援助をする前に考えよう
テーマ:最近あったNGOの話題実は最近田中治彦氏の出版された「国際協力と開発教育 『援助』の近未来を探る」(明石書店)を読みました。
田中氏は立教大学の教員で、開発教育協議会に長くかかわる活動家でもあります。最近タイに1年ほど滞在されたということで、そこでの成果をまとめる形で出版されています。特に参加型開発の重要性を説明されていますが、私が面白いなと思ったのは、開発教育協会が出している「『援助』をする前に考えよう」でした。
これはタイの少数民族を支援しようとしたアイコという架空の日本人をもとに、どのような支援をするのが一番いいのかを一般市民が支援の前に考えるといった内容になっています。「援助はいいこと」を前提に、話が進んでしまいそうなところに、自ら援助をするとどのような反応やリスクがあるか、どういった視点で支援するのが望ましいのか、実に様々な意見を出し合いながら行うワークショップです。
寄付は正しいこと、でもどの団体に出すのがよいのかわからない、どんなプロジェクトが望ましいのか判断できない・・・そんな支援者は多いと思います。ただ、これからはブランドで団体を選ぶのではなく、自分で判断し、自分でフォローしながら、支援する「力」がもっと必要だ、と私も常々思っていたので、この教材に関心を持ちました。一度ちゃんと呼んでみたいと思いました。
こうした支援する際に自らが判断する力をつける教育がまさしく日本社会には必要で、寄付者の権利と責任を明確にもって支援をすることが求められていると思います。こういった教育を「寄付教育」とでもいうんでしょうか。よい事例ご存知の方は教えてください。
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