長い夜 | とら婆 さび姐 新米なぎ

とら婆 さび姐 新米なぎ

永遠の21歳、ベテラン天使さま「とらこ」。
初めて一緒に暮らした元ベテラン野良「さび」が新米天使さまに…。

『とらこが大好き』
『とらこに恋してさびに恋して』
からリニューアルしました。
(2017/9)

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今日のとらこ
$とらこが大好き
出血、というか流血だったらしい。
手でこねくりまわして鼻まで真っ赤、わんわん隊の晩ご飯もそっちのけで、ママさんも大変だったようだ。

自分は残業だったので、夫からその話を聞いた。
幾分落ち着いたようだが、まだ血はとまっていないらしい。
ママさん自身も数日前救急で病院に行ったばかりで、調子がいいとは言えない。夫はかなり心配している。「んじゃ、じょあ行くわ」

道はガラガラだが、あちこちで工事。環八右折し損ねて回り道。高速の入り口も一部2車線塞がっていたが、過ぎてしまえばサクサク、22時過ぎには出口に。金曜の移動はいつも3割引なのに半額だった。まったくの余談だが。

とらこはおたこさんの中。今晩は顔見れないかと思いきや登場。
あちこち赤いが、今日のとらこは目力がある。なんかたくましい。どうした。

じょあが座ってた低い方のベッドに飛び乗り、横になった。にゃー
ママさんに今日の様子を聞くと、家ん中ぼっこもし、食欲もありよく食べたそうだ。血が出た後も食べたがり、カルカンパウチのシニアスープ仕立てをほぼ完食したらしい。

しばらく話して、ママさんも少し安心し、布団に入った。
$とらこが大好き
とらこも1時近くまでおたこさんにも戻らず、うつらうつらしてたが、ふと起きて鳴き出した。にゃー印のあたりを書いていた時だ。

抱っこか?違う。ベッドから降りトイレに。
猫砂に両手を着き、右足をトイレのふちに乗せ、左足と体はトイレの外。
その格好でちっちした。失敗していると思っていたが、出しにくいだけなのかもしれない。それにしてもよく出る。終わるのを待ち、片付け。とらこはベッドに戻った。

振り向くと、とらこの口から鮮血がぼたぼた溢れている。
まだ手に新しい血は着いていない。
猫砂にも血が落ちていた。トイレに行くとき、口を拭ってはいなかった。
ベッドから降りた衝撃?考え辛いが、タイミング的には今までもある。
いや、やっぱりそれはないか。

忙しい動きで血を拭い始めた。ふこうと手を近づけたが、嫌がったので様子を見ていた。両手と顔は真っ赤、顔を振ってはまた拭う。ママさんが話していた一通りをして、落ち着いた。1~2分くらいだろうか。

少し顔を拭かせてくれたが、まだ血が出ているのであまりきれいにならない。
後ですればいい事だ。とらこはおたこさんに入った。

自分が今日最初に会ったとらこは、本当に力強く見えた。
さっきもそうだ。
なぜだか、とらこが助けを求めているように見えなかった。
自分のことは自分がする、そんな風に見えた。

諦めや面倒で言っているのではない。むしろ逆。
月曜帰るときは、力なく鳴いていたとらこの、どこにこんな強さがあるのだろう。
動物を飼ったことがない自分には衝撃的だ。

もちろん、その強さをもっても乗り越えられないこともある。

明日を待とう。