□御所坊社長 金井啓修さん

 ■「1泊2食」スタイルからの脱却必要 誰もが思い浮かべる風景をつくりたい。

 --有馬温泉活性化のための4つ目のコンセプトは何ですか

 金井 継続可能なソフトを作りあげることです。これはイベントにしろ何にしろ、すべてに必要なことです。灯りの仕掛けや路地裏アートにしてもそうです。いま、これらは外部の人たちの作品を飾っていますが、ここに地元の人に作ってもらって参加してほしい。そうすればソフト先行の街づくりに変わっていくと思います。

 --もちろん、自助努力も必要ですね

 金井 たとえば、こんなことも考えられます。有馬温泉には神戸電鉄の「有馬口」で乗り換えて「有馬温泉」まで1駅乗ります。この駅間を往復している電車の車両を、たとえば学生さんに好きなようにデザインしてもらって、おもしろい電車にするんです。そうすれば、その電車に乗りたくて電車で来る人もいるでしょう。

 --名物にする

 金井 「有馬口」の駅近くには駐車場があるので、そこで電車に乗り換えてもらうパーク&ライドをすると、車が減ってエコになります。電車にも割引券を発行してもらうんです。こうなると先進的な温泉地になります。こんなふうに、リンクのしかたはいろいろあります。

 --そうして宿泊客を増やそうと

 金井 有馬温泉に1週間滞在できるか、と考えたら、ちょっと首をかしげてしまいますね(笑い)。有馬温泉には京阪神からのお客さんが非常に多いんですが、もちろん京阪神の人は1週間も滞在しません。じゃ、遠方のお客さんに1週間滞在してもらおうと思ったら、もちろん受け入れるだけのソフトも必要なんですが、極端な話、有馬を拠点に京都や奈良、姫路にも行けます、というふうにする必要があります。

 --それで周辺地域との連携が大切だと

 金井 そうなんです。活性化に5つのコンセプトで取り組んでいますが、これらはみんなリンクさせて考えないといけない。やはり、日帰りのお客さんと宿泊のお客さんとでは、使うお金もうんと違います。旅館経営を考えると、なんとか宿泊客を増やしたい。旅館のほうでも「1泊2食」というスタイルから脱却して、食事をする旅館と泊まる旅館が違う“泊食分離”という取り組みを進めています。

 --さて、最後の5つ目のコンセプトは

 金井 残念なことに有馬温泉には「これが有馬温泉だ」という風景がないんですよ。たとえば、同じ兵庫県だと、城崎温泉には川沿いの柳の通りがあります。湯村温泉には湯煙と夢千代の像があります。あるいは草津温泉だと湯畑がありますね。そういったものが有馬にないんです。これをなんとかつくり出したいんです。

 --いわれてみれば、そうですね。有馬温泉にも弱点がありますか(笑い)

 金井 一つのたたき台として、日本一長い足湯を作ろうという案があるんですが、まぁ、これからいろいろもんでいかないといけません。でも、いつか「有馬温泉というと、あの風景が思い浮かぶ」というものを、是が非でもつくりたいと思っているんです。これ…なかなか難しいんだけど(笑い)。(聞き手 佐久間史信)

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