北海道警の違法なおとり捜査と公判での偽証により服役させられるなどの損害を受けたとして、元船員のロシア人男性(40)と国選弁護人を務めた弁護士が、国と北海道を相手に計2310万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、札幌地裁であり、中山幾次郎裁判長は道に対し、男性に50万円を支払うよう命じた。ほかの請求は棄却した。
 訴状によると、男性は1997年、小樽港で拳銃を所持していたとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕され起訴された。公判で男性側は「道警の捜査協力者のパキスタン人から、拳銃を持ってくれば中古車と交換してやると持ち掛けられた」とし、道警のおとり捜査だったと無罪を主張。道警捜査員は証人尋問でパキスタン人の存在を否定し、男性は98年、札幌地裁で懲役2年の実刑判決を受け服役した。
 しかし、2002年、捜査員の1人稲葉圭昭元警部(56)=覚せい剤取締法違反などの罪で有罪、服役中=が逮捕され、その捜査の過程で公判での偽証やおとり捜査の疑惑が浮上した。元国選弁護人は、偽証により弁護権行使を妨害されたと主張した。
 訴訟では、服役先の刑務所で稲葉元警部に対する証人尋問も実施。原告側代理人によると、元警部は「拳銃を持ってくる気がない人に持ってこさせたわけだから、犯意誘発型の捜査だった」と違法なおとり捜査を認め、偽証は「私より上の人間の捜査会議で決まったことを私が実行した」と説明した。 

【関連ニュース】
「酒井法子」「飯島愛」がアジアで愛された理由
〔写真特集〕知られざる塀の向こう側 刑務所の実態
〔写真特集〕違法薬物~密輸、栽培の実態~
〔写真特集〕多発する銃犯罪
元暴力団幹部射殺で無罪=指示役らとの共謀否定

自民、温暖化対策対案を提出 政府案より緩めに設定 (産経新聞)
「死刑廃止派」千葉法相、半年で執行ゼロ(読売新聞)
干潟でタコ掘り漁=熊本県荒尾市〔地域〕(時事通信)
普天間問題 首相「県外は困難、気持ちを大事に…」(産経新聞)
<名誉棄損>ネット上「深刻な被害ある」最高裁初判断(毎日新聞)
AD