公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐

公務員試験合格を目指して頑張っているすべての方が、やる気を最後まで維持できるよう、応援します。公務員試験に役立つ有益な情報も、随時公開します。


テーマ:
特別区の行政課題式論文について、
直前期に確認しておきたいポイントをシリーズで講義します。

ポイント1:出題意図をとらえる

下記は昨年の問題文です。
この問題文、何がテーマで、どこに着眼すべきでしょうか。
読みながら線を引くのはどこですか?

「人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ず
しも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくいという現実に直面
しています。誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上
の責任を果たす一方で、子育て、介護の時間や、家庭、地域、自
己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができる
よう仕事と生活の調和が求められています。
このような現況を踏まえ、ワークライフバランスの実現に向け、
特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを
論じなさい。」

本番では下記のように加工します。

人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ず
しも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくいという現実に直面
しています。誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上
の責任を果たす一方で、(子育て、介護の時間や、家庭、地域、自
己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができる
よう)仕事と生活の調和が求められています。
このような現況を踏まえ、ワークライフバランスの実現に向け、
特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを
論じなさい。

本問は「ワークライフバランス」がテーマであって、子育て、介護などは「ライフ」の一例として述べてあるにすぎません。ですから「子育て」以降は惑わされぬよう()に入れてしまいます。

にもかかわらず、某予備校がyoutubeにアップしている動画では「子育てと仕事の両立」を論じればよいという解説がなされていて唖然としました。

本問は、ワークライフバランスを実現するにはどうすれば良いのかを正面から問う問題ですから、働きながら子育てするために保育所が必要である、などという論を展開すると出題意図から外れてしまいます。

特別区の問題は問題文が長いのが特徴です。
うっかりすると、何がテーマなのかを拾えずに失敗します。
「テーマ」と、それをかみ砕いて説明している「例」の部分とを区別することが大切です。


以下の問題は2年前の本試験問題です。
同じようによく読んで、何を書くべきか考えてみてください。

「東京都では、2020年頃を境に人口が減少に転じることが予測されています。一方、現在すでに20%を超えている高齢化率は、今後も更に上昇を続けることが見込まれています。特別区が、これまで経験をしたことのない人口減少社会、高齢社会を迎える中で、暮らしやすい地域とはどのようなものかを述べた上で、それをどのように実現していくか、あなたの考えを論じなさい。」

先ほどの問題よりもテーマを読み解くのは難しいです。
この問題は一般には「高齢化」について出題された問題とされています。
しかし、それでよいでしょうか。
線を引いてみます。

「東京都では、2020年頃を境に人口が減少に転じることが予測されています。一方、現在すでに20%を超えている高齢化率は、今後も更に上昇を続けることが見込まれています。特別区が、これまで経験をしたことのない人口減少社会高齢社会を迎える中で、暮らしやすい地域とはどのようなものかを述べた上で、それをどのように実現していくか、あなたの考えを論じなさい。」


「高齢化」というキーワードよりも先に、「人口減少」というキーワードが出てきています。
つまり「少子高齢化」がテーマとなっていますから、「高齢化対策」だけ論じるのでは出題意図に答えたことになりません。
高齢化社会への対策=人口減少社会への対策ではありません。
たとえば、高齢者プロパーの対策として「バリアフリーのまちづくり」や「独居老人宅への見回り」などを書いても、「人口減少社会における暮らしやすい地域」という文脈にはなじまない感じがしませんか?
これに対して、「コンパクトシティ」は「人口減少社会における暮らしやすい地域」という文脈に十分なじみます。また、人口減少=地域の活力低下という側面から、「高齢者の社会参加の促進」を論じることも十分題意に応えています。

題意の本質に迫ってみましょう。

人口減少社会は少子高齢化によりもたらされます。
それは言い換えると、税収の確保が困難な低成長社会、それゆえ行政サービスの低下が懸念される社会とも言えます。
また、人口減少=労働面でも地域活動面でも担い手が不足し、活力が低下しがちな社会と言えます。このような問題点に対応するためにどのような地域づくりをすべきかというのが本問の眼目です。

長い問題文から出題意図をとらえるには、読解力が大切です。
常に全体を読んで問題文のテーマをとらえてください。
一部のキーワードにだけ飛びついてしまいがちなのは、不注意というよりも、
「自分が用意しておいた答案例をなるべくそのまま使いたい」という受験生心理の表れだと思います。出意図を外す一番の原因になるので、くれぐれも注意しましょう。

さて、特別区論文直前予想講座のご案内です。
この講座では出題予想だけではなく、「論文の型」を教えます。
どうぞご覧になって下さい。


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