いずみホールのブログ

スタッフのリレー執筆で、ホールでの出来事や、主催公演の詳細&裏話などをお届けします。


テーマ:

 昨年秋からお贈りしている『シューベルト こころの奥へ』シリーズ(全7公演)も、残すところあと2回となりました。シューベルト晩年の作品を中心に、多岐にわたるジャンルの名曲をご紹介してきましたが、Vol.6では1827年末から翌年にかけての「第二の室内楽の年」に書かれた《ピアノ三重奏曲第1番》を中心としたプログラムをお楽しみいただきたいと思います。

 シリーズのプログラム解説をお願いしている、音楽学者の堀朋平さんに<ピアノ・トリオ>の魅力について文章を寄せていただきました。

 ヴァイオリン、チェロ、ピアノ。3つの楽器で構成されるピアノ・トリオは、19世紀には室内楽の中心ジャンルの一つになる。草分けのヨーゼフ・ハイドンがそうだったように、作曲家たちは弦楽四重奏曲という王道ジャンルに取り組んだ経験を活かしながら、「トリオ」の世界を開拓していったのだ。

 それは、安定したカルテットの「4声」の音楽とは違って、より繊細な響きをつくりだす。トリオの聴きどころは、3つの楽器の個性が際立ちながらも絡み合う、その距離感にあるだろう。今宵のプログラムを彩る3曲に共通するのは、どれも後期もしくは最晩年に書かれた作品だという点。「トリオ」という音の組み合わせが、最後に開拓すべき大切な響きだったことを思わせる。だからそこには、「愛と痛み」とか、精神のあやうい境界に触れんばかりのパッセージとか、それぞれの作曲家のオリジナルなテーマが蒸留されている感すらある。じつに強い個性の持ち主による三様の響きと、それらが織りなす一夜のハーモニーをお楽しみいただきたい。

 今回は、それぞれが古楽から現代まで幅広いレパートリーをもつ、ファウスト、ケラス、メルニコフのトリオが登場。卓越した表現力をもつ彼らが紡ぎだすアンサンブルは、これまでにベートーヴェンやシューマンなどの演奏や録音で成果を上げていて、世界中で注目を集めています。

 シューベルトとシューマンに、カーターの作品が加わったプログラムは、<ピアノ・トリオ>の魅力を十二分に味わっていただけることと思います。どうぞ、お聴き逃しなく!

 

■2月28日(火/19:00開演) ピアノ三重奏
<出演>

 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)

 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

<プログラム>

 シューマン:ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 op.110

 カーター:エピグラム(2012)

 シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 op.99,D898

<料金>

 S席 ¥7,000 A席 ¥5,000【残少】 学生¥3,500

<お申込/お問合>

 いずみホールチケットセンター

 右矢印06-6944-1188(10:00~17:30/日祝休業)

 

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

お待たせいたしました!!

いずみホールのアルバイト、レセプショニスト29期の募集を開始いたしましたアップ

 

いずみホールの専属レセプショニストは現在約40名います。

主婦やフリーター、学生と年齢も様々で、男女ともに個性豊かなメンバーが所属していますカナヘイうさぎ

主なお仕事は、チケットを切る、プログラムを渡す、クロークで荷物を預かる、座席を案内する…ということですが、それ以外にも幅広く、

お客様に音楽をお楽しみいただけるようおもてなしをするお仕事です。

 

何か新しいことを始めてみたいという方、

人と接する仕事が好きだハートという方、

音楽ホールという非日常を感じる空間で働いてみたいという方、

この募集をみつけて何となくびびっひらめき電球ときた方、

是非レセプショニストへご応募くださいポスト

 

接客の経験や、音楽の知識がなくても問題ありませんOK

充実した研修や先輩からの丁寧な指導で、新しい仲間をしっかりサポートしますチョキ

 

レセプショニストの募集は1年に1度しかありません!

少しでも気になった方はこちらか下記の募集要項をご覧ください。

 

毎年、新しい出会いにわくわくするマネージャーですミッキー
たくさんのご応募をお待ちしております。

 

↑昨年入社の28期生。後輩がくるのを楽しみにしています♪

*************************
いずみホール レセプショニスト29期 募集要項
四角グリーン仕事内容
チケットテイク・クローク・客席案内・ロビー案内等の接遇
四角グリーン時給
920円~昇給あり (研修期間時間給 890円)
四角グリーン勤務時間
毎月公演にあわせて決定。(事前に希望をお聞きします。)1日4時間程度。
〔例〕
平日19時開演のコンサートの場合  17:30~21:30
日祝14時開演のコンサートの場合  12:30~16:30
※公演の開催時間により変動、残業あり
四角グリーン資格
18歳以上の男女(今春卒業予定の高校3年生も可)

土日祝を含む月8日以上、1年以上の長期勤務可能な方
四角グリーン待遇
交通費全額支給、制服貸与
四角グリーン選考
1次選考:書類選考
2次選考:面接・筆記テスト<3月18日(土)予定>
四角グリーン事前研修
2017年3月28日(火)、29日(水)<2日間参加必須>
研修後、2日間程度現場実習あり。 ※参加が難しい場合はご相談ください。
四角グリーン応募方法
履歴書(写真貼付)を2017年3月8日(水)必着でご郵送ください。
選考結果を郵送にて通知いたします。
※応募書類は返却いたしかねますので、予めご了承ください。
※応募の際の個人情報は採用の目的のみに使用いたします。
四角グリーン宛先  
〒540-0001 大阪市中央区城見1-4-70
いずみホール 「レセプショニスト B」 係

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

寒波がやって来ましたね雪の結晶雪の結晶

ヒートテックにブーツに手袋、耳あてと完全防寒バッチリの企画担当桜です。

 

さて、本日はいずみホールが所蔵しているフォルテピアノをご紹介します。

いずみホールのフォルテピアノは、ピアノ製作家ナネッテ・シュトライヒャーが1820年代に製作したものですピアノ

 

 

製作家ナネッテ・シュトライヒャーは、モーツァルトが親しくしていたアウグスブルクの製作家シュタインの娘で、若いころからフォルテピアノの製作にたずさわり、ウィーン式フォルテピアノの頂点を築きました。みずからも優れたピアノ奏者であり、8歳のときにモーツァルトの前で演奏しました。ベートーヴェンの援助をし、彼の助言を受けながら楽器の改良につとめたとも伝えられています。

 

ウィーン国立博物館のアルフォンス・ヒューバー氏により、1820年代のものと判断され、1990年のいずみホール開館と同時にホールにやって来ました。

1820年代製ということは、シューベルトやベートーヴェンの作品演奏には最適といえます目

 

このフォルテピアノを使用してシューベルトの《冬の旅》を演奏する公演を明日開催します。

フォルテピアノを奏でるのは、新進気鋭の鍵盤楽器奏者の鈴木優人。

昨年8月にも同シリーズのレクチャー&コンサートでも素晴らしい音色を披露してくれましたが、今回は更に想い入れも気合いも十分!

ユリアン・プレガルディエン(テノール)の歌声と共に、シューベルト時代の楽器の響きにもご注目ください音譜

公演についてはこちら

 

ちなみにナネッテちゃんは、現在ホールでメンテナンス中。

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

早いもので2016年も残すところあと2週間となりましたね。

あわただしい時期ですが、あちこちで乙女のトキメキイルミネーションがともったり、シャンパンクリスマスのイベントが開催されたり、生ビール忘年会があったり・・・、

何かと心浮き立つのもこの季節ならではです。

 

さて、あちらこちらのクリスマス・コンサートが開催される中、

いずみホールでも恒例のクリスマス・コンサートを開催します。

 

クリスマスツリークリスマスベルクリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリー

いずみホール クリスマス・コンサート2016
Music Stage 「Romantique Noël」
― 一夜限りの音楽の夢 ―

クリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリークリスマスツリーサンタクリスマスツリー

 

今回は、「オペラとバレエの名曲をオーケストラで楽しむ」をコンセプトに

クリスマスシーズンにお楽しみいただける曲の数々で構成しました。

題して、「Romantique Noël」(ロマンティック・ノエル)。簡単にご紹介すると・・・。

 

前半は、オペラの名曲の数々を。

幕開けの《チェネレントラ》は心躍る喜劇の序曲。ロッシーニといえば《セヴィリアの理髪師》が有名ですが、同時期に書かれた「シンデレラ」に基づく作品です。

《オルフェオとエウリディーチェ》は神話によるグルックの作品。不朽の名旋律が心にしみます。

ビゼーの《カルメン》は「闘牛士」や「ハバネラ」などで構成された「第2組曲」をお贈りします。酒場の場面の音楽《ジプシーの踊り》で情熱的な音楽は最高潮に達します。

 

後半はチャイコフスキーの3大バレエを一気に味わっていただこうという趣向です。

《眠りの森の美女》からは、有名なワルツ。

《白鳥の湖》から「白鳥の湖と言ったらこれ」、という「情景」や「4羽の白鳥の踊り」と、地方色豊かな踊りの曲をセレクト。

クリスマスの定番、《くるみ割り人形》は組曲を全曲お楽しみください。コンサートのおしまいは「花のワルツ」で華やかに・・・・。

 

一夜限りの音楽の夢をお楽しみいただきたいと思います。

チケットは好評発売中です。

 

公演情報は右矢印こちら

PCインターネットからもご購入いただけます

 

クリスマスベル良いお席もまだございますので、

クリスマスツリー急に予定が空いたという方おいで

クリスマスツリークリスマスっぽいコンサートをお探しのお客様おいでおいで

 

サンタ皆様のご来場をお待ちいたしておりますサンタ

 

 

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

様々なかたちでピアニスト・北村朋幹の魅力をお伝えしてきましたが、最後はいずみホールの音楽ディレクター礒山雅が「なぜ北村朋幹の演奏に心惹かれるのか」をお伝えしたい、と特別に寄せたメッセージをお贈りしますピアノ

 

問いと答――音楽家・北村朋幹に

 

 北村朋幹さんのピアノ演奏に初めて接したのは、埼玉県富士見市の、ささやかなコンサートにおいてでした。私はそのステージから、探究すべきものを内にしっかりと持った高貴な若者の存在を、忘れがたく心に焼き付けました。その印象は、「黄昏に」と題するCDを聴くに及んで、ますます確かなものになりました。

私には、北村さんの音楽がいずみホールの空間に、また「こころの奥へ」と題された今年度のシューベルト・シリーズに、いかにもふさわしいものと直観されました。ですから、彼の登場を仲間たちと前向きに議論することに、ためらいはありませんでした。その思いをお伝えするべくこの筆を執っているわけですが、北村さんの演奏や人柄を説明したり、来たるべきコンサートの予想を述べたりするには、私の知識が不足しています。

 

そこで私は、北村さんにメールを書き、2つの質問を差し上げました。音楽に対する、またシューベルトに対するスタンスを、深いところで示唆していただくための質問です。

 

私は保守的な人間かもしれませんが、「昔聴いたあの演奏を超えるものはない」という類の考え方にはまったく無縁で、たえず新しい演奏の可能性に向き合っているつもりです。しかし、研究が本業であるためでしょうか、「何でも自由に演奏すれば面白いじゃないか」という風にも、考えることができないのです。そのあたり、若い演奏家はどう考えているのか。自分なりの個性的なアプローチを磨いて登場することを求められる者として、作品とどのような関係を築くべきなのか。

 

そこで、「作曲家・作品と演奏家・演奏の関係について――クリエイティブな演奏とは、どんなもののことを言うのでしょうか」という質問を、北村さんに投げかけてみました。

 

すると北村さんは、「芸術に携わるものとして、creationというのはもっとも心惹かれる言葉のひとつではありますが、演奏家としてはその裏に潜むエゴイズムのようなものの危険性を常に感じざるを得ません」とおっしゃるのです。世界をcreateしているのは作曲家であり、彼らが遺した音符があるからこそ、弾き手も聴き手も「この世界ではないどこか」を見ることができるから、というのがその理由です。

演奏家にcreateがあるとしたら、それは、誰かが描いてくれた作品の中に、たとえ和音一つでも心から共感できる瞬間を見出し、その瞬間を的確に表現できる音色を見つけてゆく道のりの中にあるのではないか。それを時間をかけ、嘘偽りなく進めていく作業には、エゴイズムとは違う自由があるのではないか、とのことでした。

 

 私の第2の質問は、「人はなぜ、シューベルトを聴きたくなるのだと思われますか」というものです。私はシューベルトが大好きなのですが、シューベルトにはやはり哀しく暗い傾向があり、「歩いている先にすとんと下に落ちる穴がある」ような気持ちに、よくなります。それでもなぜ聴きたくなるのか、私には答が見出せないわけです。北村さんの答を要約しましょう。

 

 

 ――人は何げないときに、何げなく音楽を聴きたくなることがある。シューベルトの音楽には、そんな瞬間によく溶け込む「優しさ」があるのではないか。シューベルトの哀しさは作品を弾いているときに強く感じているが、それは「儚さ」と言い換えてもいいと思う。彼の音楽は常に動いていて、同じことを繰り返しているように見えても、ある瞬間が来ると、すっとどこか違う場所へ旅立ってしまう。よく言われることだが、その儚さは、人生にもピアノの音にも共通する。

 こうした優しく親しみやすい面と儚い面が、シューベルトには常に隣り合わせになっている。でも、それもまた人生だということを理解する前に、シューベルトはこの世を去ってしまったのではないか――

 

 北村さんがシューベルトを聴きたくなるのは、心がとても静かなときだそうです。文章がこの「心がとても静か」というところに来たとき、私には、いずみホールで《幻想ソナタ》を奏でる北村さんのイメージが、くっきりと浮かんできました。多くの方とご一緒に、彼のシューベルトを体験できたらと願っております。

 

礒山 雅(いずみホール音楽ディレクター)

 

 

 

音楽の専門家たちが大きな期待を寄せる若きピアニストが描くシューベルト像にご期待くださいベル

 

■シューベルト こころの奥へ vol.3 北村朋幹

【日時】2016年12月16日(金)19時00分開演
【出演】北村朋幹(ピアノ)
【曲目】ベートーヴェン:6つのバガテル
    クルターグ:「遊び」より6つの小品
    シューベルト:楽興の時
    シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調
【料金】一般¥4,000 学生¥2,000
    いずみホールフレンズ¥3,600
 
※チケットのお求めは、いずみホールチケットセンターまで。
  電話 06-6944-1188 (10:00~17:30/日・祝休業)
※インターネットからもご購入いただけます。ネット購入はコチラから。 
 (ひらめき電球オンラインチケットの受付は、12月13日23:59まで)

 

いいね!した人  |  リブログ(0)