患者さんの急変は入院中でも通院中でも数え切れないほど経験しています。
臨床医なら分野を問わずだれでも経験されているでしょ。
それは患者さんの病態の予測があまいんぢゃないの・・・?
っていう批判はごもっとも・・・・
でも、かなりの確率か、ん・・・あるかもねって確率・・・で発生が想定できることはこころの準備が双方にあるのであまりばたばたすることもありません。
文献的にはあるかも知れないけど、いまのこの患者さんであればありえないでしょって確率の事件や
まったくもって想定外の病状の変化がここでいう急変です。
だいたい人間の体を機械のようにワンパターンで予測しろってことは無理だよ(開き直りかよ・・・)
「プライベートの予定が入っているときに担当患者さんが急変する法則」はまだ現場で生きていることと思います。
何ヶ月か前からスケジュール表に書き込んでいるどうしてもはずせない予定の場合
(たとえば自分の結婚式だとか結納だとか家族旅行とか学会とか)は、それを中心に患者さんの担当を調整してもらったりしているはずなのに・・・・
自分の結納に自分だけ参加できなかった女医さん知ってます(涙)
なぜそんなバッドタイミングで急変なのかと考えれば・・・・
想定外ってことからも分かりますが、患者さんの病状の安定を信じて予定を入れているからかな?
または、自分の予定が重大であるほど、患者さんの観察にほんのわずかだけれどもいつもの冷静さが失われるのかも。
んん・・・・バッドタイミング・・・・
そんな急変に遭遇したときに・・・
「あああ・・・なんてこった!!シーッ○!」
と思うか
「自分が出かける前でほんとによかった!」
と思うか
どちらにしても出かけられないんですけどね(笑)
出かけてから急変が発生した場合は最悪です。
想定外ですから患者さんにも家族にも説明されていない。
「こんなはずではない!そんなこと主治医から一言も聞いてない!」
って言われても・・・・残された同僚は涙でしょ。
帰ってから同僚(まあこれはお互い様ですが)と患者家族の冷たい視線にどう対応しましょうか。
キャンセルできるものなら予定を切り上げ戻ります。
「ええええっ!!!!どーいうこと!何考えてんの??」
と叫ぶ自分の妻と子供の冷たい視線にどう対応しましょうか。
まいどのことなんですが対応不能。
数ヵ月後から始まる日本での生活はとてつもなく重い予感・・・・・・・・_| ̄|○
大変ですなぁ・・・とお感じになるかもしれませんが、自分の身や家族の身に病気や怪我などの災難が降りかかったとき、
えんちゃんのようなやさしい患者さんは稀でして、
だいたいは・・・
「うちの大事なダーリンおいてなにやってんねん!おこるでぇー!でるとこでよか!」 (すでに怒っている・・・)
という、きびしいご家族が多いですな(涙)
考えれば考えるだけ暗くなってきた・・・・・・_| ̄|○
そーいえば、財前五郎教授も海外の学会で出張中に足元すくわれてますねん。
まあ彼は自業自得かもしれませぬが。
じぇんがはいつも自分が二人いればいいと思っているよ。
ドラえもんに頼みたいところですwwwwwwwwwwww。
(追記)頼んでいいのはドラちゃんでなくてパーマンらしいぞよ・・・・(よく分からんが、笑)
・・・・・つづく