公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐

公務員試験合格を目指して頑張っているすべての方が、やる気を最後まで維持できるよう、応援します。公務員試験に役立つ有益な情報も、随時公開します。


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(前回の続き)


プログラムには以下のようなメッセージが用意されていました。


公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐-sandel












優れた哲学者が見事な演説を行って聴衆を説得するのは、プラトンが称える『哲人王による政治』すなわちエリート政治です。

プラトンは民主政を衆愚政治だとして否定しましたが、サンデルは民主政を信頼し擁護する立場です。


であるならば、今回の講義でも民主政への信頼を実証するため、一般市民とともに行う熟議の可能性に賭けたのだと思います。そこにこそサンデルの大きな野心、非凡さが表れていると感じました。


もちろん、日本とアメリカでは民主主義の歴史も文化も異なるので、残念ながらハーバードでの講義ほどこの試みが成功しているとは思えませんでした。

それでも時間を30分も延長して執念深く議論にこだわるサンデルの姿勢は感動的でした。ソクラテスが現代によみがえったかのような謙虚で真摯な人柄。

それに触れられただけでも民主主義の意味をもう一度考えてみる動機付けになったと思います。


取り上げられたテーマは、第1部ではお金で買えるものと買えないものとの振り分けについて、第2部では原子力発電所の存続問題等震災後の日本が直面する困難な課題についてでした。


全体を通して一番印象的だった議論を紹介します。

スイスで、原子力発電所が出す核廃棄物を埋設する場所としてある山奥の村が選ばれた。最初にその村でアンケートを取ったところ51%の村民が受け入れに賛成した。ところが、政治家がこの数字をもっと上げようとして、「受け入れてくれたら見返りに年金を給付するのであればどうか?」というアンケートをとったところ、受け入れに賛成する村民は25%に減ってしまった。

さあ、この理由は何でしょう?みなさん考えてください、というのです。


会場からは中年男性2人から次のような声が上がりました。

「金を払うと政府が言い出したので、はじめて危険性に気づき、恐ろしくなったんだろう」、「金がもらえるとわかったから、欲が出て額を釣り上げようと考えたのだろう」という声でした。

こういう発想(とくに後者)が浮かぶこと自体が卑しく恥ずかしいことだと思うのですが……その後、1人の中年女性が「自分の善意が踏みにじられたような気持ちになったからではないですか?」と発言し、会場は静まりました。


そうです、「共同体における共通善」のために、だれかが犠牲にならなければならない場合、市民としての高潔な義務感から、あえて自分に不利になる選択をすることがある。最初に賛成した51%の村民の中にはそうした美徳の持ち主もいたのに、政治家が年金を与えるという条件を出したため、「不利なことを受け入れる」という行為の性質が変わり、単なる取引になってしまった。そういう取引には応じられないと、反対者が増えてしまった。

これは成熟した直接民主制の伝統を持ち、市民の責任感が強いスイス人の一面をよくあらわしていると思います。おそらく日本ではこの反対の結果になるのではないでしょうか。

このことは、民主政が成功するためには市民の責任感や美徳が重要だということを示しているように思えます。


サンデルのコミュニタリアニズムは、お金では買えない「共同体における共通善」を追求することを人間の責務ととらえ、それを実現する最善の手段として、利害を離れた対等な市民によるオープンな熟議を尊重する思想です。これを考えさせる極めて効果的な事例でした。


原子力や生命倫理などをめぐる困難な選択に関しては、価値観の対立や相互不信、理想と現実との葛藤などが不可避的に起きます。こういう時、価値の相対性を前提にしながら熟議をつくすのが民主主義というシステムです。

そこでは、「何が正しくて何が間違っているか」を原理的に求めるのではなく、「誰が、どのように決定を下すべきなのか」というプロセスが重視されます。サンデルは、利害を離れた対等な市民が熟議を尽くすことで共通善を探り当てる可能性を信じ、民主主義に対する信頼感を持ち続けているのでしょう。


今回の講義は見ていて気の毒になる場面もありました。

前半はサンデル流のユニークな設例でユーモアやウィットに富んだやりとりが楽しめたのに、後半に入って東北地方のがれき処理や原子力発電所の再稼働、電気料金値上げといったナーバスな問題に移るや、聴衆の意見対立も激しくなりました。サンデルが「待って、待って、民主的に他の人の発言も聞こう」と制止しているにもかかわらず、勝手にしゃべりだして止まらない初老の男性がいるかと思えば、対立する若い男性2人が声を荒げて罵りあう場面もありました。そんな中、サンデルが議論を整理するのに苦労してへとへとになっているのが遠目にも分かりました。


サンデルが驚いていたのは、あらゆる論点で会場の意見が真っ二つに割れること。これは日本の世論の現状、そして民主的な議論が成り立ちがたい困難さを表しているのかもしれません。


しかし、サンデルが最後に発したメッセージは、日本人を元気づける、以下のような趣旨のものでした。


「あなたがたは東日本大震災を経験した。そこで何が変わったのか?いままでおとなしく政府の言いなりになっていたあなた方が、主張し、発表し、議論するようになったのではなかったか。それこそが民主主義の逆襲だ。『アラブの春』ならぬ『日本の春』が来るだろう」


サンデルは聴衆の心に小さな灯りをともして壇上を去りました。


この講義の模様は近々NHKで放映するそうです。

ただ、お勧めしたいのはまず本を読むことです。

サンデルのすばらしさに触れたい方は是非お読みください。

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先日、サンデルの特別講義を聴いて来ました。会場は東京国際フォーラム(有楽町)、テーマは『ここから、はじまる 民主主義の逆襲』です。


サンデルって本当にすごい人なんだろうか?

この講義を聴いてそう思う人がいても不思議ではありません。

まずはおよそ「講義」とは呼べないスタイルについて紹介します。


講義の進め方はこうでした。

たとえば「精子や卵子をお金で売買する事を認めるべきか」というような問題を提起し、まずは会場にいる約5000人の観衆にYesかNoの意思表示を求めます。その後、意見のある人に挙手させてマイクを回しながら、対立する意見同士で議論をさせます。まるでアテネの直接民主制の会場にいるような雰囲気でした。


発言の中には、質問の趣旨からずれていたり、説明がしどろもどろになったり、根拠のない感情論が飛びだすなど、正直言って低次元なものも結構ありました。しかしサンデルはどんな意見もばかにすることなく傾聴して不明な点は粘り強く問いただしていきます。


対立する意見のどちらに軍配を上げることもせず、いつでも「いい議論ができた!」と双方を褒める。そして聴衆に向かい「答えはありません、結論はでていません」と繰り返すのですから、答えを求める短気な聴衆から「なんなんだ、あいつは…自説を述べないのはずるいではないか、白黒はっきりつけてくれ」という声が上がっても不思議ではありません。


これが並の学者だったらどうでしょう。最初はいかにも「聴衆とのやりとりを尊重しています」という素振りを見せて、聴衆の期待やフラストレーションを高めた後、最終的には自説を披露して「どうだすごいでしょう、目が覚めましたか」というふうに締めくくるものです。


ところが、サンデルにはこういう自己顕示欲がない。いくらでも反対意見を論破して自説の信者にすることぐらいできるはずなのにそれを一切やらない。

結局、最後まで自分の思想らしきものを披露しなかったばかりか、哲学の「て」の字も出てこず、3時間以上にも及ぶ講義の中で客席の一般人が話す時間のほうが長かったのです。



ふつうだったら素人の凡庸な意見を聞かされるよりも世界的な哲学者の話をじっくりと聴きたいですよね。 サンデルは聴衆の期待を見事に裏切りました。


しかし、それこそが『民主主義の逆襲』というメッセージなのです。

彼は「言葉」ではなく「全身」を自らの思想にして今回の講義に挑んだのです。



(つづく)

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タオ―老子 (ちくま文庫)/加島 祥造
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失敗を恐れ、こころが追い詰められている多くの受験生へ。

コチコチになった心をほぐすような本を紹介します。


高校時代、倫理の時間に老子の思想を習いました。

タオ(道)に従い、無為自然の時を過ごせば、だれでも幸せになれるという努力放棄の教え。

「孔子と反対の怠け者の思想だ。じゃあ東大に行くような学生が愛読するのは孔子か?老子か?」

と先生は質問し手を挙げさせました。大方の予想を裏切り、答えは老子。

努力家ほどもう一つの世界への憧れを持って精神のバランスをとっているのでしょうか。


この本は2500年前の中国の古典『老子』を現代によみがえらせた自由訳。

原文は非常に難解だけれど、思い切った意訳でその精神を伝えています。


「タオ(道)」というのは分かりにくいかもしれませんが、キリスト教なら「神」、仏教なら「ダンマ(法)」と置き換えてもよい。要は宇宙全体を支配する無限のエナジーのようなものです。



以下は抜粋です。




「たかの知れた社会なんだ」


ぼくらはひとに

褒められたり貶められたりして、

びくびくしながら生きている。

自分がひとにどう見られるか

いつも気にしている。しかしね

そういう自分というのは

本当の自分じゃあなくて、

社会にかかわっている自分なんだ。


もうひとつ

天と地のむこうの道(タオ)に

つながる自分がある。


そういう自分にもどれば

人に嘲られたって褒められたって

ふふんという顔ができる。

社会から蹴落とされるのは

怖いかもしれないけれど、

タオから見れば

社会だって変わってゆく。だから

大きなタオの働きを少しでも感じれば

くよくよしなくなるんだ。

たかの知れた自分だけれど

社会だって、

たかの知れた社会なんだ。


もっと大きなタオのライフに

つながっている自分こそ大切なんだ。

そのほうの自分を愛するようになれば

世間からちょっとパンチをくらったって

平気になるのさ。だって

タオに愛されている自分は

世間を気にしてびくつく自分とは

別の自分なんだからね。


社会の駒のひとつである自分は

いつもあちこち突き飛ばされて

前のめりに走ってるけれど、

そんな自分とは

違う自分がいると知ってほしいんだ。

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あの『白熱教室』で有名なハーバード大哲学教授、マイケル・サンデルの特別講義聴講券が当たりました!月曜夜です。



公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐-サンデル  


『ハーバード白熱教室』は本当に素晴らしい内容なので、ぜひみなさんに読んでほしい本です。



学生に向かって自説を一方的に「教える」のではなく、質問を投げかけながら「対話」を喚起し、学生と同じ目線に立って考え、議論する。

ソクラテスの行った問答法もまさにこういうものだったんでしょうね。教育の原点に立ち返ったような新鮮さが感じられます。

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)/マイケル サンデル
 
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サンデルは、「共同体における共通善」を追求することを掲げるコミュニタリアニズムの旗手として以前から重要な思想家の一人でした。


この考え方は、近代西洋で形成された「負荷なき自我」という観念を否定し、イギリスの伝統的な功利主義やロールズのリベラリズム、ノージックのリバタリアニズムといった近現代の主要な政治思想をすべて敵に回す過激な立場です。

しかし、サンデルの講義は決して威圧的・攻撃的ではなく、余裕の笑みに満ちています。自説の主張は影をひそめ、学生とウィットに富んだやり取りをしながら、近代の思考方法の枠組みの限界に気づかせて行きます。


下手すると共産主義や全体主義とも曲解されかねないサンデルの思想が、個人主義の強いアメリカで、しかもトップエリートの集うハーバードで、これほどまで支持されるのは驚きです。

サンデルの思想の根幹をなす人間尊重の精神が若者のハートをとらえたのでしょうが、対話のスキルに負うところも大きいと思います。学生たちの反応もすばらしいです。


今回の特別講義でもサンデルのスタイルが披露されるでしょう。

今から楽しみです。後日、ブログの記事でリポートします。


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前回の「公務員の魅力」という記事で、「公務員についていいことばかり書いている、そんなはずないだろ」という反論が聞こえてきそうです。
そこで今回は前回の記事とは逆に
、公務員を選択するにあたって考慮すべきリスクについて触れます。


まず、前回の最後に触れた「民間と比べて公務員の良くないところは?」という質問について。


公務員の場合、何か新しいことをやろうという場合、民間よりは調整や手続きに時間がかかることがあげられます。公務員の仕事では何をするにも法令に照らし合わせるという作業が必要ですし、部署間調整や議会との調整もあり、民間企業から転職した人の話を聞くと「面倒臭いなあ」と感じることもあるそうです。

また、民間では許されないようなやる気のない職員が一部にいるという声も聞きます。

これは身分保障のマイナス面で、橋下さんが声を大に言っているところです。あまりにやる気のない人が身近にいると自分まで影響を受けてしまうこともあるでしょう。

さらに、業務の幅が広いということは、反面、魅力的な仕事だけではなくだれもがいやがる仕事だってあるということです。

公務員は民間のように客を選ぶことはできないので、公務員バッシングがひどい現在の状況では窓口対応の苦労も大変だと思います。たった今も某区役所で福祉を担当している方が遊びに来てくれて、区民対応の苦労をお聞きしました。


次に、前回の記事は「公務員」を十把一絡げに書きましたが、主として念頭に置いたのは都区など都市部の地方公務員で、近時は国家公務員と地方公務員とではいろんな面で差が生じ、また自治体間でも都市部と地方とでは格差が広がって来ています。

国家公務員は近年待遇が悪くなっています。小泉政権以来、人員削減、経費削減を進めた結果、残業が増えているのに給料は減っているところもあるそうです。旧社会保険庁職員のように公務員の身分を失ってしまった人たちもいます。

自治体でも人口減少や高齢化が進む地方ほど環境は厳しくなっています。都市部でも大阪市のように大きな改革を進めるところもあるので、従来の身分保障がいつまでも続くとは限りません。

給与を重視する方は自分の受ける役所の情報はよく調べたほうがいいいです。いま発売されている東洋経済新報にも特集記事が載っていました。


これ以上具体的なことをお知りになりたい方は喜治塾のガイダンスにいらしてください。

http://www.kijijuku.com/guidance/index.html


さて、まとめると、待遇面や安定性だけで公務員を選んでしまうと、

「こんなはずじゃなかった」というケースも今後は増えてくるでしょう。


ですから、安定性だけを求めて公務員を選ぶのではなく、

「公共のためのサービスを提供する」という公務員の仕事本来の魅力を知り、

「なぜ自分は公務員を目指すのか」という目的意識をはっきりさせて受験に臨んでください。

私が強調したかったのはここです。

その目的意識があれば、職場できついことや期待はずれなことがあっても持ちこたえられるでしょう。


目的意識を持つには現職の方から仕事のお話を聞くことが一番だと思います。

昨日の交流会もそうですが、塾では折に触れそういう機会を設けています。


公務員に限らず、待遇だけで進路を選んだ人は大企業に入っても後悔する危険性が高いです。

先日も、有名な大企業で十年以上働き、年収1000万もらっている人から会社への激しい恨みを聞かされました。ここにはとても書けない法令違反のケースです。

その方は年収が数百万目減りするであろうのに地方公務員への転身を目指して勉強しています。


公務員も民間も大変な時代になって来ました。

試験に受かったから、大企業に就職できたからという理由で人生がバラ色になることはないでしょう。

こういう時代だからこそ、ぶれない自分軸をもって進路を選択しましょう。





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昨日は喜治塾で塾生とOB,OGとの交流会を開きました。

役所に入って1年目~8年目の先輩方7名が来塾されました。

お勤め先は、都庁、東京地裁、東京地検、会計検査院、埼玉県庁、世田谷区、杉並区と多彩でした。


塾生たちはいくぶん緊張しながら、仕事のやりがいや職場の雰囲気などを質問し、

先輩達から勉強や面接のアドバイスを受けて熱心にメモをとっていました。

先輩たちは受験時代も含めたこれまでの苦労談などを熱を込めて語っていました。

埼玉県庁のNさんが手土産のゼリーを振る舞うなどして和む場面もありました。


塾生のSさんは「『人に影響を与える仕事ができる』という区役所職員の方の言葉に感銘を受けました。県庁も魅力的で行きたくなりました」と感想を話していました。


最後にお一人ずつ塾生へのメッセージをいただきました。

杉並区のOさんは「大学時代も楽しかったけど、仕事をはじめてもっと楽しくなった」とお話しされていました。

都庁のIさんは「何があってもあきらめないで。そうすれば必ず結果は出る」と力強くエールを送っていました。

また、全員が口をそろえ「友達をつくってみんなで支えあって受かろう」とアドバイスしていました。


出席してくださったOB,OGのみなさま、本当にありがとうございました。


参加した塾生さんたち、先輩たちも読みますからぜひダイアログに感想を書き込んでください!

→ http://www.facebook.com/koumuindialog



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前回は市役所の仕事の魅力を具体的に紹介したので、

今回は民間と比較した場合の公務員(とりわけ地方公務員)の仕事の魅力について一般論的に書きます。

4点に整理して説明します。


①バラエティに富んだ仕事内容


これは前回の市役所の記事でおわかりいただけたと思います。

公務員の仕事は住民の生活をトータルに支えるサービス業なので、民間とは比べものにならないぐらい守備範囲が広いのです。ですから、自分の興味ある分野が見あたらないと言うことはあり得ません。

しかも自治体(都道府県や市区町村)の場合には3年ぐらいで配置転換があるので、最初に当たった仕事が自分に合わない場合でも転職する必要がありません。都庁のような大きな組織になると、配置転換で転職したような劇的な変化があるそうです。

興味や関心の幅が広い人にはもってこいの職業です。ある自治体の幹部職員は「次々と新しい経験ができるので生涯にわたって飽きる暇がない」と言っていました。


民間企業ではいま、3年以内に3分の1が離職するということが問題になっていますね。

適性ややりがいを考えずに「とりあえず大手なら」と考えて就職するから後悔する人が多いのです。その場合、民間だと辞めざるを得なくなりますが、自治体職員だとその心配は不要です。喜治塾から自治体に就職した人で「辞めた」という話は聞いたことがありません。



②創造的・建設的でエキサイティング


これについては前回、市役所の魅力でも説明したとおりです。公務員の仕事は決して地味で単調なものではありません。国や都道府県、政令市の規模になると、動かすお金の額が民間とは比べものにならないので、民間よりはるかに大きなスケールで仕事ができます。


たとえば東京都の予算規模はオランダの国家予算に匹敵します。

そのため大規模な再開発事業にも取り組めます。

再開発というと民間業者では六本木ヒルズが有名ですが、きれいなビルを何棟か建てて商業施設を配置する程度ですよね。

これに対して都の再開発は、まちを丸ごとつくります。

たとえば臨海部の埋め立て地を活用するマスタープランを立て、道路や鉄道を建設し、商業施設や文化施設、企業や高層マンション、アミューズメント施設などを誘致して、学校や病院、公園、集会所、運動場などを配置していく。

このように大がかりなまりづくり事業は行政にしかできません。


③公益追求が目的


民間企業は企業利益を追求しますが、公務員は役所の利益ではなく公益を追求します。

ですから、社会のために貢献しているという充実感が大きいのです。

また、短期的なノルマ達成や利潤追求に煩わされることなく、じっくりと腰を落ち着けて住民本意の仕事ができます。

さらに、仕事はチーム単位で行われ同僚と成績を競い合う必要がないので、人間関係も良好だといいます。


以下はある超人気企業から市役所に転職した元塾生から聞いた話です。

その企業では厳しい営業ノルマを社員に課して競わせるので、社内の人間はみなライバルとなり、先輩が後輩に仕事を教えたりアドバイスすることもなかったそうです。

元塾生はぎすぎすした職場の人間関係について行けずに1年で辞めました。

その後公務員試験を受けて転職した市役所では、先輩や上司がきちんと仕事を教えてくれ、職場内のチームワークもとれて、こんなにも民間と違うのかと驚いたそうです。

すべての民間企業がこうだとは言いませんが、この企業は常に人気就職先ランキングで上位に入っている企業なので、人気と実態とはずいぶん隔たりがあるのだと思います。


④安定性が高い


最後になりましたが、これは公務員の志望理由で一番多くの人があげるものです。

公務員には法律上身分保障があるので、原則、本人の意思に反してリストラされることはありませんし、賃金をカットされることもありません。企業のように倒産する心配もありません。

給与水準も民間よりずっと高いです。民間企業に勤める全労働者の平均年収は400万円台ですが、公務員は700万円を超えています(首都圏の地方公務員の水準)。

また、これはとくに地方公務員に言えることですが、民間企業と比べて残業が少なく、休日もとりやすいです。育児休暇も気兼ねなくとれるので、仕事と子育てとを両立できますし、ワーク・ライフ・バランスがとりやすいのです。



塾のOB,OGから、9日間休みをとって海外旅行に行ったり、アフター5を利用して平日に習い事をしたりという話を聞かされると、民間では経験したことがないので羨ましい限りです。


さて、ガイダンスでこのような話をしたら、「本当にそんないいことづくめなんですか、民間と比べて良くないところはないんですか?」と鋭い質問を受けたことがあります。


また、ひとくちに公務員といっても、国家公務員と地方公務員ではかなり違いがあります。

次回はそのあたりを説明します。




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面接の準備で一番苦労するのが志望理由をまとめることです。


公務員試験ダイアログ(http://www.facebook.com/koumuindialog )に簡単なノートをアップしておいたので、分析するときに役立ててください。


志望理由の書き方に関してご質問があるとき、ご自分の書いた文章にコメントしてもらいたいときは、なるべく公務員試験ダイアログのほうを使って書き込んで下さるようお願いいたします。

ツイッターだと短かいためアドバイスに限界があります。


公開のダイアログだと情報を他人にシェアされることになりますが、それが受験生同士お互い貢献することになるとご理解下さい。


じっくりと1対1の個別指導を受けられたい方は喜治塾(03-3367-0191)までお申し込みください(有料です)。遠方の方はお電話による指導も承ります。



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皆さんは、公務員の仕事を民間と比べたとき、どのような印象を持たれるでしょうか。

地味で単調な仕事だと思っている人はいませんか?
これは大きな誤解です。
たぶん、住民票や戸籍謄本を取りに行った時、
つまらなそうに書類の出し入れをする職員がいるのを見て、
それが公務員の仕事のすべてだと思い込んでしまうのでしょう。

(もちろんこうした地味な仕事だってやりがいはあります。)

公務員の仕事にどれだけ夢や魅力を感じられるかは、勉強を開始し継続していくうえで、
とても大きな動機付けになるので、今回は市役所の仕事について説明します。

私は記者時代、数年にわたって函館市をはじめとする南北海道の市町村役場を担当していました。
そこでさまざまな職員の方と知り合い、その仕事ぶりに間近で接することができました。

私は経済担当の経験もあるので民間企業も回っていたのですが、
市役所の仕事は民間とは比べものにならないぐらい
多彩かつ創造的です。


たとえば函館市は、明治以来の古い町並みを丸ごと保存するプロジェクトを手がけています。
民間の建物所有者に保存を働きかけるのはもちろん、
老朽化した石造の銀行や開港時の旧在外公館等を市が買い取り、
文学館や博物館、レストラン、宿泊所等の観光施設として再生していきます。
その際、軽薄で安っぽくならぬよう、時代考証等は専門の学者にお願いします。

市が経営する路面電車には大正時代のチンチン電車を復元して雰囲気を出しています。
最大の観光資源である夜景を演出するため、世界的な照明デザイナーに委託し建物や街路のライトアップも施します。
市民と共に実行委員会を組織して祭りやイベントをバックアップしていくのも市職員の役割でした。

その一つとして史跡・五稜郭を舞台に行われる「函館野外劇」があります。

こうしたイベントではなるべく市民を表に出し、行政は裏方に回ります。

さらに、街の魅力を国内外に発信するため、
首都圏で物産展等のキャンペーンを行ったり、

大手旅行代理店に働きかけてツアーを企画したりもします。
国に働きかけて函館空港を国際化し、シンガポール等の外国都市と提携交流して、
チャーター便で海外からも観光客を誘致します。

ほかにも、市が所有する温泉資源を活かして公営の温泉ホテルや銭湯を経営したり、
著名な学者を招聘してユニークな理工系の市立大学を設立したり、
産学一体型の工業団地を整備して企業誘致を行ったり、……
挙げればきりがありません。

地方都市には首都圏のような大資本が入ってこないので、
何をやるにも自治体の力が大きいのです。

自治体はさまざまな政策を企画実行し、地元の経済を活性化させることで、
企業や住民を定着させ、確保した税収で住民の福祉を充実させるのです。

今回は観光に絞って紹介しましたが、函館は福祉の先進地でもあります。

こうした事業を手がける職員の日々の仕事ぶりはどのようなものなのか、
これはまたの機会に紹介します。



さて、市役所の試験は大部分が9月に実施されます。

大半の市役所が教養科目だけで受けられるので、3ヶ月もあれば十分間に合います。


市役所を受けてみようかと思った方は、喜治塾へ http://www.kijijuku.com/







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(つづく…後半は面接対策などについてです。)

 

 


 

-面接はどうだったでしょうか?

 

面接官の前で話すのがこんなに難しいとは思っていませんでした。面接は試験の中でやはり一番辛く、大変でした。仲の良い3人で面接特訓講座を受けたのですが、自分の話しているところをビデオに撮られて見せられ、いかに話せないかを痛感しました。3人ともできないことを思い知らされて、危機感を共有し、必死になって準備しました。

 


 

-具体的にはどうしたのですか。

 

3人で毎日ラウンジに集まり、自己分析などの内容をチェックしあいました。このときこそ友達なしでは絶対できなかったと思います。そのうえで模擬面接を何回も受けました。都庁だけで6回はやりました。その結果、3人とも都庁に合格しました。

 


 

-喜治塾はTさんの大学からは遠いのですが、なぜわざわざ選んだのですか。

 

まず大学で大教室の講義があんまり頭に入らなかったので、高校の授業のような少人数制にひかれました。少人数制を売りにしている予備校は2つ3つあたったのですが、喜治塾は受かるためのテクニックだけを教えているのではなく、「受かった後にどんな公務員になるのか」まで考えている唯一の塾だと感じました。ガイダンスで塾長が「志を持った塾生を合格させて、日本を変える、良くするのが最終目標」と言うのを聞いて、大学からは一番遠かったのですが、ここで勉強しようと決めました。

 


 

-喜治塾の講義はどうでしたか?

 

五十嵐先生がいろんな科目を担当しているので、最初は「大丈夫だろうか」と不安になりました。ひとつの分野を専門にしている学者の方が知識は深いだろうと思ったからです。しかし、公務員試験に受かるために必要なのは、ひとつの科目だけではなくいろんな科目を横断的に見渡せる視野の広さだと思います。そのほうがダイナミックで分かりやすいし、効率も良く、科目間のつながりが見えて頭に入りやすかったです。とくに世界史の知識がいろんな科目を結びつけてくれるのには目から鱗が落ちる思いでした。

また、塾長の行政法の授業は、公務員だったころのエピソードがふんだんに盛り込まれていて、公務員の世界が身近に感じられ、モチベーションを高めるのにとても有意義でした。私は公務員になりたいというそれほど明確な動機がなかったのですが、塾長の話を聞くにつけ、やはり自分に合っていて面白いのは公務員だろうと確信するようになりました。

 


 

-最後に、これから勉強を始める後輩へのアドバイスをお願いします。

 

自分が「できる」とは思わない方がよいです。私の周りには努力もしていないのに「本番になればできる」と自信だけある人がけっこういますが、不思議でなりません。私は心配性で、いつも不安で、「自分はやらなきゃ絶対できない」と思っていました。適度な不安をモチベーションにして、最大限努力する心構えが大切だと思います。

もちろん、自分がつぶれてしまいそうな不安については、友達や先生に相談して解消する必要があります。その意味でも、受験生仲間は絶対につくった方が良いです。自分ももし1人で講義を受けて帰るだけだったら、おそらく続かなかっただろうと思います。講義が終わってから帰るまでに、友人と10分ぐらい雑談するだけで全然違います。不安を相談できる友人や先生が近くにいる環境があったからこそ何とかやれたのだと思います。

人と話す時間を惜しんで勉強だけするというのでは、精神的に持たないと思います。せっかく喜治塾に通うのであれば、お互い支え合って頑張って欲しいです。

 

 

 

最後の赤い太字のアドバイスは、何よりのメッセージだと思います。

私も新米社会人のころ、先輩から言われました。

「仕事も勉強も心配性の奴ほどよくできるんだ!」

 

それに反して私自身は鷹揚な性格なので今でも反省することしきりです。

自戒の意を込めて紹介させていただきました。

 

 

 

 

 

 

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