雪も降り止み、久しぶりの青空。
果樹園からは遠くに雪化粧をした月山、葉山を眺めることができます。
 
月山(標高1984m)
 
葉山(標高1462m)
 
ちひろと院長はセラピー犬を連れて、週1回定期的に介護施設を回診しています。
移動中の往診車の中でちひろは院長に思い切って尋ねてみました。

ちひろ:「先生、今度(平成29年2月15日)、山形本部の研修会で認知症サポーター養成講座があるんですが、認知症サポーターって何ですか?」
 
院長:「ハハハハハ。認知症サポーターかい。では、認知症ってどういう病気か知っているかい。アニマルセラピスト上級テキストに詳しく書いてあると思うけど・・・。痴呆症(ちほうしょう)とかボケとかいわれた時期もあったけど、差別用語だからとのことで認知症と呼ぶことになったんだよ。正確には認知機能低下症といった方がいいと思うけどね。」
 
ちひろ:「・・・。そもそも認知症と物忘れとの違いがわからないんですよ。」
 
院長:「いい質問だね。誰でも物忘れは加齢とともにあるものだけれどもね。認知症ではない普通の物忘れは、たとえば、うっかりして約束した時間を忘れてしまったり、銀行の通帳をどこにしまったのか忘れてしまい、探しているようなことだよ。だから、約束したこと、通帳をしまったこと自体は覚えているんだよ。つまり、自分が忘れていること自体は覚えている。一方、認知症の症状による物忘れは、約束したこと自体を忘れたり、通帳をしまったそのこと自体を忘れてしまう。つまり、認知症の人は体験自体を喪失してしまうんだよ。」
 
ちひろ:「ヘエ~。だから、認知症の人は理由がわからず、約束していないとか、通帳がないと、きっと盗まれたんだと怒ることがあるんですね。」
 
院長:「そうなんだよ。被害妄想をもってしまうんだね。被害妄想は認知症の周辺症状のひとつだよ。周辺症状はBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)というけど、徘徊、幻覚、異常行動、易怒性、・・・その他いろいろあるね。認知症の中核症状は記憶障害、見当識障害、失認、失行、失語・・・」

院長は機関銃のように立て続けに認知症の中核症状を並べ立てます。
ちひろにはあまりの速さについていくことができません。

ちひろ:「うううう~。」
 
院長:「じゃあ、あとはアニマルセラピスト上級テキストで勉強してね。」

いつの間にか、往診車は訪問先の介護施設に着いていました。
 
在宅患者に寄り添うセラピー犬Koro(トイプードル、4歳、メス)
 
雪道を元気に散歩するセラピー犬Koro

(平成29年2月7日)
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