全国自治体病院協議会(全自病)の邉見公雄会長は4月8日の記者会見で、4月から原則義務化されたレセプト(診療報酬明細書)並みの明細書の無料発行について、「一番の問題はがんの告知。決まるまではあまり賛成ではなかった」としながらも、「決まったことは守る。それが中医協(中央社会保険医療協議会)の権威を高める」と述べた。その上で、医療行為ごとの点数が患者に分かるようになるなど透明性が高まることから、「医療が良い方向にいくのでは」との期待感を示した。

 また、豊田清一副会長は、「(医師と患者の)コミュニケーションがしっかり取れて、同じ土俵で治療ができるようになるかもしれない」と語った。

 その一方で邉見会長は、レセプト並みの明細書を発行しても、患者には分かりにくいと指摘。「発行する以上は、もう少し分かりやすい体系にしなければいけない」との認識を示した。さらに、「悪性腫瘍管理料」を例に挙げ、「『悪性』と書いたら、絶対に(病名を)告知しなければいけなくなる。(明細書の発行が)患者の不利益にならないよう、努力しなければいけない」と述べた。
 これについて中島豊爾副会長は、「明細書から『悪性』を消して、『腫瘍管理料』として発行している病院がある」と紹介した。しかし、これは厚生労働省の指導に反しているため、「判断が非常に難しい。これから議論になるのでは」とも述べた。


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