2月13日に開催するランチタイム・コンサートvol.79「《木の匙》―中田喜直の世界」公演の稽古が昨晩からスタートしました![]()
中田喜直。
「雪の降るまちを」
「小さい秋みつけた」
「夏の思い出」など、
みなさんが一度は絶対
歌われた事のある曲を
数多く残している作曲
家です。
今回のコンサート、
もちろん上に挙げた
「雪の降るまちを」
などもお聴き頂きます
が、
メインは、後半に披露する「2人のモノローグによる歌曲集《木の匙》」なんです。
11曲から成り立つ若い夫婦の物語(詩:寺山修司)を全曲でお届けします。
そして今回は、演出付でお楽しみ頂きます!
1964年に発表されたこの曲。もちろん全曲通して演奏された事は何度もありますが、演出付はなんと今回が初めて![]()
(ちなみに・・・資料には「演出付で上演しても、歌唱だけで演奏しても構わない」と
作曲家自身の言葉として残されているのに、今まで演出付で上演された事がないなんて・・・。)
この曲は、ランチタイム・コンサートの企画監修を担当する日下部吉彦が作曲段階から中田喜直氏とディスカッションをした経緯があり、強い思い入れがある曲なのです。
そんな訳で、「今回は何が何でも演出付で上演したい!」という事で白羽の矢が立ったのは【いずみホール・オペラ】でもお馴染みの演出家・岩田達宗!
今回の意図と趣旨に賛同して下さり、初演出付公演企画が誕生しました。
そして、昨晩が初稽古だったんです。
昨日はソプラノの加藤かおり、ピアノの丸山耕路に岩田氏が《木の匙》の作品についての解釈を伝える作業から始まりました。
担当の
もコッソリ聞いてきましたので、ちょこっとだけお伝えしまーす![]()
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―以下、岩田氏のお話を
がまとめたもの―
・この作品は、シューマンの《リーダークライス》や《女の愛と生涯》を日本人に伝わりやすく表現し、多少規模を小さくしている。
・テーマは「男と女の生涯」。
・このテーマを説明ではなく、お客様により近くに感じて頂きたい・・・これが今回演出付でお贈りする主目的(←だったら、このブログに書いてしまってもダメなんじゃないかと若干不安です・・・笑)
1組の男女、1つの家族の物語で、Key Pointは子ども
それを象徴するのが1曲目の最後に出てくる、“小さな古い木の匙ひとつ”という歌詞なんです。歌曲集のタイトルにもなっている、“木の匙”とは子どもの為のスプーンのこと。
(ヨーロッパでは赤ちゃんが産まれたら銀のスプーンを買いに行く慣習があるでしょう?でも、これは1964年頃の日本の夫婦の物語だから銀のスプーンではなく、木の匙なんです)
要するに、ある男性が女性と夫婦となり家庭を築こうと決意するところからストーリーは始まり、この先に産まれてくる子どもの為に木のスプーンを買いに行く・・・そして、男女は共に、時にはそれぞれに時間を過ごし、最後には女性がまもなく母になる。
この作品が誕生した1964年の日本は、経済的にも政治的にもまだまだ不安定な時代でした。その荒野の中で裕福ではない男女が育んでいく“家族のお話”がテーマなのです。
このお話を聞き、私はこの作品が一気に身近に感じました。
どこにでもある男女の夫婦の物語なんだな・・・と。
それに岩田氏はこうも言っていました。
「30年前の昔話として捉えて欲しくない。自分たちが生きる現代だって十分荒野じゃないか!!」と。
その言葉を聞いて、私は日下部氏が「現代の《木の匙》を描きたい。その為に岩田達宗に演出を付けて貰いたい」と言っていたことを思い出しました。
企画者、演出家そして演奏家の想いがピタッと組み合わったのを感じた瞬間でした。
これは、聴き逃せない“《木の匙》初演出付上演”となりそうです。
ご期待下さい。
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チケットのお求めはお早めに![]()
以上、岩田氏のお話に夢中になりすぎて稽古風景の写真を撮り忘れてしまった間抜けな企画担当でした![]()
・・・次回の稽古では必ず撮ります。ごめんなさい



