一度では終わらない。

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僕の旅は、いわゆるバックパッカーなものではないけれど、すべてをフルガイドでパックツアーなものでもなく。バックパッカー的な旅をするには時間が足りず、後者の方法では単純にかかる費用を払う余裕が僕にはない。それと、その旅は誰が行っても同じようなものになりそうだし、天邪鬼な僕は人と同じではいやだし、そもそも新しい発見が少ないのではないかと思うから。

 

だから僕は、ある程度は文明を利用するけれど、その文明を僕がフルコントロールして、自然の中へ入って行きたいと、しかし過剰な文明の道具を使いすぎることは自然に対して脅威だと思うから、ある程度のスピード感と遂行できるギリギリのレベルで使うようにしてる。

 

パタゴニアの旅において、移動はすべて車だった。自らが車を運転し、悪路のレベルを見て、そこに分け入って行く。入れない環境、ルールによって行けない場所もあるが、ほとんどの場所に行くことができるように思えた。「パタゴニア」については憧れの地だったから、今回は下見で次回からじっくりいこうという計画。事前にネットで情報を調べたが、結局は現地に行って得たものが「使える情報」で、そして圧倒的に自分のモノとなる。現地の人に聞くことで得るものもあったが、その何倍もの情報と感動は自らがその場所に行って得たものだった。

下見のつもりだったけど、最初からいい釣りができてしまったのは運がいいのか、パタゴニアというフィールドが豊かなのか。とにかく、毎日、興奮して行動していたんだ。

車を走らせていると河と湖が、あちこちにある。ラーゴ、もしくはラルゴが湖。リオが河で、そして川だ。川は、小さな川はそこかしこにあり、良さそうな流れを見つけると車を停めるから忙しい。ギアをニュートラルにして、サイドブレーキを引き、エンジンを停止する。46Cもしくはプロトの50Sを片手に、土手を少しだけ降りれば、そこはトラウト達が待っている。釣れる確率は非常に高い。そして、魚達はとても初心(ウブ)で、素直に僕がキャストしたルアーに何度も、群れをなしてアタックしてくる。そして、美しい。いくつもの宝石を身に纏ったような魚達。

 

だから僕はあらかじめ決めていた目的地になかなか辿り着けない。道草ばかりをして、1日で到達する予定だった場所に行けず、2日、3日と時間が過ぎていく。

川は無限にある。大きな流れとなっている河は、その規模が一回の旅で攻め尽くせるものではない。そして、湖。プライベートもあり、すべてをフィッシングライセンスだけで釣りをすることができないが、それでも自由にライセンスのみで釣りができるところの多いこと。

 

そして、今回、僕が釣りをした場所のすべてで、僕は釣り人に会っていない。それは釣りをする場所が多いこと、そして広大であるからなのだが、感覚的には、パタゴニアのフィールドは、僕の貸切であった。