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住民不在の公金運用で建てられた3億3000万円の中華属国の龍柱が、沖縄観測史上初のみぞれが降る中、姿を表しました。


でも、この龍柱、全然ウケてないどころか旧正月の中国客お出迎えでもスベった模様。

沖縄タイムスにまでこんな書き方をされるとは、重症です。


【3億円の巨大龍柱 台湾・中国の観光客素通り】

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=153564&f=i


縦にするより、つなげて横にしたほうが、高さ3m、長さ30mの立派な防波堤になるんですけどね(笑)


これに対抗し、皆様からのご協力で制作・奉納予定の、
龍封じ「護国武人具足」制作は、おかげさまで着々と、かつ地味に進んでおります。




ご賛同ご協力下さった皆様、誠にありがとうございます!


皆様のお名前は、胴の裏側にしっかりと明記して奉納致します。


さて前回は鎖と座金を組み合わせて籠手の鉄部分左手のみ出来たのですが、




また同じようにして右手にとりかかると飽きちゃうので、今日は「小鰭」(こびれ)を作りましょう!



小鰭とは、肩を守る肩上(わたがみ)と籠手をつなぐ、肩口の隙間をカバーするヒレのような防具です。



この六角形の連続した、肩のヒレです。


室町中期~後期の頃までは付いていなかったのですが、戦闘の激化とともに追加された防具の一部です。


小鰭は、一般的に膝頭を守る「立挙」(たてあげ)と同じ仕様で作られます。



例えばこちら、足利幕府第二代目古河公方の足利政氏公の甲冑。
(埼玉県立 歴史と民俗の博物館収蔵)


なんだか天下の足利家らしくない簡素な甲冑なのですが、鉄砲の導入など戦術の変化に先見性を持って応じ、威儀よりも実戦を重視した甲冑と言えます。




この甲冑の肩の小鰭は、六角形の亀甲革を薄皮の内側に挟んで木目込んだようで、このタイプは室町末期ころ、天正年間のものに見られます。


膝の立挙も同じ作りです。

このように、普通はセットになっています。



慶長~江戸初期頃の甲冑には、六角形の鉄片「亀甲鉄」(きっこうがね)をラシャで包んで六角模様を飾ったものがポピュラーになりました。


市販されている現代モノは、みなこれを再現していますが、他にも、着用する武士の好みでいろんなのがあります。



真ん中にバッテン縫いのない、六角形の形だけ糸を這わせて飾ったタイプや(但し、これは襟と小鰭が違うのでどちらかが修理したものかも知れません↓)


厚い革や鉄板などの板で作られた威小鰭(おどしこびれ)とか


鎖を縫い付けた鎖小鰭(くさりこびれ)などがあります。



市販と同じでは面白く無いので、私は革を圧着した古いタイプの小鰭を作ります!




まず、生革を入手します。
こんな感じのやつです。↓


http://l-phoenix.jp/products/生革-造形用ハイグレード

売っている状態では丸まっていますので、固く絞った雑巾で生革をさっとふくと、すこし柔らかくなって平らに広がります。



ここから一辺1cmほどの六角形の革片を切りだすのですが、これ、硬いので普通のハサミでは切れません。



鉄切バサミでグリグリ切って行きますが、亀甲鉄の場合、びっしりと六角形を書いてしまうとハサミが向きを変えることができなくなりますので、間隔を開けて書き込みます。



昔は鉄材も大切に使っていたはずで、職人さんは無駄な端材を出さないようびっちり鉄板にケガキして、タガネを使って断ち切っていたのでしょう。



で、こんな感じに切り出しましたよ。


この他にも合わせて120枚くらい切り出しました。

これだけでも準備からはじめて2~3時間かかりますね。



で、また気分転換に、小鰭をつける肩上の鉄板を打ち出してみました(^o^)



いい感じでしょ? これが肩の上に乗る部分です。

襟の立ち上がりなんか、なかなかうまく出来ました。



20年前に、まさか刑事やめて本を書いて講演しながら鉄板叩いて甲冑作ってるなんて、夢にも思いませんでしたよ(笑)



まだ先の長い話ですので、部品ばかりでは全く甲冑には見えませんが、予定としてはこんな形になります。 ↓

よろしければ、この計画にご参加を!


【みんなで、国体と沖縄を守る甲冑を奉納!

「鋼鉄の護国武人計画」】

http://bandou.an-an.org/index.php?沖縄護国武人計画



ご協力いただいた方のお名前は、甲冑の動の裏側にびっちり記載して、沖縄の神社に奉納予定です。



皆様のご参加をお待ちしております(^o^)

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