2005-06-21

パット・メセニー追記

テーマ:音楽に関する雑感

 昨日紹介した「ワン・クワイエット・ナイト」を聴きながら、思い出したのが、このアルバム。

 ↓

jino

ジノ・バネリの「ナイト・ウォーカー」



ジャケットが似ているでしょう?

これは昨日紹介のパットのアルバム。

PAT


 このアルバムはジノ・バネリ81年のヒット作。いわゆるA・O・Rで、DJ小林克也の「ベスト・ヒットU・S・A」で知った懐かしいアルバム。ただ聴きやすいだけでなく、バネリ3兄弟によるプログレ風の味付けが良かったな。アルバムタイトル曲の、ジャケットそのままの都会の雑踏の音から始まるところなど、今聴いても鳥肌もの。


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2005-05-26

「何でも鑑定団」にジャズの本質を見た?

テーマ:音楽に関する雑感

少し前にテレビ番組、「開運!何でも鑑定団」を見ていると実に無残な鑑定結果があった。鑑定士の中島誠之助先生の著作をくまなく読み、中国の骨董をしこたま買い込んだ人が持ち込んだ品物が、すべて贋物、あるいはおみやげ品だったのだ。予想額と鑑定額の開きは、ゼロが3つくらい違ったのではないか。何となく予想はしていたがあまりにも無残な結果であった。数千万の価値があると思っていたものが、数千円だと知ったときの落胆は、気の毒なものであった。

その時、中島先生が、本質をさらりと言いのけた。「ちゃんとしたものを作ろうとしてゆがんだのなら、技術の未熟と言わなければなりませんが、初めから歪ませようとして作ったのなら、いやみなんですねぇ。ここにあるものは全てどちらかなんですねぇ。これは中国の陶工の言葉なんですが」。ぼんやりとテレビを眺めていたわたしは、ハタと膝を打った。これはジャズの本質と共通しているのではないか。本物のジャズ、聴き手を魅了するジャズとは、未熟さやわざとらしさを超えた音楽の「歪み」にあるのではないか。

ファンキー・ジャズなんかも作り手がそれを意識しすぎると、「オーヴァー・ファンク」などと非難されてしまう。ブルー・ノートのようにかっちりと作りこまれた作品も良いが、プレイ・バックの時間も惜しんで、テープを回し続けたと言われるプレスティッジに名作が多いのも、これまた事実である。

初めから歪ませようとして作ったものの代表作は、初期のアルファ・ジャズなど、日本制作の諸作ではないだろうか。少女趣味のジャケット、スタンダードばかりの選曲、お決まりのピアノ・トリオやバラード集と来れば、ジャズという衣をまとったキワモノで、贋物、ジャズが嫌いではない人に買わせるおみやげ品と言わざるを得ない。極論するとジャズは大衆音楽ではないのだから、皆に買ってもらおうとするところに無理が生じるのだ。勢い、採算性が重視される。一方、何十年も支持されてきた名盤には、録音当初、売れ行きをあまり期待していなかったものが多い。ソニー・クラークの「クール・ストラティン」のオリジナル盤はたった600枚しかないと言うではないか。プレスティッジのマイルスのマラソン・セッションだって、非常にラフに一発録りされているが、名曲名演名盤である。まさに自然に作られた、あるいは才能の湧き出た結果生まれた、ある種の歪みがわたしたちを魅了しているのだ。

日本制作盤の悪口を何度か書いてしまったが、最近の澤野工房や「ヴィーナス・レコード」の動向は目を見張るべきものがある。ミュージシャンの作り出す、自然の歪みをざっくりとディスクに収める術をこれらのレーベルは身に付けているような気がしてならないのだ。

ヒギンズ

エディ・ヒギンズの「スパークリング・オブ・ラブ」(ヴィーナス)自然な「歪み」の代表盤

解説は近いうちに…。

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2005-05-24

母の選択/ビル・エヴァンス/アット・シェリーズ・マンホール

テーマ:音楽に関する雑感

 



 1階にはわたしの母が住んでいる。2世帯住宅である。2階は狭いので、大勢の友人を呼んで、食事をするときなどは、1階を借りる。

 そんなときは、だいたいわたしが最近気に入っているCDを数枚持っていってBGMにする。少し前に紹介した、ビル・エヴァンスの「裏」名盤も先日は1階でかけた。1階のステレオは結構充実していて(と言ってもわたしのお下がりだが)、ONKYOのスピーカーなど、たまにびっくりするような良い音で鳴っていたりする。

母はクラシックが主に好きで、CDは100枚近く所蔵しているが、特にこだわって聴いている訳ではない。グレン・グールドのモーツァルト、バッハ物、ショパンのピアノコンチェルト、(わたしには悲鳴にしか聞こえない)鮫島有美子が定番か。母はジャズは好きではない。曰く「主旋律を崩して弾いていて不真面目」曰く「全部同じに聞こえる」曰く「不協和音が不快」。別にフリージャズとかかけてる訳でもないのに。だったらグールドは?などと言う疑問をぶつけてみたいが、格安に住まわせてもらっている上、たまにガソリンをマンタンにしてくれたり、おいしいお菓子を買ってきたくれたりする手前、大きいことは言えない。

 話が思いっきりそれたが、「アット・シェリーズ・マンホール」を置いたまま、忘れていた。1階に放置していた。すると「このCD、機会があったらネットで買ってちょうだい」と言うのだ。どうやらもう何日もほとんどかけっぱなしであったらしい。口には直接出さないが、かなり気に入っているようである。

 わたしはこのあたりに、日本でのビル・エヴァンスの衰えない人気の原点があるように思う。「アット・シェリーズ・マンホール」などはゴリゴリの4ビート・ファンからすると、居眠りの出るような作品だろう。だが、昼下がりにお友達とおいしい珈琲を飲みながら、会話が弾んでいる中で、何気なく聞こえるBGM、そして、話題が尽きると「このピアノすてきね」なんて会話が始まるような音楽、なのである。クラシック好きの母にも、メロディがはっきりしてるし、アドリブも変奏曲のように分かりやすいから、お眼鏡にかなったのであろう。また時に見せる印象派的な響きは、ドビュッシーやラヴェルのピアノ小品を思わせ、違和感なく聴けるに違いない。クラシックファンをも魅了する条件がビル・エヴァンスには備わっているのだ。風貌も学者風でいかにもピアニストと言う感じだし。

 早速AMAZONに注文したが、さらに好きになってもらうため「ワルツ・フォー・デビィ」も勝手に追加注文。こちらはわたしも日本の20BITリマスタリングを聴いたことがないので楽しみだ。

 母には、幼少のころに、恐らく当時としてはかなり高額なコンポーネント・ステレオを買ったもらったことで感謝しているのだ。ボロボロの木造社宅の和室に最先端のコンポは今考えるとミスマッチだが、このコンポの素晴らしい音に巡り合わせてもらえなかったら、今の音楽好きの私は存在しないのだ。ショスタコーヴィチの「革命」、リムスキー・コルサコフの「シェーラザード」、そしてジャズやフュージョンもあのステレオがなければ幼少のころに巡り合えなかったのだ。ちなみにその時の影響で、今もビクターのスピーカーを使っている。少年の時に聞いた音に近い感じがするのだ。

 年に数回はクラシックのコンサートに同行する。6月半ばには、ヘレヴェッヘ~ロイヤル・フランダース・フィルでベートーヴェンの4番と7番を聞く。古楽のホープ、ヘレヴェッヘがどんなベートーヴェンを奏でるのか楽しみだ。ホールに向かう車の中で、エヴァンス、ピーターソンあたりをBGMにかけて、洗脳できれば良いと考えている。


 いくつになっても母は母、子は子であると、こんなところで実感するのである。

 (マザコンではありません、念のため。音楽に関してはライバルという感じです。)



デビー

 

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2005-05-22

杏里とリー・リトナーが!

テーマ:音楽に関する雑感

ニュース記事より!


「オリビアを聴きながら」「悲しみがとまらない」などのヒット曲で知られる歌手、ANRI(43)が世界的に活躍するフュージョンギター界のカリスマ、リー・リトナー(52)と結婚することが21日、分かった。20日によこすか芸術劇場で行ったコンサートツアー初日公演でファンに「婚約しました!」と報告した。ANRIは再婚。(サンケイスポーツ)


悲しみがとまらないのギターソロをリー・リトナーが、なんて考えると…笑えますね。



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2005-05-21

ネタ切れになったら…。/ソニー・クラークのこと。

テーマ:音楽に関する雑感

 ブログを作っている人の大半は「ネタ切れになったらどうしよう」と考えているのではないか。わたしはその日に聴いたCDをピックアップしているので、ランキングを気にしなければ、当分は大丈夫だと思うのだが、毎日毎日違う音楽を聴いている訳ではないから、いつ手詰まりになるか分からない。どうしようもなくなったら、わたしは大好きなピアニスト、ソニー・クラークのことを書こうと決めている。その時のためにプロフィールなども敢えて書かない。それで、4、5日は行けそうだからだ。

 わたしの師匠であるところの(ファンレターの返事をいただいただけでそう思っているのだが)吉祥寺のジャズ喫茶店主、寺島靖国氏が、「ジャズファンたるもの、少なくとも一人のミュージシャンのコンプリート・コレクションを完成させるべし」と書いておられたので、わたしも忠実に実行することにした。やはり時間がかかっても大好きなピアニスト、ソニー・クラークにしてみよう。と、思い、彼の完全ディスコグラフィーが載っている「スウィング・ジャーナル」1997年2月号を購入、早速、もう持っているものをチェックし始めた。

 で、驚いたのが、大半はもう持っていたのである。現時点でソニー・クラークが片隅にでも加わっている作品数は74しかない。片隅というのはハンプトン・ホーズがトイレで「所用」を足しているときに、たまたま居合わせたクラークがコード2つだけ弾いたなんてのもあるからだ。話がそれたが、半分がブルー・ノートの作品だったので、好きなアルバムのサイドメンが彼だったからなのだ。それにコンテンポラリー、プレスティッジ、リヴァーサイドの諸作を買い足すと、大半が揃った。ネットやジャズ関係の雑誌などに目を光らせる日が続く。

 一番苦労したのは、アメリカのブルー・ノート系列の通販専用の会社「MOSAIC」からカーティス・フラーの未発表セッション(もちろんピアノはクラーク)を含むBOXSETを取り寄せたことだろうか。当時はネット販売が浸透し始めたころ。2000年12月19日に発注した。日本への発送の場合、船便で2~3週間かかると説明されている。アメリカだからしょうがないことだし、ちょうど年末で金欠だったので、カミさんのクレジットで決済しても、届くまでには何とかなると考えたのがウンのツキ、何と12月25日に届いてしまったのだ、大きく「メリークリスマス」と書かれた外箱と共に。クリスマスに間に合わせてあげようという米国的精神のもと、船便で頼んでいたのを、送料サービスで、航空便で送られてきたのだ。どうやら、注文の際に「MOSAIC」社へのメッセージを書く欄があるのだが、ブルー・ノートの発掘男にして「MOSAIC」社の社長、マイケル・カスクーナ氏宛てに「もっと早くクラークの未発表作品を復刻して欲しい」旨、辞書を引き引き、怪しげな英語でメッセージを加えたのだがそれが幸い(災い)したようだ。開封すると、パソコンではなくタイプライターで書かれた直筆サイン付きの手紙が。なんと憧れのカスクーナ氏からのものだった。何とか解読すると85年のマウント・フジ以来、クラークのファンが日本に多いことを驚いている。恐らくBNの倉庫中のソニー・クラーク関連のマスターテープは「発掘」し終えたので、BNの「幻」盤は数年内にタイミングを見て発表されるであろうことが書かれていた。そしてメリー・クリスマスと。商品価格と同じくらいの航空運賃をただにしてくれたのだ。そのお言葉通り、日本のEMIから、怒涛のごとくに未発表作品が登場した。先ほど「災い」と書いたのは、会社の名前が「モザイク」である上に、商品にはメリー・クリスマスを大きく書かれていたので、妻が、あらぬものを夫が購入したのではと疑われ、開封するまで信じてもらえなかったからである。あと、カード決済も一月早まったし。

  そのほかにもスペインの怪しげな「ブルームーン」という超マイナーレーベルからネットを介して直送してもらったりして、何とか集めてきたのだ。

 今、とうとう一枚というところまで来た。その一枚はまず無理だろうと思って、個人的には「完成」と言うことにしている。悲運のピアニスト兼バイブ奏者エディ・コスタの追悼アルバムでソニー・クラークが数曲弾いているのである。外国の「コルピックス」という超マイナーレーベル、しかもジャズ専門の会社ではない、と言うことで、よっぽどのことがないとこの作品にスポットが当たることはないと踏んでいる。

 まあ読んでくださっている方はソニー・クラークのプロフィールが始まったら、あと74枚のアルバムを紹介して、終わってしまうに違いないと思っていてください。

こんな感じのが届きました。残念ながらフラーのは売り切れのよう。

mosaic


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