山形では雪も少しずつ少なくなり、日も延びて春の日差しが感じられるようになってきました。もうすぐ3月3日のおひな祭りです。

ちひろが介護施設を訪問すると、お雛様が飾ってありました。

 

雛人形

 

雛人形

 

雛人形

 

雛人形
  

ちひろ:「かわいいお雛様ですね。」


院長:「そうだね。さて、雛人形には並べ方に決まりがあることを知っているかな?」


ちひろ:「・・・」


院長:「結婚式に出席するとわかるけど、お雛様は左(向かって右)、お内裏様は右(向かって左)に飾るんだ。そして、右側(お内裏様)に橘(たちばな)を、左側(お雛様)に桜を飾るんだよ。」


ちひろ:「そうなんですか。橘や桜の置き方までは知りませんでした。」


院長:「『右近の橘、左近の桜』というよね。橘は日本に古くから野生していた唯一の柑橘類(かんきつるい)で、芳香性健胃薬、解熱、鎮痛、去痰薬になるんだ。桜の葉っぱはあせもに効くし、樹皮は鎮咳薬に利用されていた。昔の人たちは、草木を薬にしていたんだよ。

神社やお寺に行くとたくさんの樹木が見られるよね。桜、楓、銀杏、藤、蓮など様々な樹木が植えられていることがあるけれど、それは薬にするためでもあったんだね。

昔は祈祷をして病気を治していた時代もあったんだ。祈祷師が医師や薬剤師の役割をして、樹木の医学的な効用を利用して治療していたんだろうね。だから神社仏閣の周辺には薬になる樹木が植えられたといわれているんだよ。

古来から東洋でも西洋でも今でいう宗教関係者は治療者でもあったんだ。

生と死は隣り合わせだったということかな。祈ることで精神的に安心し、治った人もいただろうから『心のケア』が大切であることは古今東西変わらないんだろうね。『病は気から』ともいうからね。

現代でも認知症、精神疾患、癌の末期の患者さんたちには『心のケア』が特に必要とされているし、アニマルセラピーは患者さんや御家族に癒しをもたらし、『心のケア』には最適な手段のひとつといえるね。」

 

 

ちひろは神社仏閣には薬になる樹木が多く植えられていたこと、昔の人たちの知恵、『心のケア』の大切さについて学んだのでした。
        

                   
(平成29年2月25日)
 

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