ちひろの山形での生活も残りわずかとなりました。東京では桜の開花宣言が出ています。
 

年度末に忙しく外来診療をしている院長のもとに、突然一本の電話がありました。

 

ちひろ:「先生、電話ですよ。」
 

院長:「誰からだろう?」

 

それは、地元のテレビ放送局からアニマルセラピーの取材依頼の電話でした。医療介護の現場でのアニマルセラピーの取り組みを放送したいとのことでした。

 

院長はちひろに言いました。

 

院長:「テレビ局からアニマルセラピーの取材の依頼だよ。」
 

ちひろ:「そうですか。」
 

院長:「上級アニマルセラピストとして、医療介護の現場でのアニマルセラピー活動の取り組みを取材されるなんて、本当に卒業試験のようなものだよ。いいチャンスだ。ここにきて運がいいよ。」
 

ちひろ:「そうですね。がんばります。」

 

いよいよ取材の日がやってきました。
 

院長、ちひろ、看護師たちは取材陣とともに、いつも訪問診療をしている筋萎縮性側索硬化症の患者さん、101歳の患者さん(第52話)宅に向かい、アニマルセラピー活動をしました。

 

その後、介護施設で集団でのアニマルセラピー活動を当協会山形本部のメンバーやセラピー犬たちといっしょに行いました。

 

介護施設でのアニマルセラピー活動をする山形本部のメンバーたち

 

介護施設でのアニマルセラピー活動をする山形本部のメンバーたち

 

テレビ局取材者:「アニマルセラピーをすると、患者さんたちが笑顔になり、表情も良くなりびっくりしました。すごいですね。それに動かない手も動くようになるんですねえ。」

 

汗だくになりながらアニマルセラピーを取材し、しきりに感激するテレビ局取材者。

 

アニマルセラピー活動中のちひろを取材するテレビ局員たち 

 

写真撮影をするちひろ(写真はロビーに展示され、入所者に贈っています。)

 

アニマルセラピー活動中のちひろ

 

後日、テレビ放映され、ちひろが医療介護の現場でアニマルセラピー活動をしている姿が鮮明に映し出されました。

ちひろがこの一年間で学んできた成果がテレビ画面に映し出されるのを観て、院長はひとりつぶやきました。

 

院長:「卒業だな。」


(平成29年3月29日)

AD