。」


といった、回答しか帰って来ませんでした。


確かに、日本と中国ということで開発に対する考え方も違うし、UCJ設立当初から開発成果物に関して(当然に日本側としては細かくチェックして、修正を求める。)かなり色々なやり取りもし、先方もこれ以上開発として請けたくない・・・くらいには思っているかもしれません。


しかしながら、仕事として請けた以上の責任感として、それまでの状況の全てが


「回線のせい」


「日本と中国の間の回線の問題」


「サーバーの性能が悪い」


「データセンター側でトラぶっている。」


と、全てが他人のせいであり、自分たちには手の施しようがないことを強調してきたのでした。


しかし、ながらサービスとして展開している当社としては、


「このままほっておくことは出来ない。」


ということで、昨年秋頃にも当社株主でもある「株式会社アメニクス」 の技術者10名がたまたま研修兼ねて来て頂いた際に、ミーティングを設置し、さまざまな問題解決に対して提言を行ってもらったりもしましたが、その際も彼ら上海聯都の技術者は全くその提言内容を受け入れようとしないのでした。。。


「受け入れる、入れないじゃなく、やってもらうしかない!」


なんでこんな基本的なことをやってもらうのに、こんなにパワーを費やす必要があるのか?はなはだ疑問でしたが、そんなことを言っている場合でもないと、「株式会社アメニクス」 の提言を実行しましたがそれは本当に基本的な(ドメイン名の名前解決)レベルのことで、そのときは多少早くなったものの少し負荷があがるとまた遅くなる・・・という抜本的な解決には至らなかったのでした。

(しかし、このときの「株式会社アメニクス」 さんの提言がなければ、もっと泥沼に陥っていたことは間違いないと断言します。。。ふかぴょん、本当にありがとう!)


~  中編に続く ~