郵便局事業を引き継いだ郵便事業会社では、窓口業務を担当する社員の「身だしなみ基準」でひげを禁じている。同社渉外広報部は「ひげ禁止」の理由について「お客様に不快感を与えないことが第一。ひげが必ず不快感に結びつくわけではないが、その恐れがある以上、極力排除するのは当然」と説明。同社では、窓口業務以外の社員でも、ひげ姿は見あたらないという。

 ただ、この内規に異議を唱える社員も。「ひげをそらなかったことで人事評価を下げられた」と、同社の灘支店に勤める男性社員(58)が損害賠償など約160万円の支払いを求めて提訴。神戸地裁が今年3月、「原告のひげは整えられている」などとして、会社側に賠償の支払いを求めた。

 接客業にかぎらず自由なイメージのあるプロスポーツ界でも、ひげを禁じるケースはある。プロ野球では「紳士」を自任し、チームとしてあごひげを禁じている米大リーグのニューヨーク・ヤンキースや、日本の読売ジャイアンツ(巨人)などが有名。元日本ハムの小笠原道大選手は平成18年に巨人に移籍する際、トレードマークの口ひげを剃った。

 楽天の野村克也元監督も選手に「茶髪・ひげ・ピアス」の禁止を徹底。今シーズンから指揮を執る横浜の尾花高夫監督とロッテの西村徳文監督もひげや茶髪の禁止する姿勢を打ち出した。

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