日本医師会(日医)の会長選挙が1日、行われ、親民主党の茨城県医師会長の原中勝征氏(69)が初当選を果たした。原中氏は記者会見で「民主党に対し、現場からしっかりと意見を言っていきたい」と述べ、民主党との関係を強化する考えを表明した。今後は夏の参院選で自民党が公認する組織内候補の西島英利参院議員(61)の推薦を撤回するかどうかが焦点となる。

 代議員の投票結果は、原中氏131票、京都府医師会長の森洋一氏(62)118票、現会長の唐沢祥人氏(67)107票、京都府医師会員の金丸昌弘氏(44)0票だった。

 原中氏は日医で目立った実績はなく、当初は「当選は無理」(幹部)とされてきたが、先の衆院選前から民主党支持を鮮明にしてきたこともあって、小沢一郎民主党幹事長らとの太いパイプを売りに支持を集めた。

 原中陣営幹部は「診療報酬全体の10年ぶり引き上げなど民主党の医療政策が後押しになった」と勝因を分析する。小沢氏は原中氏を「よかったなあ」と祝福したという。

 原中氏は「早急に日本医師連盟(日医の政治団体)の総会を開いて協議する」と述べ、日医を親民主に方針転換させる象徴として西島氏の推薦を見直す考え。

 だが、副会長以下の幹部選挙では、推薦見直しに慎重な唐沢、森両陣営が推薦した候補が当選者の大半を占めており、原中氏の思惑通りになるかどうかは不透明な情勢だ。

 一方、西島氏は、原中氏の新会長選出を受け、「票数から見て全国の代議員が民主党を支持すべきだと判断したかどうかは難しい」と述べ、自民党から出馬する考えを重ねて示した。

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