私、BABYMETALの味方です。

アイドルとメタルの弁証法

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このブログは、50代にして仕事と家庭を失い、人生を投げかけた中年男が、サブカルチャーを知り、BABYMETALの活躍に勇気づけられて、立ち上げたものです。
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★今日のベビメタ

本日2月24日は、BABYMETAL関連ではこれまで大きなイベントのなかった日DEATH。

 

よく飽きないなあ、と言われたとき、なんて答えます?

「さくら学院時代から知ってるからね」というのは、さくら学院=「成長期限定ユニット」、「学校」「父兄」「義務教育修了とともに卒業」などの専門用語を説明しなければならず、力説すればするほど、相手の脳内では、ドルヲタ→ペド→変態と変換されて、人間関係、仕事関係に支障をきたしてしまう恐れがある。

「他のアイドルグループは数か月おきにシングルを出すけど、ベビメタは曲を作りこんでいるから、なかなか新譜が出ないんだ」というのは、BABYMETALの楽曲のすばらしさを説明することにはなっても、「飽きないでいられる」ことの説明にはなっていない。何せ相手は、有名アイドルのヒット曲は知っていても、BABYMETALの曲は知らないのだ。

「バックの神バンドがすごいんだよ」というのも、説得力がありそうで、実は反撃を食らいやすい。「結局、バックバンドがいいから海外で評価されてるだけでしょ」ということになり、「うまいメタルバンドはいくらでも他にもいるのに、なんでベビメタちゃんなの?やっぱり変態なの?バカなの?」とどんどん攻め込まれてしまうのだ。

「著名な学者や知識人がBABYMETAL現象を考察していて、『BABYMETAL試論』のような研究本も出ているし、ファンブログは海外を含めて無数にあるからね」というのも、一見有効に見えて、相手によっては「だから、なぜみんな夢中になっているのか、知りたいんだよ」という疑問の深堀りをする結果になってしまいやすい。「AKBだって、ももクロだって、乃木坂だって研究本なら出てるじゃん。聞きたいのは、お前がなぜBABYMETALにハマって、抜け出せなくなっているかということだよ」とズバリ問われると、本の受け売りではなかなか相手は納得してくれないだろう。結果、「俺もよくわかんないんだけどねー」と自虐的なセリフで信用を落とすはめになる。

ぼくの経験では、「よく飽きないなー」という皮肉っぽい質問に対しては、「ライブバンドだからね」と返すのが、一番有効なようだ。

これは、プロレスを否定する一般人にUWFや藤原組を説明するのに有効だった「あいつら、ガチだから」という殺し文句に匹敵する。

「ライブバンド?アイドルじゃないの?」と言ってきたら、「去年、Kerrang!っていう本場イギリスの音楽雑誌で、世界一の“Best Live Band”に認定されてる。」とさりげなく言う。

そして、「クラシックって、同じ曲を、その日、その時のプレイヤーがどう演奏するかがポイントなわけじゃん。歌舞伎とかの古典芸能もそうだよね。BABYMETALは口パクのアイドルじゃなくて、歌も演奏もダンスもガチの生で、しかもまだ10代。アーティストとしてまだまだ進化していくから、追い続けることに意味がある。クラシックや歌舞伎のファンが飽きるか?」

相手は、「へー、なるほどね。」と言わざるを得ない。脳内ではBABYMETAL=クラシック&歌舞伎というイメージが形成されるから、他のアイドルとの差別化は完璧。実際、白塗りだしメギツネだしシンフォニックメタルだし。

芸術性が高いというイメージから、そのファンであるこっちの株も上がる、かどうかはわからないが、少なくとも一般論としてのドルヲタ=変態でしょ、という疑念は払しょくされる。

で、「そんなにライブが凄いのか?」と言ってきたら、もう釣り針にかかったも同然。

「Live in London」か「Live at Wembley」のBDないしDVDを貸してやり、数日後「凄いな、あれ」と言ってくるのを待つだけだ。

日本武道館や、Legendシリーズは、まだその世界観になじんでいない初見さんには逆効果である。せっかく彼の脳内に“ライブバンド”としてのBABYMETAL像を植え付けたのに、あの「紙芝居」の絵やKOBAMETALや骨シスターズの映像を見て、「あれ?やっぱり子どもミュージカルじゃん」ということになりかねない。

なぜBABYMETALがアイドルから出発したことが素晴らしいのかは、段階を追って、体系的に理解していく必要がある。

最初から「アイドルとメタルの融合」「Only One」だと言っているのに、すでにメイトに堕ちた方の中にも、アイドル要素を否定したがるむきが見受けられる。

この手の方は、2013年の五月革命~サマソニ2013~LOUDPARK13あたり、つまり神バンドが常時帯同するようになったことをもって、アイドルを離れたBABYMETALの“真のデビュー”だと思っている節がある。

この理解がそもそも違うのだ。

2013年のこの時期、神バンドが帯同したライブと、骨バンドのカラオケライブの比率は半々である。カラオケライブはアイドル色が強く、神バンド生演奏のときはメタルだったのか。

Legend“1999”(2013年6月30日)のオープニングを見れば、そんな区別など意味がないことが分かる。聖飢魔Ⅱへのオマージュにあふれた「紙芝居」で始まり、東京ドームで見られた旗を振る骨シスターズに、当てぶりの骨バンドのカラオケ。客席には赤いサイリウムも多い。

だが、その「BABYMETAL DEATH」はすさまじい大音量で、ヘドバンし、「デス!デス!」と熱狂して叫ぶ観客は、現在とそん色ない、間違いなくBABYMEATLのライブである。

にもかかわらず、セトリ中に披露されるYUIの「ちょこっとLove」はプッチモニ、MOAの「ラブマシーン」はモーニング娘。のカバー。これらは二人が生まれた年のヒット曲だ。AKB48がデビューした2005年に二人はやっと5歳。重音部結成時、二人はメタルを知らないだけじゃなく、アイドルについても、少なくともモー娘。AKB48までは幼すぎて実体験していなかった。思い入れもなかったはずである。なのになぜこれらをカバーさせたのか。それはBABYMETALがアイドル戦国時代の最後発組として、アイドル史を継承、更新することを意識していたからだ。

その一方、ライブ中盤、「紙芝居」の「マダム・アッソーの館」で蝋人形にされてしまった二人の隣には、ジェームス・ヘットフィールド(METALLICA)とロブ・ハルフォード(ジューダス・プリースト)が描かれている。

ここで二人を救うためにSU-が歌うのが初披露となる「No Rain No Rainbow」。神バンドはこのタイミングで登場するのですよ。メンバーはLEDA、BOH、青山秀樹、大村孝佳。

2016年7月のAPMAでのロブハルとの共演、9月の東京ドームで5万人を嗚咽させた「NRNR」、2017年1月のMETALLICAソウル公演を見てきたぼくらにとっては、この一致に驚くよりほかはない。見てない方はぜひDVDでご確認を。

つまり、2013年6月30日のLegend“1999”は、前半カラオケ、後半神バンドの生演奏となるミュージカルライブであるが、そこにはメタル要素とアイドル要素が混然一体となっている。五月革命、サマソニだけが2013年の重要事項ではない。むしろ、Legend“1999”と、BABYMETALを世界に知らしめた「ギミチョコ!」の公式MVがカラオケでライブ収録された2013年12月21日Legend”1997”のほうが、BABYMETAL史にとってコンセプチュアルであり、予言的かもしれないのだ。

この年、こういうすさまじいライブをやりながら、BABYMETALは、日テレ「ハッピーMusic」、NHK「「ミュージックジャパン」、テレビ埼玉「Hot Wave」(2回)、ニッポン放送「ミューコミプラス」、日テレ「ミュージックドラゴン」(タカ&トシ)、日テレ「ZIP」など、テレビ・ラジオにも「いま話題のメタルアイドル」として出演し、笑いを振りまいている。

つまり、メジャーデビュー後、SU-の卒業とともにさくら学院を離れ、全国的かつ世界的に訴求を始めたとき、BABYMETALはまさしく「メタルアイドル」だったのだ。

ではなぜ、生バンドを出したのか。

これを追求していくと、神バンドの意味や意義を考えざるを得なくなっていく。

神バンドが初降臨したのは、2012年10月6日のLegend”I”。「Metal Resistanceの長期化に備えて」、キツネ様がBABYMETALに神バンドを与えたという説明で、「ヘドバンギャー!!!」と「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を生演奏したライブだが、その前の「紅月-アカツキ-」はカラオケで、ファーストアルバム「BABYMETAL」の音源だった。そしてこの曲でのSU-の歌唱は見事に「メタル」である。さらにその前のBBMの「おねだり大作戦」だって、当時どれほどその意味が理解されていたかはわからないが、アイドルに時間もお金も浪費する「父兄」さんを「パパ」になぞらえて皮肉り、R&Bファンクの「Superstition」ないしスリップノット風Nuメタルの楽曲だった。

つまり、この時点ですでにBABYMETALには十分に「メタル」が含有されていた。にもかかわらず神バンドを出した。それは、「ただのバンド」ではなかったからだ。

神バンドが凄いのは、打ち込みやスタジオで練りに練られた楽曲を、本当に骨バンドの当てぶり通りに(「紅月-アカツキ-」など)演奏してしまうことである。それにより、KOBAMETALが妄想し、構想し、レコーディングで追求した「メタル」が、現実になったということなのである。

普通のバンドは、ライブで演奏可能な、自分たちのテクニックの範囲内で曲を作るだろう。

しかし、BABYMETALでは、KOBAMETALの楽曲、ライブ構想が先にあり、それを生演奏できるバンドとして超絶テクのミュージシャンだけが呼ばれた。だからBABYMETALが凡百の自作自演メタルバンド、ロックバンドのはるか上の楽曲、演奏力を持っているのは当たり前なのだ。本当にメタルの再興を願うキツネ様が実在し、最初から、神がかり的演奏力を持つバンドを適切な時期に降臨させる計画だったのだとさえ思ってしまう。

実際には、KOBAMETALが、どこかの時点で、アイドルには異例の生バンドをつける決心をしたわけだが、その時期をさぐれば、さらにさかのぼる2012年7月4日にリリースされたインディーズデビュー曲「ヘドバンギャー!!!」に行き着く。そのキャンペーンのライブ「ヘドバ行脚」では、カラオケ、かつ、さくら学院の「父兄」さんたちが中心であったにも関わらず、ヘドバン、ダイブ(クラウドサーフ)が発生した。それは、歌詞に秘められた15歳のメタル少女の心情を歌いこむSU-の歌唱力、ツインテールを振り回し、青春の一刹那を表現するYUI、MOAの驚異的なダンスの熱量によって、観客を熱狂させる「メタル」が覚醒した瞬間だった。KOBAMETALはこれを見て、この三人がただのアイドルではないことに気づき、ならば、ただのバンドではない、スタジオ録音の楽曲を、完璧に生演奏できる、神のごとき技量を持つバンドをつける決意を固めたのではないか。

ではなぜ、周囲を変えていくほどのプロ根性が幼い三人に生まれたのか。

それはさくら学院という、アイドル戦国時代の最後発アイドルユニットの運営方針から来たのだ。幼い三人の才能を見抜いた慧眼や、メタルを再興するという執念に燃えるKOBAMETALの構想力もさることながら、「お客さんを笑顔にする」ために、与えられた楽曲を全力でやりきるアイドル倫理によって、重音部=BABYMETALが成り立っていたからなのだ。

神バンドの降臨によって、アイドルを卒業してメタルバンドになったのではない。どこまで行っても、アイドル要素とメタル要素が両方とも含まれている。アイドルではなくメタルでもない、なおかつ、アイドルでもありメタルでもある、という禅問答のような存在が、Only Oneの道なき道を行くBABYMETALなのだ。

だから、メタルフリークからBABYMETALファンになった方が、アイドル要素を毛嫌いするのは、BABYMETALの片面しか見ていないということになる。

禅では、悟りを開くことを、「底を抜く」という。常識や、自分の身体にしみ込んだものの見方、知らず知らず固執している考え方の枠組みのようなものを捨て去り、融通無碍の境地に達するというような意味らしい。

BABYMETALはデビュー時から今まで一貫して「アイドルとメタルの融合」である。

「ド・キ・ド・キ☆モーニング」にはBABYMETALのすべてがある。

だからメタルフリークの方には、自分の「メタルの底」を抜き、Only Oneの存在としてのBABYMETALを虚心坦懐に見つめてほしいと心から願う。

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