さすらいギターin LA

LA在住ギタリスト・森孝人の音楽あれやこれやブログ


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最近買ったIbanezのフルアコなんですが、これが使いやすくてかなりのお気に入りです。
AG95っていうモデルのフルアコ(中が空洞になっているエレキギターのことです)なんですけど、
$さすらいギターin LA
見た目こんな感じです。

このギター、日本での定価が7万3500円(税込み)です。
これを高い!と思う人もいるかもしれません。

ですが、フルアコという種類のギターは、もともともっと高いんです!
高いものですと、新品でも100万くらいします。
僕は詳しい事情は知りませんが、おそらく(おそらくですよ!)、ギターの作り方が手間がかかるのと使う材料が高いんだと思います。
ちなみにジャズギターでよく使われています。
あとはお金持ちの昔の漫才師とか、引退してお金のある昔のミュージシャンとか、どっかの企業の社長とかが持ってます(涙)。

エレキギターっていうのはそもそも、アコースティックギターにマイクをかましてアンプで音を増幅してホーンやドラム、ピアノに負けない音量を出し始めたのが始まりなんですね。
40年代にチャーリークリスチャンというジャズギタリストがそれでバリバリソロを取ってます。
ヨーロッパでもジャンゴラインハルトなんかがもう使ってました。
当然、その頃のギターは音量を生音でもかせげるように、ボディーは空洞になっていました。
これは、生で弾く分にはいいですが、アンプをつなぐと他の楽器の音の振動によってギターの低音弦が勝手に鳴りだしてフィードバックしたり、ボディーそのものが振動してフィードバックしたりと、なかなか使い勝手が悪いんですね。
そのため50年代くらいからより大きな音で演奏してもフィードバックしない、所謂エレキギターが出だしました。
これらのエレキギターはソリッドギターと呼ばれていますが、ボディーがソリッド(かたまり)なのでフィードバックに強いんです。逆に生で弾くことを想定してませんからアンプがないと全く使えません。
普通エレキギターというと、この手のものを想像するかたがほとんどだと思います。

で、なんで未だにボディーが空洞でハウリやすいフルアコをジャズギタリストは使ってるのかって話になるんですが、これはもう音の違いですね。
全然違います。
よくソリッドギターのトーンをしぼったり、セミアコ(これはソリッドとフルアコの中間くらいの性格のものです)にフラットワウンド弦をはったりして、「いやー、ジャズっぽいよね」とかやってる人もいますけど(それはそれでいいんですが)、やっぱ全く違います。
僕はあんまりモコモコした音で演奏するのは好きじゃないので、それなりに明るめの音で弾くんですが、それでもストラトやレスポール、335では出せない音色があるんですね。
それは、思うにフルアコ特有のものだと思います。
僕が今まで使っていたギターはGibson L4CESというスプルース単板削り出しという、まあ贅沢なギターなんですが(ええ、密かに自慢してますとも)、それにもあるし、日本での生徒さんが使ってたグレコの175にもあったし、ムーンのL5コピーモデルにもありました。
面白いものでは友人の持ってたエピフォンのアル・カイオーラというギター。これは見た目セミアコなんだけど、中は全くの空洞でフルアコ。で、例の音色が出るんですねー。

僕もここ数年ジャズを演奏する機会よりはR&BやGospelの演奏をすることの方が全然多いので、主にストラトを弾いていたんですが、やっぱりどこか納得できないものがありました。
ストラトはバッキングしたり、オーバードライブかけてソロ弾くには良いんですが、クリーントーンでイケるかというとイケないんですよね。抽象的な話になりますけど、いいとこまでは行っても逃げられてしまう感じです。
やっぱり僕がギターはじめたのはイキたいからなので、これでは困るんですね。
ただ普通に弾いてるだけでハウるのはもっと困るんです。

そんな状況で、たまたま冒頭のAG95を見つけました。
最初は同じメーカーのGB-15というのを探してたんですが見つからなくて。
GB-15は所謂ジョージベンソンモデルの最近のもので、フロントピックアップ一つのモデル(ピックアップがシングルとハムにタップできる)です。
3年前にハリウッドのギター屋で1時間くらい試して、あまりにいい音なので本気で買いかけたものです。
ところが現在はもう作ってないんですね。Ebayで1本見つけましたけど、試し弾きしないのはどうも心配で。
で、他のモデルのフルアコを弾いて見ようと、手に取ったのがこれです。
いかにもベニア板を無理に高級っぽく仕上げている感じで、うーむ、と正直思いましたが、アンプにつないで弾いてると、あれ?これって良くない??ってなって。笑
ネックの感じとかも非常にしっくりきたので、ものすごく簡単に弾けました。

ちょうど使い始めて一月ちょいになりますが、既にジャズのギグでも絶好調で弾けましたし、教会もそれなりに、昨日Michel'leのリハーサルでも使ってみましたけど、問題なかったですね。オーバードライブもボリュームペダルで少し気をつけてれば大丈夫でした。
ボディーもストラトより軽いくらいですし、当然L4より小振りで弾きやすいです。
なにより、自分の好みの音がストレス無くでるっていうのが大きいですね。
まあさらに爆音のバンドで弾いてどうなるかが怖いところですが、その場合はその場が自分に向いてないってことかなとも思いますね。

そんなわけで、万人にお勧めするわけではないですが、初めてフルアコを買うんでしたらかなり良いと思います。
今のところ、若干気になるのは、フレットの仕上げが雑(ポジションを移動するときに手のひらにチクチク引っかかります)なのと、ねじとかの弛みなどですね。
すべて中国で作ることで安い価格を実現しているそうで、細かい、人の技が必要な部分は雑ですね。
何年かしたら電気系統とかも故障してくるような気もします(配線も人がするでしょうから)。
そういう部分のクオリティーが気になる人は、GB-10を買えば良いと思いますが、値段は4倍以上します。



ここで少し弾いているのを見れます。



もっと色々使ってみますので、続報もあるかもしれません。お楽しみに。





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