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援助をする前に考えよう

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年11月18日 15時29分42秒 janicの投稿

実は最近田中治彦氏の出版された「国際協力と開発教育 『援助』の近未来を探る」(明石書店)を読みました。


田中氏は立教大学の教員で、開発教育協議会に長くかかわる活動家でもあります。最近タイに1年ほど滞在されたということで、そこでの成果をまとめる形で出版されています。特に参加型開発の重要性を説明されていますが、私が面白いなと思ったのは、開発教育協会が出している「『援助』をする前に考えよう」でした。



これはタイの少数民族を支援しようとしたアイコという架空の日本人をもとに、どのような支援をするのが一番いいのかを一般市民が支援の前に考えるといった内容になっています。「援助はいいこと」を前提に、話が進んでしまいそうなところに、自ら援助をするとどのような反応やリスクがあるか、どういった視点で支援するのが望ましいのか、実に様々な意見を出し合いながら行うワークショップです。


寄付は正しいこと、でもどの団体に出すのがよいのかわからない、どんなプロジェクトが望ましいのか判断できない・・・そんな支援者は多いと思います。ただ、これからはブランドで団体を選ぶのではなく、自分で判断し、自分でフォローしながら、支援する「力」がもっと必要だ、と私も常々思っていたので、この教材に関心を持ちました。一度ちゃんと呼んでみたいと思いました。


こうした支援する際に自らが判断する力をつける教育がまさしく日本社会には必要で、寄付者の権利と責任を明確にもって支援をすることが求められていると思います。こういった教育を「寄付教育」とでもいうんでしょうか。よい事例ご存知の方は教えてください。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-mai's new toy
Mai's New Toy(写真提供:Ayako & Ferdi)
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キャリアフェア

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年11月15日 15時18分46秒 janicの投稿

11月14日、駒場エミナースで、国際協力キャリアフェアが開催されました。雨にもかかわらず1000名近い若者が参加していました。毎年の行事になっていますが、毎年「スゴイな」と実感します。


私は、毎年、「NGO就職ガイダンス」の講演を担当させていただいています。これからNGOに就職しようとしている方々に、NGOとは何か、NGOの職場の特徴、スタッフに求められる資質や資格、採用実態などを簡単に解説させてもらいました。この日は1時間弱の短いセミナーでしたが、JANIC主催で毎月1回2時間の「NGO就職ガイダンス」を実施してます。資料も配布していますので、関心のある方は、どうぞ。

http://www.janic.org/event/post_171.php  (11月20日に開催予定です)


最近感じるのですが、どうも国際協力に関心のある若者が増えている。しかも、みなよく情報を整理しており、戦略的に就職活動を展開しようとしているように感じます。就職情報も一定流れ、伝わっているように感じます。


また、一種の国際協力ブームのような勢いを感じます。以前は一部の若者に特化された活動だったものが、もう少し広く、肯定的に若者の間に広がっているような気がするのです。これはこれでいいことなのでが。


実は、12月発行のシナジーの特集も「NGOは女性にとってどのような職場か(仮称)」で、職場としてのNGOを特集しています。NGOで産休はとれるようになるのか・・・あたりが論点ですね。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-mai and lucy
mai and lucy (写真提供:Ayako & Ferdi)

福原美穂さんについて

テーマ:NGOと関係ないお話
2009年11月08日 10時53分42秒 janicの投稿

NGOとは関係ない話ですが、

私はデジタルプレーヤーで音楽を毎日聴いています。おそらく本を読んでいないときは必ず音楽を聴くといったカンジで、音楽好きです。今、ジャズ、ボサノバ、洋楽・邦楽ポップ、ロック、レゲエなどをよく聴きます。


最近、いい歌手なのに、なぜ売れないのかな・・・・と思っている人が、福原美穂です。(広い意味では売れているといえるのですが、まだメガヒットがない、というぐらいの意味です)


北海道出身、22歳の歌手ですが、15歳の時に地元の音楽コンテストに出たのがきっかけでスカウトされました。すごい歌唱力ですね。YOU TUBEからみられます。http://www.youtube.com/watch?v=qAnIwV8wp4E

やはり歌がうまいというのは、天性なのですね。中3なのに落ちついている。


その後彼女のディスコグラフィーを見ていくと、アップテンポなものが多いのですが、声が強すぎて、どうもあっていないような気がします。ヒットしているのも、「ひまわり」「優しい赤」といったスローです。


福原美穂1st Mini Album「Step☆Out EP」に入っている「絶え間なく」が非常にいいです。ささやくように歌っているのでが、やはり彼女はこういった曲があっています。YOU TUBEから聴けます。

http://www.youtube.com/watch?v=yolMoDqBvYY&feature=PlayList&p=15460044EE6AC273&playnext=1&playnext_from=PL&index=46


すいません。NGOとぜんぜん関係ない話でした。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-looking out
Looking Out(写真提供:Ayako & Ferdi)

ODA改革パブリックフォーラムとは

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年11月04日 16時01分49秒 janicの投稿

実は、昨年からODA改革パブリックフォーラムという、NGOや市民によるフォーラムを、JANICは開催しています。昨年はJICAとJBICの統合もあり、統合前日の9月30日にフォーラムを持ちました。


こうしたフォーラムが必要になったのは、理由があります。

NGOとODA関係機関(主に外務省)との正式な対話が生まれたのは1996年でした。「NGO外務省定期協議会」という名称でスタートし、年4回各地のネットワークNGOの代表たちが外務省の担当者と意見交換をする会議です。ここはあくまでも意見交換をする場で、何かを正式に決めたり、糾弾するような場ではありません。現在、協議会は「連携推進委員会」と「ODA政策協議会」のふたつの分科会を持ち、連携スキームとODA政策のイシューを分けて協議しています。


この協議会は議事録を公開することが前提となっていますし、議題をできるだけ関心のある市民にも出してもらえるようにつくられてきました。そのこともあり、議題の進め方、議論のあり方がやや形式的になりやすい傾向をもつときがあります。また、NGO以外のプレーヤー(議員や学者、マスコミ関係者など)が参加する方法がないので、NGO VS 外務省的な議論になりやすいところがありました。


ODA改革パブリックフォーラムは、そういった場以外にも、多様な発言や考えが広く議論できる場として、つくられたものです。


第2回の今年は、11月28日(土)にオリンピックセンターで開催する予定です。テーマは「ODA基本法」と「国際協力省の創設」で、大きなテーマでやります。共同声明も以下のサイトから見られます。

http://www.janic.org/ngokyodoteigen2009%20final.pdf


国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-jump
Jump!!.(写真提供:Ayako & Ferdi)

DAC レビュー

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年10月28日 10時10分04秒 janicの投稿

なかなかブログに手が出なくてすいません。10月は本当に忙しかったです。


最近の話題でちょっと大変だったのは、援助効果に関するDACのピアレビューのチームが来日したことです。


援助効果については、私のブログの http://ameblo.jp/janic/entry-10263741086.html  をご覧ください。結構援助の歴史の中では重要な決め事なのですが、なかなか順調でないのが実態です。


それぞれのDAC諸国が互いのODAの援助効果の評価をしあうことになっていて、そのレビューチームが来日していたのです。日本のODAの援助効果の実態にあわせてレビューをする国は、デンマークとドイツでした。


NGOとの対話の日が10月22日にあり、9名のチーム団と、日本のNGO29名が、環境パートナーシップ事務所の会議室で、話し合いを持ちました。


今回は、JANICだけでなく、教育NGOネットワーク、動く→動かす、といったチームも英文の提言書を事前に出していたりで、手際よく進みました。


日本人メンバーから出された「先進国だけでおこなうレビューそのものに、意味があるのか」といった問題提起に、DAC事務局の方々はずいぶん反応するといった一幕もありました。対話の内容としては、ODAの国民の理解や支援、NGOの支援者層の広がり、ODAの教育支援、ODAのNGO連携スキームの実態といった詳細な質問が多かったです。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-green
Achooo.....(写真提供:Ayako & Ferdi)

次世代リーダー研修が終わりました

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年10月12日 16時56分43秒 janicの投稿



次世代リーダー研修が10月8日(金)~11日(日)にかけて行われました。


これは5年前からJANICと立正佼成会の共催で実施してきた研修です。これからのNGOを背負っていける若手リーダーをしっかり育てようとし企画したものです。4日間の研修は、組織経営とビジネスマナーを学ぶ内容になっており、初心者研修としては、レベルの高いものになっています。毎年20名の方を選考して、参加してもらっています。交通費の補助も出るので、関東以外からのNGOスタッフの参加も多い研修です。


私は10日、11日のみ見学しました。10日の夜はお酒も入っての交流会でした。(朝の3時まで飲んでいた人もいたそうです)いろいろなお話を聞くことができました。


いろいろなスタッフの悩みを聞きました。

「理事会が組織変革を望まない傾向がある」

「東京と比べて、会員や寄付が集まらない」

「現地プロジェクトの管理がうまくいっていない」

「スタッフの間の人間関係が微妙である」

「疲れた・・・・」


いろいろでしたが、私も人事と思えないような話ばかりでした。つい「がんばれ」といいがちですが、なぜか今回は「疲れすぎないように」「燃え尽きないように」「休みながらやればいいんだ」といったことばかり言っていたような気がします。それは・・・・


この研修に参加した2名のリーダーが、仕事に燃え尽きて、辞めてしまったという経験があったからです。数字の達成目標をもって望むことは重要な局面がありますが、NGOの中でそれをやると結果的に「弧戦奮闘」といった状態になることが時々あります。数字が達成されないことが明らかになってくると、かなり疲れます。誰も同情してくれない・・・。


「時と場合によっては長く続けることがNGOでは重要なテーマになることがある」と最後のあいさつでも言いました。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-couch
Couch(写真提供:Ayako & Ferdi)

NGOの出現

テーマ:ちょっとNGOのウンチクを
2009年10月01日 22時56分15秒 janicの投稿

「NGOって、いつごろからはじまったんですか?」という質問は多いですね。


ご存知のようにNGOはヨーロッパから始まった、市民の活動のひとつです。その源流は?とたずねられると、いろいろと迷うところがあります。


まず、ヨーロッパの外から始まった流れ、つまりヨーロッパの人々が開発途上国で支援をする活動は、やはり植民地時代ではないでしょうか。とくにキリスト教の布教と慈善活動が一体となって進み日常化していったようです。時期は17世紀くらいではないかな、と思います。その後、布教と慈善活動が分けられるようなって、今に至っています。


もうひとつは、ヨーロッパ、特にイギリスで始まった国内のボランティア活動団体が、世界的に広がっていった時期ですね。これはいろいろ説があるかもしれませんが、YMCA、サラベーション・アーミー、ボーイスカウト、。アンチスレイバリーインターナショナルといった活動の広がりがあります。また国際赤十字もそのひとつかと思います。これは主に19世紀になります。


これらが徐々に認知され、NGOと呼ばれ、政府機関とも共存、連携するようになっているのだと思います。


違うご意見の方、ぜひコメントください。


国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-coffee smells good

血液型とNGOスタッフ

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年09月21日 09時38分55秒 janicの投稿

血液型の話題で盛り上がるのは、日本人だけのようだと感じています。同じ感想を持っている人は案外多いですよね。どうして日本人は血液型の話題がすきなんでしょうね。ウキペデイアで調べてみると、血液型は科学的根拠がないとなっていますが、日本人はなぜこんなにすきなんでしょうか。


あるとき私の元上司が、NGOのニュースレターの自己紹介欄で血液型を紹介したいと聞かれ、「私はそういったものは信じないから。人間は4つの類型しかないのですか?」と言い返していたのを覚えています。もちろん、そんなにムキになることはないのですが。ニュースレターの欄には「血も涙もない」と書かれ、逆上していました。(この企画は最後はボツになったようです)


日本のA・O・B・AB型の割合はそれぞれ40%、30%、20%、10%、なんだそうです。しかしバングラデシュの場合は、B型が人口の4割を占めるといった説も聞いています。(確かではありませんが)


ところが、NGOスタッフの間って、何型が多いんでしょうか。


私の独断的な経験論から、B型だと思ってます。JANICのスタッフもB型が一番多いのです。先日NGO事務局長飲み会をやったときもB型が一番多かったのですが、皆さん信じますか?


えっ、私の血液型? もちろん ●型です。(答えを知りたい方は コメントで問い合わせください)

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-マイ being patient with humans
マイ being patient
(写真提供:Ayako & Ferdi)

国会議員とNGO

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年09月06日 10時42分59秒 janicの投稿

選挙一過、新しい政権が誕生しました。昼食や飲み会の話題には、必ず新しい政権への期待や予測が入りますね。


「下澤さん、今がチャンスだよ。民主党にいろいろな提案をしにいくべきだよ」と数名の方から言われました。

民主党で新しく議員になられた人もたくさんいて、今ならばNGOやODA政策に関心のある議員を掘り起こす、いいチャンスだというのです。


JANICは一度元事務局長の伊藤さんの尽力もあり、NGO議員連盟というものを立ち上げたことがあります。勉強会などを続けていたのですが、代表の議員が選挙で落選したこともあり、その後連盟も立ち消えてしまっています。その後、JANICでは議員の方々とどう繋がりあっていくのか、明確な方針のないまま、現在に至っています。


もちろん、ある政党議員から勉強会や集会に呼ばれることは多くなっており、そのたびにJANICの考える提案部分を述べていますが、積極的にJANICサイドから働きかけるといった場面は、非常に少ないです。


JANICが議員の方々と定期的に繋がるとしたら、「不偏不党」が最初の原則になるだろうと思います。


もう一つ大切なことは「長期的なつながり」を意識した戦略と、「短期的、効果的に攻める」戦略の両方をもつことが大事で、これらのバランスが重要ではないかなと思います。


今民主党の関係者にいろいろな提言を持ち込むことは効果があるのかもしれませんが、もう片方の「長期的なつながりの形成」とのバランスを意識したいなと思っているところです。

国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-マイ  achoo!
マイ 「Achoo!!」
(写真提供:Ayako & Ferdi)

日本のNGOの国際化

テーマ:最近あったNGOの話題
2009年08月31日 11時22分47秒 janicの投稿

今、外国人労働者の失業が増えていますよね。日本で難民申請している友人からも、「非常に厳しい」といったコメントを昨日も聞きました。


もし、NGOの事務所に外国籍の方が「スタッフとして採用してほしい」ときたらどうしますか?


最近はどこのレストランに入っても、外国人(と思われる)方を見かけるようになりましたし、ぜんぜん珍しいことではなくなりつつあります。国籍や人種、宗教を超えて活動するのが、NGOですから、当然・・・・「OK」のはず・・・ですが、実はそんなに簡単ではないと思っています。


実は外国籍のスタッフを国内で採用しているNGOは、ないわけではありませんが、非常に少ないと思います。そういった調査はJANICも含めほとんどされていないので、私が訪ねる関東近辺や都市部のNGOの様子を見ての判断になってしまいますが。


最大のポイントは、外国人の方の日本語業務の能力だと思います。

ある程度日本語で日常会話はできる外国人の方であっても、メールや様々な文書が、支障なく日本人と同じように理解し、作成できる人は非常に少ないと思います。漢字を学ぶ大変さ、よく外国人の方も口にされますよね。NGOは文書作成能力が求められますので、そこの部分に不安があると、採用をいやがるところが多いのかと思います。


たしかに運営が厳しいNGOですから、手間のかかることは避けたいというのもわかります。それに英語で仕事をするほど、日本のNGOは英語慣れしていないと思います。それに日本の方でスタッフになりたい方も多いですし。


でも、それでいいのか???という疑問は残ります。

産休がとれる体制も「エイッ」とやるしかない、といったことを書いたことがありましたが、

ココをご覧ください → http://ameblo.jp/janic/entry-10317385675.html


ある程度の日本語能力をもった外国人で、日本語以外にも能力のある人であれば、採用することを真剣に考える議論を、もっとしていいのか、と最近思います。

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