院長:「卒業だな。」

 

テレビの画面をじっと見つめる院長。

 

テレビの画面には在宅患者さんや介護施設の入所者たちにアニマルセラピーを一生懸命に行っているちひろ。

 

一生懸命にアニマルセラピー活動をするちひろ

 

一年前とはまるで違う、堂々として、自身に満ち溢れて患者さんにセラピー活動をしているちひろ。そこには、上級アニマルセラピストとして成長したプロフェッショナルのちひろがいました。

院長はテレビ番組を観た後、つぶやきました。

 

入口でお客様を待つセラピー犬わらび

 

院長:「年が明けた後の3ヵ月間はまるで人が変わったように勉強していた。すばらしかった。やればできるんだ。見知らぬ土地で、医療にも介護にも携わったことのない人でも、一年あれば医療事務資格も上級アニマルセラピスト資格もこのように取れるんだ。アニマルセラピストとしてのセラピーの実技も申し分ない。きっと上級アニマルセラピストを目指す人たちの励みになるにちがいない。」

 

翌朝、院長はちひろに言いました。

 

セラピー犬よもぎ

 

院長:「昨日のテレビを観たかな?」
 

ちひろ:「いや~、引っ越しの部屋の片づけに夢中で、テレビを観るのをすっかり忘れていました。気づいたらもう番組は終わっていました。」
 

院長とクリニックスタッフ:「え~」

 

一瞬沈黙、みんなあきれ返りました。

 

ドッグ・カフェレストラン「ブラウニーズ・ストーリー」(第27話)に遊びに行ったセラピー犬モコ

 

院長:「ま~、あとでビデオを観ることだな。なかなか良かったよ。卒業試験合格だ。」
 

ちひろ:「ありがとうございます。」

 

しかし、忙しさのあまり結局、ちひろは山形での滞在中に自分が写ったこの番組のビデオを観ることはなかったのです。

 

「ブラウニーズ・ストーリー」(第27話)のセラピー犬たち

 

 

(平成29年3月30日)
 

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