無節操ニンゲンのきまま生活

映画、本、歴史、旅行など
広く浅く多趣味な無節操備忘録ブログ
2015年2月よりイギリス・オックスフォードの近くで生活しています


テーマ:
宮部 みゆき
模倣犯〈上〉
宮部 みゆき
模倣犯〈下〉

ついに読みました!(泣)

ハードカバーにして、上下合わせて1400ページ強

ずっと読みたかったけど、手を出しにくかったんですよねえ。

読み始めてからも、先が気になりつつ長い長い(笑)

さすがに一気というわけにはいかず、10日ほどかかってしまいました。

数年前にスマップ中居くんで映画にもなりましたよね~


女性をターゲットにした連続殺人事件が発生。

しかも犯人は、ボイスチェンジャーを使い、被害者の家族やテレビ局にまで接触を図り、

まさに犯罪を楽しんでいた・・・。

犯人は何者なのか。動機は?

被害者側、加害者側それぞれの立場から連続殺人事件に切り込んで描かれています。



まず第1部は、事件そのものから。

犯人像も動機も見えない中、不安・怒りに震える被害者の遺族、市民たちの話です。

この中での主人公は、1人の被害者の祖父・有馬さんでしょうか。

被害者の母親でもある娘まで精神的におかしくなり、

真相究明のためにプライドも何もかも捨てて孤軍奮闘する姿は、凛として印象に残ります。


第2部は、犯人側からの事件を起こすまでの様子と、事件の経緯。

だからこの段階で犯人はわかっちゃうんだけど、

こういう書き方って珍しいですよね。


そして最後第3部は、「犯人死亡」から後の物語。

怒涛の展開とクライマックスです。



登場人物が大変多いんだけど、彼らの絡み方が絶妙です。

本来別の物語をつむいでいた者が偶然公園で会ったりなど、

ちょっとやりすぎかな?という関係もあるんだけど、

それぞれの関係性が決して無駄になっていないんだよね。


犯罪被害者の遺族が犯罪ルポの手伝いをすることになったり、

加害者側家族の弁明を聞き入れる余地なんてないと思ってた人物が

実際に加害者側の家族になってみたり、

完全犯罪を確信してた犯人に思わぬ落とし穴が見つかったり、と

長い小説だからこそできるめまぐるしい展開もスリリング。


登場人物にもこだわりが見られる。

犯罪ルポは初体験という主婦ライターがこの事件を必死に追うのは一番のこだわりだと思う。

彼女はルポを書くことで芽生える被害者側の感情との葛藤を抱えながら描いていくんです。

彼女の話は、これで別の1つの作品に仕上がってる感じがする。



あとは犯人の性格がとても緻密に描かれていたと思います。

あまり犯人が生育歴に至るまで人間性にスポットを浴びることってないと思うので、

そういう意味でも第2章はとても興味深かったかな。



1つ腑に落ちないのは、ラストの場面。

あ、読んでもネタバレにならないよう気をつけて書きますからね^-^

でも一応字色を薄くしておきます。



今まで完璧に素を見せないできた男が

「模倣」という言葉をきっかけにあんなに取り乱すもんですかね?

しかも裁判で明らかになれば愚民もびっくりみたいなことを言っておいて、

逮捕直後黙秘ってのがよくわからん(--)



ここから少しネタバレ(反転させてね)



結局、お母さんまで殺していたのはなぜ?

この犯罪前にも殺しを犯していたことになると、

今回の犯罪の動機との矛盾があるような気がするんだけど・・・。

まあ事件全体からいけば小さな殺人だし、

スルーでいいんでしょうか^-^;;



あとは全体的にちょっと説明がくどい場面が2,3あって、

私はそこはナナメ読みしちゃった(笑)



と、一応自分にとってのマイナス面を書きましたが、

話の筋は文句なくおもしろい!

今は文庫も出てますので、ぜひ♪

最近こういう愉快犯的な犯罪や模倣犯が増えているだけに、

身近な事件として背筋が寒くなる感触を感じましたよ(--)



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