独立行政法人・航海訓練所の練習船「海王丸」(2556トン、乾真船長ら170人乗り組み)が7日、江戸幕府の軍艦「咸臨丸」(620トン)が150年前に太平洋を横断した航路をたどる遠洋航海訓練のため、東京・お台場から米国サンフランシスコに向け出航した。

 咸臨丸は木造の蒸気船で、日米修好通商条約の批准書を交換するため、1860年2月に浦賀港(神奈川県)を出港、3月にサンフランシスコに着いた。

 海王丸には、東京海洋大などの実習生92人と、咸臨丸乗組員の子孫で兵庫県宝塚市の正井良治さん(62)ら一般から応募した研修生12人が乗り組み、5月5日に到着する予定。サンフランシスコでは150周年記念行事も予定されている。正井さんは「先祖がたどった航跡を、同じように体験できることをありがたく思っています」と話していた。

 海王丸のマストには咸臨丸と同様、「咸臨丸子孫の会」が寄贈した長さ約8メートルの中黒長旗(なかぐろちょうき)と呼ばれる幕府の軍艦旗が掲げられた。離岸後、実習生がヤード(帆を付ける横棒)下にあるロープに立ち、「ごきげんよう」と声を上げながらヘルメットを振る「登しょう礼」をして、太平洋に旅立った。【平井桂月】

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