無節操ニンゲンのきまま生活

映画、本、歴史、旅行など
広く浅く多趣味な無節操備忘録ブログ
2015年2月よりイギリス・オックスフォードの近くで生活しています


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無節操ニンゲンのきまま生活-誰も守ってくれない
(C)2009フジテレビジョン日本映画衛星放送東宝

【誰も守ってくれない 公式HP】



時間的にちょうど良かったので、見る予定がなかったんだけど見ました。

監督は君塚良一監督、

出演は佐藤浩市、志田未来、松田龍平



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


18歳の少年が近所の小学生の姉妹を刺殺するという事件が発生。

刑事の勝浦(佐藤さん)は、被害者ではなく、

容疑者の妹・沙織(志田未来ちゃん)を保護するよう指令を受ける。

現代のネット社会では、あっという間に少年の本名どころか

妹の名前や顔写真、はては自分の名前と住所まで晒され、

方々から非難の的となるが・・・・というお話。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



題材的には重くて深いけど、

映画的には奥深くまでえぐり出せなかった、という印象です。


過去に、あるジャーナリストが書いた、

「現在の世の中では、犯人本人が司法的に罰せられるだけではなく

犯人の家族が周囲の者の自覚なき悪意によって社会的に罰せられることが多い。

よって犯人の名前は公表すべきではない」

という内容の本を読んでいて、

(この場合は、犯人は大人だということを前提に書かれていましたが)

この映画のテーマには若干興味がありました。



一夜にして兄と母を同時に失った、加害者の妹・沙織。

一市民を守れなかった過去があり、自分の家庭すら守れなくなりそうなのに

加害者の妹を守れと命令された刑事・勝浦。

いつも鋭い切り口で犯罪や不正を断罪するが、

息子がいじめで不登校になってしまっている新聞記者・梅本。

かつて警察の捜査ミスで息子を失った本庄夫妻。


それぞれにそれぞれの癒しきれない思いを抱えた状態でいながら、

人々の好奇心と匿名なる正義の名の下に追い詰められていく。



映画ではたった3日間の出来事が描かれています。

この短期間の間に一瞬にして情報が広まっていくネットの恐ろしさがわかった。

匿名性や集団性に守られて高まっていく、狂気も高揚感もわかった。

人々は好奇心によって、

逮捕されて前に出てこない犯人の代理を求め、

犯人の代わりに非難の的にしたがる存在を欲することもわかった。


見せ方もなかなか良かったと思います。

少女が表向きの当事者ですが、

刑事の過去の事件や自らのトラウマ、そしてネット社会を上手に絡めながら進んでいくので、

まったく中だるみもなく、無駄な部分も足りない部分もなかったと思います。




でも、

彼らの内面がわからないのです。


勝浦は「人を守る」というのはどういうことか、答えが出たのだろうか。

沙織はパニックの状態から何か光明が見えたのだろうか。

梅本は自分の手から転がっていった事件の一人歩きをどう見ているのだろうか。

本庄夫妻は、被害者の家族でありながら加害者の家族をどう見ているのだろうか。



ドラマではなく、せっかく映画として製作したのだから

もっと人の内面に切り込んでほしかった。


ネット社会のいじめに似た構図について描きたかったのなら

もっと梅本を効果的に使ってほしかった。

加害者の家族と被害者の家族とを描きたかったのなら、

沙織と本庄夫妻のシーンがもっと見たかった。

人を守ることについて描きたかったのなら、

勝浦の内面にもっと踏み込んでほしかった。



実は私は中盤からほぼ泣きっぱなしでした^-^;;

それは若干15歳でありながら、沙織の置かれた境遇が不憫だったからです。

愛する家族を失い、信じていた者を失い

頼れるものは会ったばかりの刑事だけ、

という子供には過酷過ぎる状況に涙したんだと思います。



この映画の予告では、


「人は静かに強くなる」


とありました。

何によって強くなれるのか・・・・・

これがきちんと描かれていればとてもすばらしい作品だったと思います。



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