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2006-02-22

韓国のクラシック・レーベル:YEDNANG(イエダン)

テーマ:クラシック

韓国で本格的クラシック・レーベルが始動した…と思ったら、もう日本との契約を打ち切るらしい。タワレコで1枚何と590円という大幅値下げを行なっている。


この「イエダン」というレーベル、本家は韓国の大手マネージメント会社で、ヨン様やチェ・ジウなども手がけている。その余力でクラシック・レーベルを始めたのだろか。


旧ソヴィエト国営放送の音源、しかもこれまで未発表だったものばかりを次々にリリース、というファンにはうれしいレーベルだった。しかも装丁は、通常のCDケースに美麗な厚紙ジャケットが付き、リマスタリングは24BITという気合いの入れよう。だがやっぱり韓国だなというアラも見えるのが正直なところだ(偏見ではありません。念のため)。


中身は正直、玉石混交。それだけに掘り出し物もある。


なんと言っても録音の少ないムラヴィンスキーの幻の演奏が聴けるはうれしい。


モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲&交響曲第33番

Mra1

1983年&1964年録音(残念ながら両方ともMONO)

秀逸なジャケット(だけど写真は左右反転)。

音はテレビのイヤホンジャックからラジカセに出力したような悲しい状態。

映像も残っている音源かもしれない。高音、低音共にカットしたような音である。

だが演奏は素晴らしい。どちらの演奏も聴き始めから数分で音楽に引き込まれる。

いわゆるウィーン的な優雅さは皆無だが、ピーンと張り詰めたすがすがしさを感じる。


チャイコフスキー/交響曲第5番

mra2

1982年録音(ステレオ)


これは巨匠最晩年の貴重なステレオ録音。録音は鮮明で、3楽章のヴァイオリン両翼配置、

楽器の定位なども安定している。

音も演奏も、恐らくMELODIAのものよりも格上。

ムラヴィンスキーの非常に厳しい音楽に対する姿勢を、音の悪さというストレスなしに味わえる。

絶対のお勧めである。


他にガウク対ムラヴィンのベートーヴェン「運命」聴き比べ盤なども良い。


韓国に旅行に行くときなど、「イエダン」の新譜を地元のCDショップで探すのはいかがだろうか。

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2006-02-16

ジョン・コルトレーン/バラード(デラックス・エディション)

テーマ:クラシック

ballads


「真面目で愚直」。わたしはコルトレーンのことをこのように思っています。


ですが世の中、流暢でカッコイイ人ばかりが魅力があるわけではありません。


真面目で愚直な人が一生懸命やっている姿に心打たれたりしますね。


コルトレーンの「バラード」を聴くたび、そんなことを思います。


「僕はこれだけは絶対に伝えたい!!」みたいな迫力を感じます。


本編の感想、解説は出尽くしていますのでやめましょう。


この作品はコルトレーンの楽器の調子が悪く、やむを得ずバラード集になったような

うそ臭い?ストーリーが言われていますが、この「デラックス・エディション」の発売で

やっぱりアグレッシブだったのね、ということになりました。

つまりハイテンポ、ハイトーンの曲が吹けなかったのはウソ?というわけです。

輸入盤を購入したのでよく分かりませんが、どこぞの大学に研究資料として贈呈されていた

未発表テイクが14曲も盛り込まれています。


バラードとは絶対に言えない「グリーン・スリーブス」(5テイク)が白眉です。

イントロを聴いて「あれ?どこかで聴いたことが・・・」そう、「マイ・フェイバリット・シングス」にそっくりです。

コルトレーンの歌い出し、マッコイ・タイナーの間奏とソロも似ている。だけど名曲名演だから許せます。

それにしても同じ曲に5テイクもかけ、しかもどれも違うスタンスで臨んでいるところなどさすがです。

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2006-02-13

トリノ五輪の珍事

テーマ:ブログ

まあ書くほどのことでもないのですが。ジャズにもクラシックに関係ないし。


うちの妻が先日の朝刊を見て


「トリノって開会式でブタ切ったの?宗教??風習???」


わたしが新聞を見ると「トリノ五輪、火ぶた切る」と大見出しで書かれていました。


わたしはすぐにタコ糸でがっしり巻かれた肉汁たっぷりのチャーシューを連想してしまいました。


うちの妻は一応精神的肉体的に「正常」の部類に属しますが、たまにまじめに面白いことを言います。


辞書で調べてみますと


「火蓋(ひぶた)」は、「(昔の鉄砲の)火縄銃の火皿の火口をおおうふた」のことで、「火ぶたを切る」の本来の意味は「火縄銃の火蓋を開いて点火の用意をする。また、発砲する」(『日本国語大辞典』小学館)ことです。これが転じて「物事に着手する。行動を開始する。競技や戦いを始める」という意味で使われるようになりました。


とあります。


まだ結婚する前ですが、わたしの敬愛する伊丹十三監督が自殺したときに、すぐに電話をくれました。


そして「あなたの好きな『いたん・とみ』自殺したけど、落ち込んでない?」


いたん・とみさん。どう考えても92歳くらいの腰の曲がった婆さんです。


こんなことが日々生じる楽しい我が家です。

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2006-02-12

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番/ムラヴィンスキー

テーマ:クラシック

ショスタコーヴィチ/交響曲第5番/ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル

mravin


このCDはムラヴィンスキー最晩年(81歳)の時のライブレコーディングです。

84年4月4日録音。


わたしはショスタコーヴィチ(以下ショスタコ)の5番はムラヴィンスキー(以下ムラヴィン)の54年のスタジオ録音で完結していました。


以前も書きましたが、54年盤は子供のころに、大切な方からいただいたわたしの宝物です。

わたしが最初に真剣にクラシックを聴いたレコードです。

と言うか、最初の2枚のうちの一枚ですのでこのレコードを当分は聴かなくてはならなかったのです。


この曲について幸運だったのは、最初に最高の名演にめぐり合えたことでしょう。

大人になってから、ザンデルリング、ビシュコフ、ヤンソンス、ゲルギエフなどいろいろ聴きましたが、

足元にも及びません。最初の一音で。


最初の一音で、ムラヴィンだとすぐに分かるのは至芸と言わざるを得ないでしょう。オーケストラと指揮者の

「気」が一音で一気に充満します。


ショスタコの5番については、彼が西側向けに自己批判(?)をした書籍、「ショスタコーヴィチの証言」

以後で、解釈がかなり変わり、その影響をモロにかぶったショルティ盤は失望と失笑を禁じえませんでした。


わたしは楽譜に書かれたことを忠実に音にすることが、しかも思いを込めてそうすることが

音楽家の使命だと思っております。


その意味でムラヴィンの演奏は普遍性があります。


ムラヴィンの54年の演奏は今聴くと音が良いとは言い難いものです。しかし子供のころに

刷り込まれた名盤ですので、メロディアのCD化されたものを聴いても、

あまり不満は感じませんでした。


それにしてもムラヴィン&レニングラード・フィルは録音に恵まれません。

当時の国状のためでしょうが、60年代の後半までモノラル録音です。


たまに西側に出たときの録音でも不運なものが多いです。ショスタコ5番は

ウィーンへの楽旅の際、ムジークフェラインでも録音されましたが、

ホールトーンがかかりすぎ、まるで浴室で聞いているような有様です。

ショスタコの、そしてムラヴィンの厳粛な音楽性が削がれてしまっています。


それでもう他の録音に手を出す気がしなかったのですが

先日、上記CDを中古にて購入、唖然としたわけです。


まず、これまでの彼らの録音では考えられなかった美音で最初の一音に襲われます。

54年から84年、30年のときを経ましたが、彼(ら)は全く年老いていません。


楽器の定位が明確に分かる名録音、リマスタリングです。

聴衆の咳さえリアルで、ホールの中で聞いているような錯覚を味合わせてくれます。


もう全部、一音一音がいいのですが、嵐の前の静けさ、3楽章が素晴らしい!。

確実に54年盤より、深みを増しています。

ムラヴィンのコントロールは完璧で、オケを自在に操っています。

不安感、寂寥感が高まり、どんどん背筋が凍りついていき、最後のフワーっとした和音で癒されます。

このあたり、筆舌に尽くしがたいものがあります。

フィナーレは大爆発しますが、アンサンブルの乱れはほとんどないところはさすが。


当分はこれを夜昼となく聞き続けることになるでしょう。

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2006-02-08

ジャコ・パストリアス/ジャコ・パストリアス

テーマ:ジャズ

jaco


ジャコのファースト・リーダー作。


もうこの作品はあらゆる方面から語りつくされていますね。


最近、また、はまっています。


特に好きなのは2曲目「カム・オン・カム・オーヴァー」。

メンバーを見て、悪いわけがありません。

ブレッカー兄弟、デビット・サンボーン、ハンコックにアライアス、ヴォーカルがサム&デイブ。

真っ黒なノリのハンコックのキーボードに拮抗するサンボーンのサックス、

そして地を這うように「歌う」ベース。

サム&デイブも盛り上がっていますが、

それ以上にジャコのベースが歌っています。


マーカス・ミラーが初めてこの作品を聞いた感想を、

言葉も出なかった。信じられなかった。そしてひたすらジャコを研究した」

と言っています。


ジャズの、そしてジャコの底力を見せ付けられるような、そんな名盤です。

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