アルジェリアで起こった日本人を含む多数の外国人が巻き込まれたテロ事件には、憤りを感じる。全く関係ない人々を人質にとり、生命を奪い、資金を調達する為の身代金を要求する行為。テロに屈してはいけないが、以前から続くテロの背景に何があるのか私達は目をそらしてはいけない。

そんな中、様々な情報が錯綜しているが、日本政府の情報収集能力というのは疑問を感じる。
(これは、別に現政権を批判しているわけではありません。)

日本人の安否情報もBPや日揮ルート、またはイギリスからもたらされたものであり、主体的に得ている情報とはいいがたい。在外公館の役目とは平時でも有事でも常に情報を取れる為に、しっかりとした情報源と常に付き合う事ではないのか。その構築が日本は出来ていないから、いざという時に混乱、錯綜するのではないでしょうか。

政府には、ぜひこのアルジェリアの事態が収束した後に、日本の情報収集のあり方を見直していただきたいと思います。

そして、今回残念だったのは、外遊中の総理がすぐ緊急帰国しなかった事だ。この様な緊急事態で首脳会談をキャンセルしても外交儀礼上は非礼にあたらないはずだ。いくら官邸で情報収集を行い外遊先でも連絡は取れると言っても、外遊先で瞬時に的確な情報が入るわけでもなく、危機管理上、私は問題があると思います。