丸市オヤジの春夏秋冬

伊豆大島の「丸市釣魚具店」を営むオヤジが綴る伊豆大島と磯釣りの日記


テーマ:
2013.3.4 春夏秋冬



    <流れを変えたくて>



 前回の春夏秋冬で、自然の流れに逆らわずにありのままを受け入れる境地を目指すと言っておきながら、実は翌日に秘かにイカ釣りに行った俗人丸出しの私です。

  しかも、ボーズという結果に終わってしまいました。



 言い訳をさせてもらうなら、とにかくこの間の悪い流れを変えたくて、フカセ釣りではない釣りをすることによって、何とか流れを変えようとあがいた次第です。



 元町は西風が強く釣りにならない情況だったので、波浮の桟橋にまで足を伸ばしました。

  閉店後、おとなしくしていたのですが、このままだとまた次週もショボイ結果になりそうだという強迫観念が頭をもたげ、いても立ってもいられなくなり、午後9時過ぎになって行動を開始しました。

  



    <釣り人の姿は見えず、、、>



 時間が遅かったこともあり、桟橋に釣り人の姿はありませんでした。恥の上塗りになるいやな予感もしましたが、とにかく竿を出しました。



 ニ、三投した頃でしょうか?地元の釣り人がやってきて、



 「竿を回収させて欲しい」



 と、話しかけられました。いわれてみれば、釣りを開始するときに、緑の灯りのウキが海面を漂っていたことを思い出しました。

  その時はただ、誰かが仕掛けを切られたんだろうなと、漠然と考えただけでしたが。







 話を聞くと、置き竿にしていてそのまま持っていかれたとのことでした。

  良く見ると沈んだウキの灯りがほのかに光っていました。



 地元の釣り人が、錘をつけたトレブルフックを何回か投げて、ラインを手繰ることに成功。

  私もラインを持つお手伝いをし、釣り人が仕掛けを回収したところ、竿を持っていった“犯人”が姿を見せました。



 良型の“アオリイカ”でした。残念ながらばらしてしまいましたが、その後竿とリールは無事に回収できました。アオリイカのパワー、侮れません。

  もしも、魚だったらもっと沖に持っていかれたところでしょう。

  皆さん、くれぐれも置き竿にせずに、魚の中りに備えましょう。



 竿とリールが無事に回収できた釣り人から、過分な感謝をされ、恐縮してしまいました。困ったときはお互い様ですよね。

  それにしても、デカイアオリイカでした。残念!

  



    <一人になって粘りましたが、、、。>



 その後、また一人で日付が変わるまで二時間ほど粘りましたが、一パイのイカも釣ることができずに終了しました。



 後日、店に来た波浮のお客さんに聞いたところ、波浮のヤリイカ釣りはもう終わったよって、いわれてしまいました。

  

  これはとどのつまり無駄なあがきはせずに、晴釣雨読の境地を目指せとの、“天の声”だと素直に受け止めました。





    <クラジで止まらない魚が!!>



 日曜にクラジに入った釣り人が、



  「まったく止まらない魚が喰ってきた!!」



 という話をして、一体正体は何だろうということで盛り上がりました。



 「じゃあ、明日私がその正体を暴いてくるよ!」



 と、またしても俗人丸出しの気持ちになっている始末。“三つ子の魂百まで”とは、このことか。もって生まれた性分は、おいそれとは直らないようで。



 ともあれ、半分冗談、半分本気で明日はクラジで大物一発を!と、腕を撫した私です。







    <またしても出鼻を挫かれて、、、。>



 ところが、いざ釣りに行こうと氷を取りに冷凍庫へ。しかし、どうも冷えていない気が。良く見ると、壁とかに付いていた氷が溶けて床に落ちている。



 ガッカリ!さすがにこの事態を見てみぬ振りをして、釣に行くことはできなかった。大量のコマセが溶けることを想像するのもおぞましい。

  結局、正常に動いている冷凍庫へとコマセを移し変えるという、休日ではない仕事をする羽目に陥り、釣りの時間が大幅に減ってしまった。

  



    <場所の選択に迷った末に>



 釣り場に向かうことができたのが、午後4時半をすでにまわっていた頃。クラジに入ることはこの時点で断念。クラジでは、始めから夜釣りになってしまう。



 半分ぐらい心が折れかけていたが、これも“天が与えた試練”と受け止めて、流れに任せるしかないと決めたら、少しは気が晴れた。

  逆に、クラジではなく先週のリベンジをしろという、“天の声”ではないかと勝手に決め込んだ。

  



    <波浮の港のメロディが流れて、、、。>



 釣り場に到着して仕掛けを作っていざ釣り開始という時、波浮の港のメロディが流れてきた。日没まで1時間を切っていた。

  早くコマセを効かせないと、リベンジどころか返り討ちになりかねない。はやる気持ちを抑えて、“雑な釣り”にならないように心掛けた。



 しかし、情況は良くない。先週と同じでエサ盗りもなく、付けエサがマンマ残ってくる情況だ。

  そんなこととはお構いなしに、夕陽が妖しい輝きを放ちながら半島に沈んでいく。



 今日もダメか?!と思い始めたときに、今日はじめてのウキの変化が出た。もぞもぞと沈み始めたウキに合わせを入れると、魚の手応えが。

  しかし、小さい。難なく顔を見せたのは、30cmちょっとのクチブト。先週のデジャブを感じさせる大きさだった。

  


最初に釣れたクチブト




    <携帯がウンともスンともならず>



 写真を撮ろうと携帯を習慣で探すも、壊れていたことを思い出す。駐車場で携帯が故障していたことに気が付いていたが、嫌なことは忘れようと無意識の中に落とし込んでいたようだ。



 幸いデジカメを持っていたので、デジカメで一応の記念写真。

  とにかく、一尾でも小型でも釣れたことは良いことだと、極力前向きに捉えようとしていた自分が健気に思えてしまった。





    <日没後がまったくダメ>



 前向きな気持ちをあざ笑うかのように、電気ウキに切り替えてからは生命反応がまったくなくなってしまった。先週とまったく同じ情況だ。



 これまた先週と同じように、あの手この手と色々と試してみるが、情況は変わらない。悪いことに、雨まで降り出してきた。



 「天気予報のウソつき!降るなんていってなかったのに!」



 と、力なく愚痴ったりしたが、何故か帰ろうとはしなかった。いつも思うけど、決して人には見せられない姿です。





    <天からのご褒美?!>



どのくらい時間が経過したのか。携帯が故障していたので、定かではない。感覚としては、日没から2時間は経過していないと思う。



 日没後初めて、ウキが微妙に変化を見せた。そのウキの変化に自然と体が前のめりになり、ウキを覗き込む形になった。

  すると明らかにウキが海中にゆっくりではあったが、沈み始めた。



 合わせを入れた。するといきなり力強い引きを伴って沖に走り始めた。心の中で



 「やった!鯛だ!」



 と、叫ぶも、すぐに



 「いや、ササヨかもしれない。そんなことを考える前に、慎重にやり取りをしろ!」







 こんなやり取りを一人でした私です。



 ともあれ、手応えは充分。沖に向いた魚の顔を強引にこっちに向けさせると、一瞬手応えが無くなり血の気が引くのがわかるぐらいにビビッてしまった。



 「そんな殺生な~!お願いしますよ~!」



 誰にお願いしているのか自分でもわからないお願いをしつつ、祈る気持ちでリールを巻くと、足元近くで手応えが戻りホッとしたのもつかのま、今度は左側に走り始めた。

  レバーブレーキを使って、何度か糸を出しながら竿の弾力で走りを止め、ウキが海中から出てきたので、



 「もう大丈夫だろう?!顔だけでも拝んでおかないと!」



 つまらない欲を出して、ヘッドライトを付けた途端、また魚が元気を取り戻して走り始めてしまった。



 「ごめんなさい!ゴメンナサイ!」



 これまた誰に謝っているのかわからないけれど、何度も呟きながらヘッドライトを消せばいいのに天に向けるという、自分でも笑ってしまう行動をとってしまった。

  誰かが見ていたら、滑稽な姿だったと思うけど、ホントの話です。



 われにかえった私は、ヘッドライトを消してもう一度やり取りを開始し、慎重に足元まで魚を寄せ、充分空気を吸わせた上で、再びライトを点灯。

  水面に浮かび上がった姿は、間違いなくマダイでした。夜のマダイは、何故か美しい。




タモに納まったマダイ
 





タモ入れを一発で決めたまでは良かったのですが、網が磯のフジツボに引っかかってしまい、引き揚げるのに苦労しました。



 ともかく釣り上げたマダイは帰宅後計量してみると、66cm・3.6㎏の魚体でした。




タイドプールに落ち着いたマダイ







    <一人でニヤついて、、、。>



 現金なもので、このマダイ一尾でこれまでの不調が吹き飛んだ気がします。きっと、一人で夜の磯でニヤついていたんだと思います。不気味ですよね。

  マダイが釣れるときは、メジナが良くないときだといわれますが、その理由がわかりました。



 もう、釣りどころじゃないんですね。一刻も早く帰って、自慢したいんでしょうね。ソワソワしてしまって、釣りをしていても上の空なんでしょうね、きっと。

  そんな気持ちに、私もなっていました。一尾釣れれば充分満足するんでしょうね。



 そこで私は、そんな気持ちを確認しつつも、帰りたい気持ちを抑えて釣りを続行してみました。





    <真相を確かめるために>



 一つは、



 “マダイは夫婦で行動するから、一尾釣れたらもう一尾釣れる”



 ということを検証するため。



  そしてもう一つは、



 “マダイが釣れるときはメジナが良くない”



 ということを検証するためです。結果は、ハッキリさせることはできませんでした。



 マダイが釣れた後、30分もしないうちに40cmを少し超えたクチブトが釣れました。マダイとのやり取りをやり、ライトで海を照らしても、30分もしないうちに場は落ち着くということはいえるでしょうが、後が続かなかったので微妙です。



 また、言うまでもなくマダイは釣れませんでした。やっぱり、上の空で釣りをしていたのかもしれません。早く帰りたい気持ちのほうが、強かった気がします。

  

  まだまだ、修行が足りないようです。白鵬のような境地になるなんて、俗人の私にはそもそも無理があるようです。





    <夜の“イタチ”の出没に注意!>



 夏の猫の出没には注意していましたが、まだまだ寒いこの時期は油断していました。



 最後に釣れたクチブトは持ち帰るつもりで血抜きをして、タイドプールに入れておき、その間に片づけをしていました。



 いざ、持ち帰ろうとしたらクチブトが消えていました。



 「しまった!猫か?!」



 と考えてあたりを探したところ、10mほど離れた場所で栗毛の小動物の後姿が目に入りました。

  そして振り向いたそいつと目が合いました。中学生のときに観たアニメ“ガンバの冒険”に出てくる“イタチ”そのものでした。



 なかなか根性が座っていて、すぐには逃げず二度ほど脅してようやく離れました。

  喉元を齧られてしまった哀れなクチブトがそこにはいました。このクチブトに謝りながら、遺影を撮影した後、丁重に海に返しました。合掌!




イタチに齧られてしまったクチブトの遺影





 無益な殺生とならないように、今後はイタチにも注意しようと誓った次第です。 



 


体長の計測







体重の計測




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