早くも釣り4日目
この日はサファリ組とシュノーケリング組に分かれた。俺とメジとみっちゃんがサファリ組。博士とばらっちとバクがシュノーケリング組だ。
ロッジとコンゴとの国境までは20キロくらいしかない。このあたりは外務省から、レベル2「不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が出ている。
まあ今までもレベル3までは行ったことがあるが、とくに危険な目には合わなかった。しかし用心にこしたことはない。現在、もっとも危険な地域はアフリカと中東である。
サファリ組のガイド兼用心棒。
サファリ組はヌードルベイロッジから直線距離で25キロほど離れたカサバベイロッジに向かった。
このあたりではここが一番野生動物に会えるらしい。ただし、今は雨期なので動物は広範囲に散ってしまい、簡単には見つからないらしい。
17年ぶりにカサバベイロッジを訪れた。
閉鎖してから長い時間が過ぎたようだ。レストランの前の大木は完全に枯れていた。
これは17年前の写真。この大木の下で食事をした。夕食のときは周囲にカバやプクなどの草食動物がたくさん集まって水辺の草を食べていた。
17年前、ロッジから見た景色。
とにかくカバとワニがたくさんいた。ロッジのマネージャーに「カバとワニはどっちが強いんだ」と質問すると「見せたいものがある」とジープに俺を乗せて連れて行った。
そこには5メートルを優に超すワニが干からびて放置されていた。
カバが噛み殺し、水辺からここまで引きずってきて捨てたらしい。
「カバのほうが強い」とマネージャーは言った。
人間はワニに絶対勝てない。ということはカバが本気になれば・・・
瞬殺だな(-_-;)
でも人間には武器がある。
まあその武器で人間同士が殺しあっているんだから、カバより愚かな生き物だ。
そしてサファリ終了。お目当ての象には会えなかった。
1日の釣りが終わると、ここにみんな集まって反省会?
食事はまじで美味かった。イギリス本土やアメリカ本土より確実に美味かった。タンガニーカ湖の魚も淡水魚らしくない美味さだった。水がきれいだからなのかな。
そしてあっという間に釣り最終日。ロッジにはマラリアを媒介する大型の蚊がいないので、途中からマラロン(マラリア予防薬)を飲んでなかった。虫よけスプレーで小さな蚊だけを避けていた。
メジがまずまずのタイガーフィッシュをキャッチ。メジはもともとサーモンとトラウトが大好き。2年前に全種類のサーモンを釣るという人生の目標を達成した。5大陸で淡水魚メーターオーバーという目標は10年くらい前に達成している。
これはサンショクワシ(3色だから)。アメリカのハクトウワシに似ているが一回り小さい。
指笛を吹いて、小魚を放り投げればどこからともなく飛んでくる。
これは大きなクピ。地域によってはクベとか、クーベとか呼ぶらしい。
そして、絶好調のみっちゃんが吠えた!
「やったー!!!」
実測18.3キロ。3日前にバクが釣った日本人最高記録を更新した。
このあと元気に泳いで消えていった。
これはカバ三兄弟?
そして帰国の途に
迎えのセスナに乗り、滑走路を移動する。
ところが
「ガクン!」
前輪が折れてしまった。
離陸前で良かった。しかも全員喜んでるし。
代替えのセスナは5時間後くらいに来るらしい。
そしてンドラからの国際線はすべてバッシングヘブンの小松君が速攻で変更して手配した。
ンドラで1泊となったが、それ以外は問題なし。
秘境に来たら2~3日遅れることは珍しいことではない。今回のメンバーもあわてたり、愚痴、文句を言うものは一人もいなかった。
※秘境という言葉は誤解を受けるかも。そこには普通に人々が生活をしているのだから。
時間が空いたので、象探しに出かけることに。
1091!釣り人が一番喜ぶ数字だ。
すぐにプク発見。正直、プクとカバはどこにもいる。
そして
「ゾウだあああ!!!」
ゾウに会えた。もうセスナが壊れたことに感謝してしまった。
水を飲むゾウさん
いま、象牙のために、毎年3万頭の象が密猟者に殺されているらしい。
その多くが日本に入ってるらしいのだ。
クジラ、ゾウ、イルカ・・・
日本人の評判は悪くなるばかりである。
象牙なんて、生きていくうえでまったく必要がない。
自己満足のために象牙(印鑑含む)買うのは止めてくれ。
99パーセントの人が食べないクジラを、はるか南氷洋まで税金使って獲りにいくのもやめてくれ。
ゾウに会えたのは嬉しかった。
そして代替え機のセスナが到着。なんと2機も来た。
さらば、17年ぶりのタンガニーカ湖。
帰国後、マラリア発病が1名。
しかし、秘境遠征は止めないそうだ。
馬鹿は死んでも治らない。
そんなことなんで、また来年アフリカ行きます。
来年はコンゴです。