医療事務員として順調に新たなスタートをしたちひろ。

 

 

街路樹のハナミズキ

 

ところが、都会育ちのちひろにはひとつ問題がありました。それは言葉の壁、つまり方言でした。

 

訪問診療先の庭先のつつじ

 

若年の患者さんの話す言葉は問題なく理解できましたが、高齢の患者さんの話す山形弁は独特なアクセントや言い回しがあり、まるで外国語のようなのです。山形弁はフランス語に似ているという人もいます。

 

訪問診療先の庭先のつつじ

 

超高齢社会となった現在、医療分野に限らず、アニマルセラピストとしても高齢者との良好なコミュニケーションをとるにはその地方の方言への理解が欠かせません。日本には都会だけに人が住んでいる訳ではありませんから。

 

訪問診療先の庭先のつつじ

 

ちひろ「今日はどうなさいましたか。 具合の悪いところはありませんか。」

 

高齢患者「・・・」

 

看護師「今日、何しに来たのや~。どご悪いのや~。」(今日はどうしましたか。どこか具合の悪いところはありませんか。)

 

高齢患者「きんなからこわくてよ~。」(昨日から倦怠感・疲労感があります。)

 

看護師が方言で高齢者に語りかけると、高齢患者も心を開くのでした。

 

在宅患者に寄り添うちひろとセラピー犬マメ

 

院長「高齢者施設でのアニマルセラピー活動の時も、その地方の言葉を使うと、セラピー効果が良くなるんだよ。 When in Rome, do as the Romans do. (郷に入りては郷に従え)だね。」

 

ちひろはただうなずくばかりでした。

 

(平成28(2016)年5月21日)

 

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