2011-04-19 23:16:10
テーマ:新しい時代の提案

「Made in Japan」から「Heart of Japan」へ

東日本大震災の残した風景は、まるで大きな戦争に敗北した国土のようにも映ります。

2万名以上の死者・行方不明者を出し、放射能に汚染された身内の遺体を確認することも許されず、都市インフラはことごとく破壊されて、国内の電力も夏には20%が不足する状態。福島第一原発の30km圏内は居住不可能地域となりつつあり、海外企業はサプライチェーンから日本を外し、放射性物質を忌諱した各国が日本の農産物等の輸入停止を始めた今、モノづくりと輸出産業、観光業、農林水産業は大きなダメージを受けながら、日本は今後の取引さえ危うい瀬戸際に立たされつつあります。

もし、この震災が今までの生き方や生きる姿勢を問い直す意味を持つのであれば、私たちは何を見直せばよいのでしょうか。

明治維新、戦後の復興を経て、第3の奇跡が待望される今、多くの日本人が心と力を集結して、達成したい!と思える「新しい価値」、「新しい文明の姿」とは何なのでしょうか。

「Made in Japan」から「Heart of Japan」へ

この震災を機に「絆」を取り戻し始めた日本の姿に、今、世界中が注目しています。ハリケーン・カトリーナが来襲したフロリダ州では警官さえもが略奪し、韓国で同様の震災に見舞われたら国そのものが崩壊するだろうと噂されるなか、略奪や暴動が起きるどころか、規則正しく行動し、動揺することのない被災者、「人の為に」と助け合い、支え合う日本の国民性は世界各国からも高く評価されています。

戦後の焼け野原からスタートした日本が、「Made in Japan」で世界トップになれたのは何故なのか?それは世界最高峰のモノをつくることのできる繊細な心があったからです。東洋の奇跡を可能にさせた「日本人の心」、「和の精神」である「Heart of Japan」をグローバルスタンダード化させ、新しい産業として雇用を創出しながら世界に提供していくことが、これからの日本の使命ではないでしょうか。

サムライが過去と自らの既得権を斬って成し遂げた明治維新と、焼け野原から高度経済成長を実現した戦後の復興では、海外に模倣すべきモデルがありました。しかし、今回は日本が世界に先駆けて、まったく新しい文化・文明を創造してゆくことが必要です。

どうすれば死を恐れない健康な心をグローバルスタンダード化させることができるのか、なにがこれまで人の「絆」を深めることを阻害してきたのでしょうか?

その原因は「根本判断基準」に他なりません。

1.誰もが判断基準を持っている
2.その判断基準が皆、バラバラ(だから争いが絶えない)
3.全部ひとつにしても問題
4.誰の判断基準も不完全
5.しかし、自分の判断基準は絶対正しいと思い込んでいる

この「根本判断基準」の問題を解決できない状態では、人と人が分かり合うことができません。人々が絆を深め、和の社会を体現することも叶いません。

この判断基準の異質性と不完全性をクリアできず、暴力、権力、財力など力による支配によって秩序を構築してきた人類の文化・文明・歴史を前にして、私たちはどのように新しい文化・文明・時代を切り開いてゆけば良いのでしょうか?

今回の震災を受けて多方面から日本の復興を望む声が多いものの、「新しい日本」を望みながら、3.11の前の状態に戻る「復元」では、日本の未来に希望を抱くことはできません。真の復興を果たす為には、「根本判断基準」の問題を明確に解決し、同じ過ちを繰り返さないことが重要です。

この問題を明確に解決し、「Heart of Japan」をグローバルスタンダード化させ、新しい産業「認識経済」として雇用を創出しながら日本の復興につなげてゆく為には、モノを変化・運動・移動させる科学技術ではなく、観点を変化・運動・移動させる認識技術「観術」が必要になってきます。

戦後の物資が欠如した状態から、科学技術によって物質的な豊かさを達成した日本は、心が欠乏している現代に、認識技術によって精神的に豊かな文化・文明を構築し、世界を立て直す役割を果たしてゆくべきでしょう。

それが日本の使命「JAPAN MISSION」であると、私は強く確信しています。

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