心の歪みを抱えたままだと、プロフェッショナルとしては命取りになる | 読むカウンセリングセラピー

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 人が悟りの境地に至るまで、山あり谷ありの人生。
    そして、やっぱり与える生き方を選んだ。 
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    どんなあなたも愛らしいんだよ。

みなさんこんにちは。
比嘉倫絵(ひが りえ)です。


空いた時間でカウンセリングセラピーについて書き綴っている私。
昨夜せっかく書き上げたのに、
今朝、アップしようとしたら消えている。。。


ヤダ~なんで???


気を取り直して、
ワンダーコアに乗りながら、
前回のつづきを書くことにする。


心理カウンセラーになった36歳の頃。
ほんと毎日が楽しくて仕方がなかったわ。


何より、名刺を持てたこと。
出逢う人に配りまくりよ.笑


その名刺が開業一ヶ月後には沖縄タイムスさんに渡り、
コラム連載のお仕事をもらったの。


それを期に友人が講演会を組んでくれて、
30名定員に対し70名の応募があって、
この講演会の告知が市政だよりに載って、
さらに教育委員会や市町村やPTAから講演会に呼ばれ、
来場者からカウンセリングの依頼があってと・・・


このサイクルが途切れることなく今日までの10年間続いたの。


この10年を振り返ってみて、
自分でもこれってすごい事だと思う。


そして、これはそれだけ多くの方に愛されてきた証拠であり、
お世話になってきた証拠。


関係者のみなさま、
大変お世話になりました。
そして、ありがとうございました。


そんな順風万班でカウンセラーとしてスタートして引退した私。


当時の私は自分で言うのもなんだけど、
根っからの良い人で、それでもってポジティブシンカー。


良い人&ポジティブ!!!!
このめちゃめちゃ明るそうな2つを持ち合わせて出来上がった私は、
ジャン!完全な抑圧型!!


良い子って大変よ。
いつまで経っても良い子であり続けないといけないし、
優等生であり続けなければならないの。


嫌な事があっても大丈夫と言って抑圧はするし、
抑圧していることにも気づかず、
感情麻痺を起こしている時もある。


ここまでざっくりと書いてみて、
お気づきのカウンセラーさんやセラピストさんも多いと思いますが、
上記の中に、私の人格を表すキーワードがあります。


良い人・優等生・ポジティブシンカー・抑圧型・感情麻痺


これをひとつひとつ取り扱っていきたいと思いますが、
まずは、私が子供の頃から持ち合わせてきた良い人を取り扱ってみます。


私だけではなく、きっと多くの人の中にも、
パーソナリティースタイルとして持ち合わせていると思うから。


人に嫌われたくないと思い、
人の目を気にしたり、人に合せたり、抑圧したり、


我慢強い気質の日本人だからこそ、
良い人のパーソナリティーを持ち合わせている人は、
案外多いのではないかな?


もちろん「私」という存在は、
良い人であったり優しい人でありたい。


だって悪い人でありたくないし、
冷たい人間でありたくないもの.笑


良い人がダメというお話しではなく、
良い人であることで得ているものは何ですか?というお話ね。。。


もっとわかりやすく言えば、
私、抑圧もなく生きづらさも全く抱えていなかったですか?というお話し。。。


私は、嫌われることが怖かったり、嫌われたくないという思いが強く、
本当は嫌なのに大丈夫と言ったり、人がどう思うかが気になったり、
周りの評価を得たいがために過度に頑張ったり。。。
抑圧を重ねながら日々を過ごしてしまっていたの。


良い人であることは、私の中に大きな役割を持って存在していたのね。


子供の頃から私は良い子。
お母さんが大好きだったから、お母さんに嫌われたくなくていつもいい子。


んで、その良い子であり続け、やがて優等生であり続け、そして大人になって良い人に!


ひとつの流れにしてみたらこんな感じ。。。
幼い頃はいい子→思春期になる頃には、いい子が変容して優等生に→大人になった時には、優等生が変容して良い人に。。。


幼い頃は良い子。。。
思春期の頃は優等生。。。
大人になったら良い人。。。


ほらほら覚えやすく言えば、
幼い子に、優等生ねや良い人ね、とは言わないでしょ?
思春期の子に、良い子ねや良い人ね、なんても言わないでしょ?
大人になって、良い子ねや優等生ね、なんても言わないわよね?


この流れはカウンセリングをする時に、すごく役にたったわ。


たとえば、抑圧型で我慢強い方はとっても多くて、
それで精神の歪みが生じている人たちは、
まずは今ある感情を吐き出させてあげるの。


その後に思春期に遡り、
優等生で在り続けなければならなかった出来事を取り扱うの。
その際、優等生であることって周りからの評価を得たい気持ちが強いから、
人の目を気にし、人に合せてしまう場面を再現させていくの。


その後に幼い頃に遡り、
幼い頃、お母さんが大好きで、嫌われたくなくて、
一生懸命頑張った子供の頃を思い出させ取り扱っていくの。


だいたいこの順序でケアしていったら、
良い人であり続けてきた部分に関しては、
ほぼ間違いなく変容と癒しが起こってくる。


作り上げられてきた背景は次のような感じ。
嫌われたくないいい子→周りの評価を得たい優等生→人の目が気になり人に合せてしまう良い人


抑圧型で生きづらさを抱えている人たちのセラピーは、
今の事だけを取り扱っても、
根底にある拒絶される恐れや失う恐れは取れないの。


ほんとに良い人で、優しい人で、ポジティブで、
我慢することがまるで美徳とも思っているかのように、

「大丈夫!大丈夫!」と、感情まで麻痺させることも出来るし、
そうしていることも無意識だから、またしばらくしたら生きづらさを抱えてしまうの。


無理やり頑張っている状態で、
心のどこかでぽっかりと空虚感があって、
拒絶される恐れや失う恐れと隣り合わせに同居している感じ。


向き合いたくても怖くて、
逃げ出したくても頑張って、
苦しくても頑張り続けるのよね。
アクセル踏みっぱなしで、そして時々衝突!


ようは、表面に見える部分だけをカウンセリングしても、
クライエントの生きづらさはさほど変わらないってこと。


良い人のメンタル構造の中に、
愛されたい・認められたい・高い評価が得たいという気持ちがあって、
嫌われたくなくて、拒絶されるのが怖くて、失う恐れに怯えて、


抑圧したり我慢したり、
認めてもらうために過度な努力をして、
ポジティブ一直線で走り続けるの。


こうして見てみると、自分で書きながら・・・
私、生きづらかっただろうなと思ってしまった.笑


さてさて、私のもとへ同じメンタル構造を持たれている方々が、
たくさんいらっしゃいましたが、

古い心の傷が反応しまくりでそれはそれはもう大変!

カウンセラーとして開業したころは、
まったく自分の抱えている問題をクリアにしておらず、
反応があってもざわつきがあっても、
きれいごとを並べ続け、より一層感情麻痺が進んでいく始末。

自分の本質に向き合い、
感情を麻痺させていることに気づかなければ、
クライエントと共にうろたえてしまい、
反応を隠したり、感情を麻痺させたり、
押し付けたり、回避したり、泣いたり、
プロフェッショナルとしては命取りになるものです。

なにより、クライエントを真の癒しには導けません。

人の持つメンタル構造は、本人も無意識であることが多いから、
夫婦の悩み・恋愛の悩み・仕事の悩み・体の痛み等々、
カテゴリーは違っても気づくまでいろんな悩みや問題を引き起こしていくのです。


さてさて、今日はここまでにしとこうかな!
次回も引き継き良い人をテーマにあげて、
このメンタル構造をもっと詳しく書いていこうっと!


ではでは。