2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3628ページ
ナイス数:252ナイス

アポロンの嘲笑アポロンの嘲笑感想
殺人事件発生の報。そして、余震のすきをついてパトカーから逃走を図る被疑者。地震。原発事故。テロ。そして、ぼくが一番嫌いな組織の歪み。あり得ないことがあり続ける。遺されたものたちの緊迫感がすごい。命の力、信頼感。果たして、いま、責任感と信頼感をもって行動できる者がどれだけいるだろうか。
読了日:2月1日 著者:中山七里
雪炎雪炎感想
脱原発+選挙+ハードボイルド。元公安警察官が同級生のアカ弁護士の選挙の手伝いに駆り出される。そして、執拗な選挙妨害。そんななか起きた殺人事件。お話としては最後まで面白く読ませてくれるが、犯人、展開がまあハードボイルド系だけに、お決まり。最後によい意味で裏切ってくれると期待していた分、残念。
読了日:2月4日 著者:馳星周
灰色の犬灰色の犬感想
ダメなもんをいっぱい見た気がする。あまりに堕落し、あまりに使えず、あまりにいただけない行動ばかりでほんと疲れた。左遷された警察官。金もまともに使えず闇金地獄にはまったその息子。そして、やくざ、ちんぴら、ちんぴらなりかけの学生。そして、あいかわらず腐って澱んだ組織の数々。どこにも救いがないね。
読了日:2月8日 著者:福澤徹三
思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)感想
なんだか無理して家族の事件をつくっているような・・・。ちょっぴり残念。そして、秀ちゃんが優しすぎるかな~。
読了日:2月12日 著者:谷瑞恵
マスカレード・ホテルマスカレード・ホテル感想
実は初読み。なんだか避けてた東野圭吾。だが、このミステリ面白かった! 刑事の新田を中心とする二つのコンビも最高だし、ホテルの内情というのもうまく描かれていて、最後まで楽しかった。刑事がホテルマンに化けるってたいへんだっただろうなあ。
読了日:2月15日 著者:東野圭吾
浜村渚の計算ノート (講談社Birth)浜村渚の計算ノート (講談社Birth)感想
人気なのがすごいわかった。数学テロって何やねんって思ってたけど、まさにテロ。いったい何人が死んでいくのか。それなのに、つい笑ってしまうのはどうしたことか。特に最後の円周率の逆転がおもしろかったなあ。
読了日:2月15日 著者:青柳碧人
冷蔵庫を抱きしめて冷蔵庫を抱きしめて感想
久しぶりの荻原さんだけど、期待外れかな。けど、1本目のボクシングする女子の話は目的もだし、周りもエンドも面白かったなあ。
読了日:2月19日 著者:荻原浩
北条早雲 - 悪人覚醒篇北条早雲 - 悪人覚醒篇感想
北条早雲や軍配者を描かせたらうまい! 家族の死や命の危機をのりこえ、城持ちとなり、ついに伊豆へ攻め込む早雲。京の政情も交えつつ、描く手法もとってもいいけど、やっぱり早雲の人たらしの要素がすごい好きだ。人たらしといえば、秀吉だって思ってたけど、富樫さんにかかったら、早雲の人たらしの力はとっても魅力的。歴史小説なのに朝から元気をもらった!
読了日:2月21日 著者:富樫倫太郎
恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち感想
はじめてかも。森さんの作品でくだらねぇって思ったの。魔法のかかったサービスエリアでおきるドタバタ事件。だからどうしたっていうんだ。ほんと、みんな死んじまえって感じで、だいぶ死んじゃったなあ。そして、どうでもいいけど、彼氏は彼女の出ていった後、彼女のアパートに別の女を連れ込んだっぽい書きっプリになってるけど、生身の女だったのだろうかねぇ・・・。ああ、くだらなかった。時間がもったいない。以上
読了日:2月22日 著者:森晶麿
山女日記山女日記感想
デビュー作にうならされ、けど3作連続で読んで、同じパターンと読了感の気持ち悪さにいくら売れようと手を出すのを辞めてたけど、どうもミステリではなさそうなので、ほんと久しぶりに手を出した。女性特有の問題とか、山を登る理由なんかがとてもよく描かれていて、ああ、屋久島で使った登山シューズ再び活用したいって思うようになった。ただ、最後の短編は個人的には付け焼刃的だったかな・・・。
読了日:2月28日 著者:湊かなえ

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