直前になりましたが、確認の意味で、都庁の資料分析型問題への対処法をまとめておきます。

注意点1:資料に沿って考えよう

資料分析型問題は、現場での思考力・問題解決能力を試すために出題されます。
ですから、あらかじめ用意しておいた答案を安易に流用するのではなく、
資料を熟読し、資料から離れずに検討することが大切です。
資料がヒントを与えてくれますから、その解読に時間をかけ、
あくまで資料から抽出できる事実を元に論述を進めることです。
手順は以下の通りです。

①資料の内容を検討し、何故このような資料が出されたのか、社会的背景を考慮しつつ出題意図を推測する。
②資料から判明した事実を元に、課題を2、3抽出する。
③抽出した各々の課題について、原因を分析し対策を考える。
④課題の指摘、原因分析、対策の順に論述を進める。

注意点2:問題文の指示を守ろう

都庁の問題文は、下記のような出題形式です。

(1)以下の図表から、あなたが都にとって重要であると考える課題を200字程度で簡潔に述べなさい。

(2)(1)で述べた行政課題に対して、都は具体的にどのような取組を進めるべきかあなたの考えを述べなさい。

 なお、解答に当たっては、解答用紙に(1)、(2)を明記すること。

まず、(1)(2)と必ず解答用紙に明示してください。
あとは各小問の指示に従って素直に論述すればよいのです。
序論・本論・結論などの構成をいちいち考えなくても構いません。

(1)では、「図表」から、「都にとって重要であると考える課題」について「簡潔に」述べなさいとあるのですから、
「…が重要な課題である」と必ず明示し、極力200字程度にし、前置きや背景説明などをだらだらと書かないようにします。

「図表から、…が分かる。よって、都にとっては、…が重要な課題である。」
というような端的な記述を心がけてください。

(2)では、問いに「都は具体的にどのような取組を進めるべきか」とあるので、あくまで具体的な政策を中心に書くべきです。
政策に入る前に前置きで課題の原因分析や背景説明をするのであれば、せいぜい200字程度で切り上げてください。
それ以上、原因分析や背景分析をやりたいときは、具体的な政策を示すときに理由付けとして書く方がよいです。
問題文の指示にある「取組」から離れたところで1ページも2ページも書き連ねるのはよくないです。
問題文の指示に忠実に従うことが大切な理由は、
①出題者の問いにきちんと答える姿勢を示す、
②採点者にとっての読みやすさ、採点のし易さに配慮する、
という点でとても重要です。これができていない人の方が多いです。

注意点3:対策は羅列にならないように

「都民ファーストでつくる新しい東京」は必読ですが、
ここから拾った政策をただ羅列するだけの答案は書かないようにしましょう。
もちろん、1時間30分という制限時間の中で、自分の頭で考えたことだけで書くのは不可能ですから、資料から流用するのは構いません。
しかしそれを書くときには、適当に並べるのではなく、自分なりに視点を立てて分類したうえで並べてください。

並列関係にないものを並列していたり、時系列などの順序や優先順位がちぐはぐだったりすると、ただ暗記した知識を吐き出しているだけに見え、論理的でない文章になってしまいます。
また、なぜその対策が課題の解決に効果的なのか、きちんと根拠が述べられていなければ論理的とは言えません。
そのためにも対策を導き出すプロセス(原因分析)を重視してください。

目安としては、200字程度で課題の背景(原因)分析をしたうえで、それに対応した取組(対策)を論じていくというのがよいでしょう。
書き方のパターンとしては以下のような型が考えられます。

パターンA:背景(原因)分析を冒頭に前出しする書き方
「(1)で述べた課題に対して、都は具体的にどのような取組を進めるべきかを論じる前に、まず課題の背景について分析する。……(200字程度で背景分析)…。以上より、○○という課題に対しては、第1に、××という観点からの取組、第2に△△という観点からの取組が必要となる。以下順に論じていく。」

パターンB:背景(原因)分析を取組の中で論じる書き方
「(1)で述べた○○という課題に対して、まず第1に、××という観点からの取組が必要となる。なぜなら、…(背景分析)…。具体的には、…(個別具体的対策を2,3呈示)。第2に、△△という観点からの取組が必要となる。なぜなら、…(背景分析)…。具体的には、…(個別具体的対策を2,3呈示)。」

もちろん、問題の内容に応じて型通りには行かないケースも出てきます。
ですが、作業量の多い資料型問題を1時間30分で完結させるには、事前に自分なりの処理手順やスタイルを確立しておくことが重要です。

政策の中身に関しては、都庁を第1志望とする受験生の大半は「都民ファーストでつくる新しい東京」を熟読していると思われるので、ここから書き写しただけでは差がつきにくいです。
できれば、都政資料の政策プラスアルファで自分の考えや提案を盛り込んだ方が良いです。
文章がうまい人は政策の中身が同じでも差をつけることができますが、
文章はそれほどでもない人は政策の中身で加点を狙うのがよいでしょう。



以上述べた3つのポイントは意識しておいて欲しいのですが、必ずしも全部守られなくても合格はできます。本番は時間との勝負ですから、試験開始後30分が過ぎたら、とりあえず書き始めましょう。いくら立派な分析や構成ができても、規定字数の1000字に到達しなければ終わりです。くれぐれも時間配分に気をつけてください。

☆予想しなかった論点が出された場合の対処法
この場合は、慌ててはいけません。パニックになって頭が混乱し、混乱したまま訳の分からないことを書いてしまうのが一番まずいです。落ち着いて問題文を読み、自分の分かること、分からないことをハッキリとさせ、分かることだけでシンプルに書きましょう。資料の分析が不十分でも、触れてさえあれば最低限大丈夫です。また、課題も取組も、一つしか浮かばなければ、無理にでっち上げずに、それでまとめてください。ただし、1000字以上書かなければならないので、資料の分析を丁寧にしたり、背景分析を長めに書いたり、具体例を丁寧に説明したりして引き延ばしてください。そうすれば最低限の守りの答案は書けます。

では、頑張ってください!
AD

「特別区論文 ブログ講座」と題して、昨年の直前期に3本の記事をUPしました。

今年の受験生向けにも役立つ内容なので、ぜひ読んでください。

 

特別区論文対策 ブログ講座1 出題意図をとらえる

特別区論文対策 ブログ講座 2  区の特性を踏まえて論じる

特別区論文対策 ブログ講座 3 構成はしっかりと

 
喜治塾で講座を受けてきた人も、今一度、確認のために読みましょう。
とくに本番は「出題意図を間違える」ミスをしやすいので、講座1はぜひ自分で問題を解いてみて下さい。youtube版のミニ講義もついています。
但しこの動画でPRしている講座は今年は販売しておりません。
 
今年の予想テーマについては直前講座でやります。
16日(日)が最終回です。
通信講座でのお申し込みが可能です。
 
 
AD

前回の都庁に続き、今回は特別区Ⅰ類の時事出題予想を公開します。

特別区では教養試験で時事が4問出題されます。

知能がとれない人にとっては、貴重な得点源です。

人文科学のように膨大な量をやらずに、1冊の本で足ります。

ところが、時事の本も量が多く、残り1か月で覚えるのは大変です。

そこで、15年分の過去問分析から予想を立て、本に出ている3分の1項目に絞り込みます。

これでだいぶ手間が省けます。

 

ざっと傾向分析をすると、

2014年より、国内2問、国際2問という配分で固定されています。

時事が6問出されていた2013年までは、文化・スポーツなどの軟派ネタも1問出ていましたが、

14年以降は、国内・国際とも、政治・経済といった硬派ネタだけです。

社会・文化といった軟派ネタは今後も出にくいでしょう。

 

それでは、喜治塾で発行した「公務員試験時事予想」の章立てに従い、

出題予想項目番号を列挙します。

内容を知りたい方は書籍を購入してください。1000円です。

 

 

平成29年度試験対応 公務員試験 時事予想 平成29年度試験対応 公務員試験 時事予想

 

Amazon

 

■出題予想項目

2017トピック トランプ大統領就任(※)

国内政治 01,02(※),09(※),10,11,12,13(※)

国内経済 02,04(※),09(※)

国際情勢 04,05(※),08(※),09,11(※),12

社会 01,02(※),09(※),11(※)

環境・科学・文化 04,08

白書 01,05

 

上記記事のうち、※をつけているものは「速攻の時事」や「時事コレ」に載っていない情報を含みます。

昨年12月以降の重要ネタで非常に危険です!

「速攻の時事」や「時事コレ」を使っている人もぜひこの本で補充しておきましょう。

 

オマケに、今年の教養論文で予想される項目も挙げておきます。

社会 05,06,07,08,12,13,14

環境 01

 

「公務員試験時事予想」は、

他書とは異なり、詳細な用語解説や予想問題も掲載しています。

 

上記の出題予想項目について解説した「特別区時事予想講座」こちらから通信で申し込めます。

 

「論文予想」もそのうち載せますのでぜひ参考にしてください。

 

AD

今年の都庁ⅠBの時事出題予想を公開します。

都庁の教養は昨年は6割5分、1昨年は7割5分とれないと足切りされました。

知能がとれずにヒヤヒヤしている人は、残された期間、時事の6問にかけるべきです。

ところが、時事の本も量が多く、残り1か月で覚えるのは大変です。

そこで、15年分の過去問分析から予想を立て、本に出ている3分の1項目に絞り込みます。

これでだいぶ手間が省けます。

 

ざっと傾向分析をすると、

都庁は近年では、国内3問、国際2問、白書1問という配分で固定されています。

国内・国際とも、政治・経済といった硬派ネタがほとんどで、

社会・文化といった軟派ネタは出にくい傾向にあります。

白書は特定のものがローテーションを組んで出されています。

 

それでは、喜治塾で発行した「公務員試験時事予想」の章立てに従い、

出題予想項目番号を列挙します。

内容を知りたい方は書籍を購入してください。1000円です。

 

 

 

■出題予想項目

2017トピック トランプ大統領就任(※),小池知事が初の予算案編成(※)

国内政治 01,02(※),09(※),10,13(※)

国内経済 02,04(※),09(※)

国際情勢 04,05(※),08(※),09,11(※),12

社会 01,02(※),09(※),11(※),15

環境・科学・文化 04,08

白書 01,04,05

 

上記記事のうち、※をつけているものは「速攻の時事」や「時事コレ」に載っていない情報を含みます。

昨年12月以降の重要ネタで非常に危険です!

「速攻の時事」や「時事コレ」を使っている人もぜひこの本で補充しておきましょう。

 

オマケに、今年の都庁教養論文で予想される項目も挙げておきます。

社会 05,06,07,08,12,13,14

 

「公務員試験時事予想」は、

他書とは異なり、詳細な用語解説や予想問題も掲載しています。

 

上記の出題予想項目について解説した「都庁時事予想講座」こちらから通信で申し込めます。

 

次回は特別区の時事予想を載せます。

都庁の「論文予想」もそのうち載せますのでぜひ参考にしてください。

 

 

 

きょうから新年度が始まりました!

晴れて公務員になられたみなさん、おめでとうございます!

新たなスタートに希望と不安の入り交じった気持ちかと思います。

辛い受験を乗り越えられたみなさんであれば、

どんな困難にも必ず立ち向かっていくことができます。

頑張って下さい、応援しています!

 

新入社員にとっては最初の1か月が肝心です。

あいさつは自分から。

声をかけられたときは相手の目を見てしっかりと応じ、

与えられた仕事はどんな仕事であっても全力を尽くしましょう。

また、仕事や職場に対する新鮮な目は慣れてくるとすぐに失われます。

初心を忘れないためにも、

毎日、気づいたこと、考えたことを日記につけることをお勧めします。

仕事の概要が分かってきたら、

3か月、半年、1年後の目標を書き出しておくのも良いでしょう。

 

新社会人にお勧めしたい本があります。

 

この本を紹介しようと思ったのは、就職1年目の人はもとより、

既に働いて何年もたっている方、また大学生にもぜひ一読してほしい本だからです。

 

著者の岩瀬さんとはもう20年近く前になりますが、

以前勤めていた会社で2年ほど一緒に仕事をしていたことがあります。

岩瀬さんは当時東大在学中で司法試験に合格したばかりでした。

当時から「ほんとうに優秀な人とはこういうものなのか」と感じていました。

 

開成中高→東大法学部→ハーバードビジネススクールという華々しい経歴からすると、

一般人には参考にならない本のように思うのですが、実はそうではないのです。

書いてある内容は、

入社1年目の印象でその人の評価が決まるから、

朝はだれよりも大きな声であいさつし、

メールは24時間以内に返事を出す…など、

ごく当たり前のことが中心。

宴会芸は死ぬ気でやれ…など、

エリートらしからぬ泥臭いところもありました。

それが逆に新鮮です。

何か取り立てて成功者になるための秘伝があるわけではない。

「当り前のことを当たり前にできること」が成功の条件であるようです。

 

岩瀬さんから聞いたこんな話を覚えています。

司法試験の合格者たちがアメリカのロースクールの学生と討論するために渡米した時のこと。皆が寝静まった深夜の飛行機で、翌日の討論に備えて英語を勉強していたのは土井香苗さん(現在国際人権弁護士として活躍中)だけだったそうです。

参加メンバーの中で英語に堪能なのは帰国子女の岩瀬さんと土井さんだけでした。

英語のできない人が寝ていて、できる人が必死に頑張っている。

実力の差がどんどん開くのは、頭の良さではなくてこういう努力のせいだというのです。

 

この本に書いてあることは、やる気になればだれでもできることばかりです。

しかし、頭では分かっているのに、ほんとうに全部できる人が何人いるのか。

おそらく1%もいないでしょう。私もできませんでした。

若い皆さんにはまだまだチャンスがあるから、ぜひこの本を読んでください。

 

優秀な人は「マメ」です。

「ものぐさ」で成功しようというのは甘いですよね。

私もブログの更新をマメにしようと思います。

 

 

当り前のことを当たり前にする。

さて、自分はいま、何をなすべきなのでしょうか。