これは。。。
ある意味、かなりの衝撃作であり。。。
ハビエル・バルデムがトラウマ的存在になってしまいそうな恐ろしい映画である(笑)
1897年、コロンビア。ハビエル・バルデム演じる主人公フロレンティーノは、郵便局員として働いており、ある日、配達先の令嬢フェルミナに一目惚れしてしまう。そこから手紙で猛烈にアプローチをした結果、二人は互いに結婚を誓い合うほどの恋に落ちる。しかし、その誓いもつかの間。身分が違うと父親から猛反対され、二人は引き離されてしまう。その後、フェルミナは医師のフベニルと結婚。フロレンティーノは、彼女の旦那が死ぬまで、彼女のことを待ち続けると誓うのであった。
この映画の感想を叫ぶには、かなりのネタバレという犠牲を払わなければいけないことをここにお詫びします。
とにかく主人公が怖すぎる。。。
基本的にこんな思い続ける純愛は好きである私だけれども。。。
ハビエルだから怖いのか??
本当に気持ち悪い。
トラウマになってしまいそうなほどだ(笑)
彼は男なのにも関わらず、「彼女の為に純潔を守り通す」と誓いをたてる。
これはまぁ、あなたを愛しているので他の女には一切手を出しませんと言われたら悪い気はしないかもしれない。
しかし、ある日、想定外のことが起こり、主人公の意思に反し、その誓いは破られることになる。
すると、その直後、主人公は嘔吐しているではありませんか。
コレラが蔓延している時代だったので、
私はてっきりコレラに感染かと思いきや。。。
嘔吐した直後。。。
「フェルミナへの誓いが。。。」
と呟く主人公。。。
純潔が守られなかったということのショックから嘔吐していたのである。。。
思わず「女子か!?」とつっこみたくなる。
そうしたことで彼はそっち方向に目覚めてしまい。。。
今度は次から次へと女に手を出す。
そして、さらなる恐怖がぁぁぁ。。。
なんと、彼は、自分が関係を持った女を日記につけていくのである。。。
1人目・・・2人目・・・と名前や特徴、感想など。
気持ち悪いにも程があります。。。
そうして51年9ヶ月と4日。
彼女の旦那が死ぬ時まで待ち続け。
関係を持った女は622人ですよ。。。
いくら心の純潔は守ったといえども。。。
なにせ、彼曰く、この関係は
「フェルミナを忘れるために“治療”」だったわけですから。。。
あっ。
それで、もうひとつ思い出したことは。。。
この映画、笑えるところがあるんです。
それは主人公の男フロレンティーノのと関係を持つ女たち(特に前半の人たち)が、
あまりに異常なテンションで発情してるんです。。。
あれはもう発情としか言いようがありませんよ。。。
かなり笑えました。
さて。
そうしてフロレンティーノは無事、彼女の旦那の死を迎えることができ、
彼女に会いに行くことができるのですが。。。
葬式の日に会いに行くんですよ。。。
で、案の定、
「出て行って!!!!!」
と怒鳴られるわけです。
しかし、
51年9ヶ月と4日、待ち続けた男ですもん。
そんなことじゃあきらめませんよ。
ということで、彼女がどういう最後を選らんだのかは観てのお楽しみですが。。。
彼女も、自分を生涯愛し続けた男が、
622人の女との愛の日記をつけていたなんて知ったら、
さぞ鳥肌ものだろうなぁ~。。。
なんて思ってしまいました。
とにかくハビエルの演技が怖すぎて。。。
ストーリーの展開も最後の最後まで えぇ~!!?? の連続でした。
でも、これだけ気持ち悪いキャラを演じるハビエルは、演技力がすごいということを逆に証明してるんですよね。
こんな映画も滅多にないと思うので一度ご覧になってみてはいかがでしょう。
私は嫌いではなかったですよ。
これはこれで、いろいろと考えさせられるところありましたし。
結婚についてとか。
フェルミナの結婚生活を描く部分などはけっこういいと思いましたね。
そしてフェルミナが自分の結婚について語るところなんかは、けっこう深いものがあったように思います。