公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐

公務員試験合格を目指して頑張っているすべての方が、やる気を最後まで維持できるよう、応援します。公務員試験に役立つ有益な情報も、随時公開します。


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カウンセリングをぼちぼちと続けています。

一番多い相談は、試験勉強と民間の就職活動との兼ね合いです。

昨年までこういう相談は少なかったのですが、

今年は企業の採用が順調なため、

学生全体が浮き足立っているようです。


ですが、いくら周りが就職活動に駆け回っているからと言って、

公務員受験生がペースを乱されてはいけません。

勉強が順調に進まないから、民間も気になり、

民間が気になるから、勉強もはかどらない。

こういう悪循環で、どんどん時間がたって行きます。


きちんとした意図があって民間を回るならいいです。ですが、

公務員を目指したのには何らかの動機があったはずですから、

もう一度初心に返って、冷静に考えてみてください。


とくに早くから勉強している人ほど、この時期、迷いが生じます。

「公務員試験は、いくら勉強してもきりがない。

数的や経済が苦手でさっぱり解けないし、

全部落ちてどこにも就職できなかったらどうしよう?」


これは、あなただけが思っていることではありません。

周りはみんなそう思っているのです。

試験は最後まで、こういう不安との戦いです。

今年の合格者も、昨年の今頃はまったく同じ心境でした。

ですが、そのプレッシャーに負けず、初心を貫いたからこそ、

合格できたのです。


「民間にだってやりがいはある」などと、

本当は勉強がつらくて逃げたいだけなのに、言い訳していませんか?

「民間の就職活動も、公務員試験の面接には役立つ」

これもたいていの場合、言い訳の一種です。


人生、一度逃げたら、次々と逃げの口実を探すようになります。

「就職してみたけれど、やっぱりこれは自分のやりたいことではなかった。」

こう言って、また逃げることになりかねません。

自分が始めると決めたことは、責任を持ってやり通すべきです。


不純な迷いから来る、自分に対する裏切りが、人生を台無しにします。

純粋に、自分のやりたいことを追求してください。

自分を信じて、迷いを捨て、心の中に自分だけの羅針盤を持ってください。

そうすれば、きっと人生は開けます。




もし合格者の方が読んでいらっしゃったら、

迷える受験生を勇気づけるコメントをぜひお願いします。






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最近、ロハスという言葉を良く目にします。

アメリカでつくられた言葉で、LOHAS=Lifestyles Of Health And Sustainabilityの略です。

意訳すれば、環境保護と健康な生活を最優先する、持続可能なライフスタイルということになります。


アメリカで実施された国民の価値観調査によると、全人口中、

①信心深い保守派が約24%、

②民主主義と科学技術を信奉する現代主義者が約48%、

ロハス志向を持った生活創造者が約26%、という結果が報告されているそうです。

この生活創造者は、大量生産、大量消費を良しとする現代主義者への反発から誕生したとされ、

欧州連合(EU)内では成人人口の約35%が、ロハスを志向しているとも言われています。


日本でも最近、『ソトコト』という雑誌がブームに火をつけ、

女性誌をはじめとするメディアや、

新たなビジネスチャンスを開拓する企業の間で注目されています。


ロハスは、イングルハートの唱えた「脱物質主義的価値観」と重なります(政治学で出て来ます)。

飢餓から解放された社会では、金銭や物質に重点を置いた価値観をしだいにかなぐり捨て、

自己実現や他者からの承認、健康や環境の重視といった、脱物質的な価値観へ移行するということは、

以前から指摘されていました。


ロハスも、物質主義的な「大量生産・大量消費型社会」とは一線を画し、

①「持続可能な地球環境や経済システムの実現を願い、そのために行動する」、

②「金銭的、物理的な豊かさを志向せず、社会的成功を最優先しない」、

③「人間関係を大切にし、自己実現に力を入れる」、

④「なるべく薬に頼らず、健康的な食生活や代替医療による予防医学に関心がある」、

という特徴を持つそうです。


イメージ的に言うなら、「太く、短く」生きるのではなく、「細く、長く」生きるのを理想とする考え方です。

中国の古代思想で言うなら『老荘思想』に近いと言えます。


このムーヴメントは、注目に値します。

大賛成だという人もいるでしょうし、

こうした生き方を軽蔑する人もいるでしょう。

また、共感を寄せつつも、ブームについては、

「モノが売れなくなった時代に、新たな付加価値(コト)をつけることで、

少しでも利益につなげようとする企業やメディアに利用されているだけだ」と、

醒めた印象を持つ人もいると思います。


私もこれまでの自分の人生に照らしていろいろと思いがあるのですが、

それを述べる前に、できれば皆さんの自由な感想を聞きたいです。

これは、来年の教養論文ではひとつ要注意ですね。


コメントお待ちしています。

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今回の8/26~9/25は、衆院選の真っ最中だったため、選挙以外にはあまりめぼしいニュースがありません。選挙結果の分析が中心になりそうです。受講者は新聞ダイジェスト11月号を購入し、下記の記事にざっとでも目を通しておいてください。赤字は特に重要なものです。ただ、ネタ的には教養論文に使えそうな記事も散見されるので、そちらは講義で指摘します。


<政治・経済>

・第44回衆院総選挙結果

・06年度概算要求集計

・国の借金795兆円

・タイとFTA正式合意

<国際>

・国連首脳会議

・北朝鮮、核放棄を約束~6カ国協議

・GAM武装解除開始

・ガザ地区撤退完了

・イラン、ウラン濃縮再開

<その他>

・5人に1人が高齢者

・公選法訴訟、在外選挙権の制限は違憲(最高裁判決)

・小学生の暴力最悪


・05年基準地価、東京23区、15年ぶり上昇

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レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519 )


 絵画の他、彫刻、建築、科学、工学など多方面に才能を発揮した大天才、ルネサンスの理想とする「普遍人」の体現者です。反面、生涯独身で男色家、菜食主義者、人力飛行機や殺人兵器の発明家(チェーザレ・ボルジアに仕えていた)でもあり、謎に満ちたところが人を惹き付けてやみません。

 裕福な公証人の家に私生児として生まれ、14歳のころフィレンツェに出て画家ヴェロッキオに師事しました。工房の先輩にはボッティチェリもいました。当時のフィレンツェでは、禁止令が出るほど男色が流行しており、ダ・ヴィンチもボッティチェリも男色容疑で告発されています。ダ・ヴィンチは当時、天使のような美貌の持ち主として有名で、代表作『モナ・リザ』は自画像という説もあるくらいです。彼自身も、生涯美少年を好みました。

 遅筆で知られ、現存する絵画は17点。頭の中でイメージが完成した後は、関心がすでに別の対象に移るため(多動性障害だったとも言われています)、多くの作品が未完成です。


最後の晩餐

レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』


 救世主キリストは、磔刑の前夜に12人の弟子とともにした晩餐の席で、「汝らのうちの一人われを売らん」と告げます。弟子たちは、「主よ、私ですか」といっせいにどよめきます。自分の存在が問われる決定的な瞬間に、各々が示す表情と動作は、個人の人間性と個性を余すところなく語り尽くしています。左から4人目が、裏切りを見破られたユダです。

 弟子たちの落ち着きのない動きにもかかわらず、画面全体に神秘的な静けさが漂うのは、すべての焦点が悲しみに沈む中央のキリストに集まるよう、巧妙に構図が計算されているからです。人間と自然の本質を冷徹に観察し続けた、彼のみが到達し得た境地です。

 この絵は壁画にテンペラを使うという技法上の失敗ゆえ、完成後すぐに絵の具が壁から剥がれ落ち始めました。さらに、修道院の食堂に描かれたため湿気による痛みがひどく、ナポレオン時代には馬小屋に使われたり、度々の洪水で水没したりと、受難の歴史をたどります。第二次大戦中、米軍のミラノ空爆で建物は倒壊しましたが、壁画のある壁だけは奇跡的に残りました。しかし戦後の復興まで3年間、屋根の無い状態で野ざらしにされていたのです。

 こうした経緯から、500年ものあいだ断続的に数知れぬ修復がなされ、現在の姿になったのは1999年のことです。ダ・ヴィンチの手による絵の具はほとんど残っていないのが実情ですが、それでもなお、奇跡の傑作として、世界美術史上ひとつの頂点をなしています。ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されています。


 最後に、絵画とは関係ありませんが、受験生の皆さん向けにダ・ヴィンチの名言を紹介します。


「食欲無くして食べることが健康に害あるごとく、

意欲を伴わぬ勉強は記憶を損ない、記憶したことを保存しない。」



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塾生カウンセリングは思ったほど人が来ないので、

(たぶんまだまだ危機感が薄い人が多いせいです)

来週いっぱいでいったん打ち切らせていただきます。

以下、受けなかった人のために若干のアドバイスをします。


1 勉強は復習に始まり復習に終わる

さて、十数名の人たちの話を聞いて感じたのは、

「みんな勉強時間が少ないっ!」

ということでした。


講義を別にして、週に10時間未満の人が多かったです。

これでは復習が追いつくわけありませんよね。

それでも、欠かさず講義に出ている人はまだいいです。

ビデオで追っかけている人は要注意!!

追いつくだけを目標にしていて、理解が後回しになっている人が多いです。


やはり講義の受け方としては、絶対にライブについてくるつもりで、

一週間のうちに必死で復習をこなすことです。


民法に関して言えば、講義だけ出て復習していなければ、

26回を終了しても何にもならなかった、ということになります。

では、復習はどこまでやればいいか。

民法なら、毎回の範囲を必ず1回は暗記するようにしてください。

ただ見直しただけでは、復習とは言えません。

そうすると、復習に最低3時間はかかるはずです。


2 最後は教養が足を引っ張る


「今の時期は重要な専門に集中して、それが終わったら教養へ」

と考えている人がいます。

これはむしろ逆です。

どんなに頑張っても、専門のやり残しは出てくるのだから、

むしろ今の時期に教養をやっておかないと、

最後まで手つかずで終わります。


とくに世界史は、今をはずしたら二度とできないと思ってください。

毎年、専門では合格ラインに達しても、

教養で1、2点足りずに落ちる人が結構出てきます。

3月になってから、「今からどうやって教養をやればいいですか?」

と聞かれても、困ります。

年内に歴史ぐらいはやっておきましょう。


3 論文と知能は短期間では伸ばせない

苦手だからと後回しにしがちなのが、論文と知能です。

しかし、すぐに上達できるほど甘くはありません。

しかも両方とも、配点が非常に高い。

直前になってあわてても、これはもう挽回のしようがありません。

毎日、毎週、30分、1時間でもいいからコンスタントに勉強計画に組み込むこと。

具体的方法についてはレベルに応じて個別にアドバイスしており、ここでは述べません。


11月から論文ゼミを実施します。

都庁・特別区が第一志望の人は、参加することをお奨めします。

論文は書けば書いた分だけ、力がつきます。


4 勝手に捨て科目をつくるな


科目が多くて苦しいから、

ついつい捨て科目をつくってしまう人がいます。

しかし科目が多いからこそ、逆手にとって、

めいっぱいやった人が合格できるのです。

試験では貪欲な人から受かっていきます。

心配性で努力するタイプも受かります。

「何とかなるさ」型は、受かりにくいタイプです。

大胆にどんどん切り捨てる賭け事師や一発屋は、

よほどの強運がない限り、落ちます。


ほかにも気づいたことはいろいろとありますが、

何か気になる点があれば、いつでも聞きに来てください。

講師との関係だけでなく、周りの受験生との関係でも、

消極的な人は損をしますよ。

 

では皆さん、頑張ってください!


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きょうはまた、公務員を目指す皆さんに、

ぜひ読んで欲しいブログを紹介します。

http://ameblo.jp/ryora/

この方はもともと粘着力のある文章を書く人で、

とにかく読ませます。

実体験がいかに迫力を伴うものであるか、

一読すれば了解できると思います。


見てはいけないものをのぞき見するような感覚は、

これを書いている本人の視線からも感じられ、

非常にスリリングです。

評論や解説を一切交えずに、ただ客観的に描写しているだけなので、

読者はかえって本人と同じ地平に立たされ、

放り出されたような不安感を味わいます。

これはもう文学の域です。


もちろん、全ての人が、公務員になったとたん、

このような経験をできるわけではありません。

(経験したくない人もいるでしょう)


皆さんは、温室育ちのひ弱な観念や、自分を守るプライドや、

うわべだけの博愛精神を打ち砕く、強烈な経験をしたくはないですか?

私も記者時代、否応なくそういった苦渋を舐めさせられましたが、

彼の文章に触れて、頭だけで観念をいじくりがちな今の自分を反省しました。


現実って、つくづく奥が深いものです。


感想はどうぞ彼のブログに書いてください。

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来週から人文科学の講義が始まります。

その中でも芸術は、私が一番好きな分野です。

政治の話からいきなり落差が激しいですが、

きょうは芸術の秋にふさわしく、絵画をとりあげます。


今年は講義に対応するかたちで、

ブログで継続的に西洋美術史を取り上げる予定です。


美術史を理解するには、実際に絵を見ておくことが必要です。

絵画の問題では、問題文に写真が載っていることもあります。

テキストに載っている作品をブログで紹介していきますから、

講義を受けている人は、レジュメに対応させて見てください。


ルネサンス


ルネサンスは、キリスト教以前のギリシャ・ローマ文化を模範とした、人間中心主義の文化です。

美術の分野では、15世紀から16世紀にかけてフィレンツェ(伊)を中心に展開しました。

この時期の画家たちは、解剖学などの学問の成果を通じ、

世界美術史上、もっとも偉大な普遍性を獲得するに至りました。

とくに人間の肉体美の表現は、極限まで理想化され、

西洋芸術のひとつの到達点を示しています。


それ以前のゴシック美術に見られなかった特徴は

①光と影の自然で柔らかい表現、

②平面的な描き方ではない遠近法を用いた構図、

③人間の理想的な美しさを表現するための写実的な技法、です。


これから、イタリアルネサンスを代表する、ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの作品を紹介します。


①ボッティチェリ(1445-1510 )

ボッティチェリ は、初期ルネサンスで最も偉大な業績を残したフィレンツェ派の画家です。

皮革職人の家に生まれ、時の権力者メディチ家の庇護を得て、生涯独身で画業に専念しました。

春(ラ・プリマベーラ)ビーナスの誕生など、ギリシャ・ローマ神話を題材にした傑作を残しています。

しかし、晩年は宗教改革者サヴォナローラ(のちに火刑)の影響で、異教的な作品を自らの手で多数焼却し、画業を断念したとされています。


ヴィーナスの誕生

ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』

(画像をクリックしてください。大きくなります)

ヴィーナスは、愛と美の女神です。

海で生まれ、貝殻に乗り、西風の妖精(画面左手)に微風を吹きつけられて、岸辺にたどり着きました。

海岸では、待ち受けた花の女神(画面右手)が祝福し、花の衣をまとわせようとしています。

ヴィーナスの表情に注目してください。どことなく物憂げで、今にも消え入りそうなはかなさが感じられます。

それがいっそう、ヴィーナスの官能的な美しさを際だたせています。


遠近感や写実性は盛期ルネサンスの巨匠に及びませんが、

ボッティチェリ特有の流麗な線描によって、

現実世界を超えた耽美世界の極致を見せています。


西洋世界における「美とエロスの再生」を試みるのが、ルネサンスの精神です。

ヴィーナスの誕生は、まさにそれにふさわしいテーマでした。

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小泉首相が今年も、靖国参拝を強行しました。

非常に残念で、腹立たしいです。


主要紙の社説を読むと、産経新聞(主要紙とも呼びたくないですが)だけが肯定的な評価を下しています。

産経⇒ http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm

それに対して、朝日、読売、毎日の三大全国紙をはじめとする主要紙は首相の姿勢を批判しています。

中でも日経の社説がもっとも明快な批判をしているので読んでみて下さい。

日経⇒ http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20051017MS3M1700317102005.html

ニューヨークタイムズの社説でも取り上げられ、批判されたようです。


国内外からこうまで批判を浴びるのを知りつつも参拝したのは、

「ここで止めたら中国の圧力に屈したことになる」というプライドのためのようです。

いかにも小泉さんらしいです。

世界情勢を視野に入れ、大局に立って国益を考える人ではありません。

それほど靖国参拝に信念があるというなら、それを明快に国民に説明すべきです。


靖国神社は、戦死者を神として祀っています。

すなわち、戦死者を追悼する施設ではなく、顕彰する施設です。

顕彰とは「功績をたたえる」ことで、それは「戦死を肯定することを意味します。

こうした施設に参拝することが、どうして不戦の誓いを新たにすると言えるのでしょうか。

小泉さんも小池さんも、口先で国民をごまかそうとしています。


私は、特攻隊員の死を「犬死に」と認めることから、

本当の歴史認識が始まると思っています。

平和憲法の出発点も、ここにあると思います。


決して戦死者を侮辱するわけではありません。

戦争で死ぬことを国に命じられ、

死にたくないのに死んでいった人たちに対しては、

哀悼してもし切れるものではありません。

そういった方々の犠牲のうえに今日の平和があるという点で、

感謝の念に堪えません。


しかし、靖国のように、戦死者を神として祀るのは、

お国のために個人が犠牲になる「戦死」という行為を賞揚し、

戦争という国家による最大の悪を隠蔽することにつながります。

そもそも戦前においては国家が戦争を正当化するための施設だったことを、

忘れてはなりません。


靖国問題は、中国・韓国との関係という功利的観点だけから論ずるのではなく、

また、政教分離という憲法解釈的論点のみからではなく、

日本人の良心の問題として、個々人が真剣に考える必要があります。







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以前ブログで紹介したマイケル・ムーア監督の、
2003年アカデミー賞受賞作、『ボウリング・フォー・コロンバイン』を紹介します。

1999年、アメリカ・コロラド州のコロンバイン高校で、男子生徒2人が機関銃を乱射し、

同級生や教師20数人を殺傷した後、自殺したという事件を題材に、

病んだアメリカ社会の深層を描いた作品です。


この映画は直接には銃社会を告発する作品ですが、

とてもよそ事とは思えません。

私は即座に宅間守の『大阪池田小連続殺人事件』を連想し、重ね合わせました。


貧富の格差とともに、希望の格差がますます広がるアメリカ社会で、

取り残された若者が絶望し、他人を道連れに死ぬという事件が多発しています。

以前紹介した『希望格差社会』を読んで、日本社会のアメリカ化にますます危機感を覚えました。

アメリカのような国を手本にして追随するなんて、やはり小泉さん、おかしいです。


この事件を読み解くのに使える理論は、
社会学で学ぶデュルケムの『自殺論』です(公務員試験で頻出!)。


①欲望の規制力②社会の統合力が弱まったとき、

自殺は激増します。これをアノミー的自殺といいます。


欲望が肥大化して制御しきれなくなったとき、

あまりに大きな欲求不満の苦痛に、人は耐えられなくなります。

とくに性欲が人一倍強い若者ほどそうです。


今の若者が肥大化させてしまう欲望の中に、自己実現欲があります。

自己実現をして、他者から認められたいという欲望は、

容易に想像できるとおり、性欲とも密接につながっています。

これはもちろん正のエネルギーを生むのですが、

下手をすると負のエネルギーにも転じ得ます。


「社会の統合力」は「集団への愛着度」とも置き換えられますが、

個人化が進んだ社会では、こうした安全弁も失われます。

他者とつながりを築けない若者は容易に絶望し、

自分を見捨てた他者=社会を逆恨みするようになるのです。


自殺も他殺も、反社会的行為という点では共通します。

自分の絶望の代償を、自らの命をもって贖うだけで飽き足らない業の深い人は、

自分を見捨てた社会への復讐として、尊い他人の人生まで巻き添えにするのです。


神戸児童連続殺傷事件でも、少年Aの犯行声明に、「社会への復しゅう」という下りがありました。


さて、またまた暗く重い話になってしまいましたが、

実はこの映画、すごく面白いんです。

『華氏911』を見た人は分かったでしょうが、

絶望しない明るいパワーがムーアの持ち味です。


とくに途中から、川一本隔てて福祉の充実したカナダを訪れ、

同じ銃社会でありながら、凶悪犯罪の全くない、のほほんとした雰囲気を描くあたりは、

秀逸でした。

何故こうした差が生じたのか、もう分かりますよね。


この作品、個人的には『華氏911』より好きです。

機会があったらぜひ見てください。


ジェネオン エンタテインメント
ボウリング・フォー・コロンバイン
西川 潤
世界経済入門

これは受験生の間でも定評のある本だと思いますが、

234頁に、映画のことを大きく取り上げています。

経済学者の意見として、たいへん参考になりました。

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塾生(あるいはOB)でブログを立ち上げている人を数人知っていると、

以前にも書きましたが、内容がプライバシーにわたっている人もいるので、

本人に迷惑がかかれば良くないと思い、リンクは避けてきました。

また、ブログは匿名性を楽しむ場でもあるので。


ですが、この人のブログは紹介しても良いでしょう。

http://ameblo.jp/o-sacker/


以前から「ただ者」ではないと思っていましたが、

やってくれました。

硬派なブログを立ち上げて、充実した記事を連発しています。

論文がよく書ける人で、文章も内容も皆さんの参考になります。

知らせないともったいないです。


私もこれからたびたびトラックバックを張らせてもらって、

時には論争を挑むかもしれません。


ブログの面白さはネットワークにあると思うので、

コメントが下火で淋しい昨今(モチベーションが下がります)、

こちらから出かけようと思っています。



以下は元塾生のブロガーへの私信です。

Nさん、新しい職場、大変そうですが、体に気をつけて頑張って下さい。

Kさん、お元気そうで何よりです。体が一番の資本ですよね。鍛えてください。

楽しくブログ拝見させてもらっています!



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