集団予防接種の注射器使い回しでB型肝炎ウイルスに感染したとして患者らが全国10地裁で国を訴えている集団訴訟で、長妻昭厚生労働相は18日、東京都内で原告団と初めて公式に面会した。原告団は原告全員の救済や早期解決を要望、裁判所外での直接協議を求める要請書を手渡したが、長妻厚労相は「裁判所を仲介として誠実に対応していきたい」と従来の見解を述べるにとどまった。

 面会は3月12日の札幌地裁の和解勧告以降、原告団が再三要求していたもので、この日は全国から原告団・弁護団約40人が出席。全国原告団代表の谷口三枝子さん(60)は「国は一日も早く被害者を救済しようという姿勢が見られない。大臣が言う『責任ある回答』を早く聞きたい」と述べ「一日も早く国の謝罪の言葉を聞き、原告全員が救済されることを願っている」と涙ながらに訴えた。

 長妻厚労相は「皆様から聞いた話を首相や閣僚に報告し、内閣で共有していきたい」と返答。その後面会は非公開となったが、原告団によると、長妻厚労相からは原告団の要求に対する回答はなく、謝罪やいたわりの言葉もなかったという。出席者からは「まるで官僚の答弁だった」などと落胆や憤りの声が漏れた。

 長妻厚労相は面会後、「重大な問題として理解しているので、誠実に協議に臨んでいくと原告団に申し上げた」と述べる一方、「(原告団は)一刻も早い解決を望んでいるので、私の発言には納得していなかったと思う」とも話した。

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