泉佐野市 学力試験の結果を公表

大阪、泉佐野市が握力試験の結果を公表するとのニュースがあった。

メディアは公表の是非についてのみ報道し、この学力試験が本当に意味のあるものなのか？を伝えることはしない。

以前にも書いたが、マークシートのように単に正否を問う問題ばかりでの学力試験なら、本当の学力は表していないだろう。

逆に公表することで学校の教師はこういった試験での成績を上げることに奔走し、本来の教育（考える力を伸ばす教育）がされなくなってしまうのではないかと危惧される。

「学力とは何なのか？」をちゃんと考えて、本当の学力を測れる試験を実施して欲しいし、学校の教育も本当の学力を伸ばす教育をして欲しい。

私は大学で実験物理学を学んだが、50歳を過ぎた今ではその詳細は忘れてしまったし、詳細な内容が社会で役に立ったことは一度もない。

しかし、物事の本質を追求する姿勢や考え方などは役立っているのだ。

学問とは本質を追求することであり、かつ、それを楽しんでやることで、決して試験の成績を上げるためにやるものではない。

世の中の教師達はこのことを一番に考えて欲しい。

このままでは今後日本からノーベル賞級の研究者は育たなくなってしまうかも知れない。