皮膚外用剤について ③
温感シップと冷感シップの使い方。
一般に冷感シップは患部を冷やし、抗炎症作用があるのに対し、温感シップはひざなど冷やしてはいけない場所に貼付すると思われています。しかし、実際には冷感シップも温感シップも含まれている水分量に応じて皮膚の表面温度を下げます。
温感シップも冷感シップも実は、同様に体表面温度を下げます。一般にシップによる体表面温度の下降率は含有する水分率とよい相関関係があることが知られています。
温感シップに配合されているビタミンEやカプサイシンはこの血流に対して促進的に働く薬物です。
そのため温感シップの添付文書には、「入浴の30分前にははがすこと」及び「入浴直後には貼付しないこと」と記載されています。
このように温感シップは体表面温度を上昇させることよりも血流の改善を期待して作られていることがわかります。
逆に冷感シップについてもそれほど体表面温度を下げないことから、外傷後24時間の急性期には水で冷やすのがもっとも最適といわれています。このように従来から使用されている皮膚外用剤についても知っていることと知らないことが多いことがわかると思います。
貼付時間の目安としては、2時間までとするのが最適と思われます。これ以上の時間貼付することで皮膚に炎症が起きたり、かゆみ、かぶれなどが生じてくることがあります。また、温感シップには、カプサイシンという唐辛子成分が入っているため、その貼付部分だけ赤くなることもありますので、使用する際には、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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