「7月24日通りのクリスマス」 | 無節操ニンゲンのきまま生活

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2015年2月よりイギリス・オックスフォードの近くで生活しています

7月24日通りのクリスマス
(C) 2006「7月24日通りのクリスマス」製作委員会



吉田修一原作の「7月24日通り」の映画化ですね。

この原作がとても好きだったし、

王子様役が大沢たかおということも拍車をかけ(笑)

ずっと見たかったのです。


吉田修一「7月24日通り」のレビューはこちらから♪



夫も行くって言うんで、一緒に行きました。

監督は「電車男」の村上正典監督、出演は中谷美紀、大沢たかお、佐藤隆太、上野樹里


長崎に住むOLサユリ(中谷美紀)は、

モテモテの弟がいるものの自分自身はサエない青春時代を過ごし、

あこがれの先輩・聡史(大沢たかお)にもロクに話しかけられなかった。

最近の楽しみは、長崎と街並みが似ているだろうポルトガル・リスボンに思いを馳せ、

街行く男性を品定めして「王子様ランキング」をつけることくらい。

そんな中、聡史に偶然再会して、生活が一変する・・・というお話。



えーと、まず原作ファンは見ないほうがいいかも^-^;;

ラストも違うし、登場人物は同じでもいかんせんテイストというか全体の雰囲気が違う!

どっかのニュースでやってたけど、まさしく「電車男」の女版で、

いわゆるシンデレラストーリーなんです。

原作とあまりに違うので、私は映画を

「これはこれでありかなー」と思って見れましたけどね。





~ここから感想・ネタバレやばくない程度にありです~




全体としては、私はけっこうおもしろかったです。

厳密に言うと、後味が良い作品ってことかな。

でも夫は「死ぬほど退屈。見て損した」と言ってます ̄□ ̄


確かに細かいところを見ていくと、明らかに「電車男」よりは出来が良くないことは確かです・・・

なんていうか、脚本が雑なのかなーと思う。


「電車男」と比べちゃうと、

「電車男」はみんなの気持ちの揺れがちゃんと描かれてたと思うんだけど、

この作品は、そこが雑なんだよね。

サユリちゃんもいつの間にかすっごくきれいになって

気持ちもいつの間にか大きくなってるし、

かと言って最後にはまた自信なくなっちゃってるし。

なんで聡史がサユリをデートに誘ってたのかもナゾ。

元カノ・アキコさん(川原亜矢子)の行動もナゾだし、

アキコさんの夫でサユリの上司でもある沢村一樹の本心もナゾ。

弟がなぜ冴えない彼女を選んだのかも描かれてないし、

そもそも超イケメンの弟が阿部力ってのもちょっと違和感あり。

(阿部さんのファンの方、ごめんなさい!!)


あとは結婚式の途中で新婦がボイコットしたり、親族が抜け出したり、

現実に有りえないシチュエーションもあるので、

「ほのぼのファンタジーシンデレラストーリー」だと思って見れば楽しめます♪


ちなみに一番のお気に入りキャラは、

想像上のシーンで随所に出てくるポルトガル人親子

「サユーリ、マケルーナ!オマエナーラ、ヤレルーサ!」って

まるでおまじないのように言ってくれるのです。

お父さんが特に丸い顔してかわいい~♪



というわけで、私はやっぱり原作の方をオススメしたいです^-^