ちひろが朝、診察室を通ると院長は電子カルテに向かって入力していました。

 

院長の様子がいつもと違うことに気づいたちひろは院長に話しかけました。

 

ちひろ:「おはようございます。先生、今朝は眠そうですね。」
 

院長:「おはよう。そうなんだよ。介護施設の患者さんが、午前0時過ぎに亡くなってね。深夜に往診して看取ってきたんだよ。もう91歳のおじいちゃんだったからね。老衰だよ。大往生だ。」
 

ちひろ:「そうですか。大変でしたね。」

 

ちひろは生前の元気な患者さんのことを想い出しました。犬好きなおじいちゃんでした。
院長はちひろに尋ねました。

 

院長:「人間の死亡率は何パーセントかわかるかな?」
 

ちひろ:「え~と・・・」
 

院長:「100%だよ。生あるもの、人間はいつか必ず死ぬんだよ。」

 

ちひろはこれまで「死」について深く考えたことはありませんでした。

 

院長:「上級アニマルセラピストは末期癌や高齢者の終末期医療の現場に携わることがあるから『死』について見識を深めておいた方がいいね。」
 

ちひろ:「わかりました。」

 

東根市内の田んぼには北に向かう白鳥の群れが休息していました。

 

雪に覆われた田んぼ(東根市長瀞)。遠方には月山、葉山

 

田んぼの中で休息する白鳥たち

 

田んぼで休息する白鳥の群れ

 

白鳥たち


春はもうすぐそこまで来ています。

                           
(平成29年3月5日)

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