昨日の八代での公開授業を無事終えて、これから久々に自宅に戻ります。
昨日は校舎長の方が、日頃から僕の授業を強くプッシュしてくださっていることもあって、最初から皆が「話を聞くぞ」ていうモードに入ってくれていた感じでした。当然、授業もスムーズに進行することができました。ありがとうございました。この夏は後三回、九州での公開授業があるのですが、こんなふうに乗りきれればいいな、と思っています。
さて、昨日は熊本で学会があったせいで、熊本市内のホテルが一杯で、授業会場近くのホテルを手配してもらったのですが、これが当たり。新しいホテルで、清潔かつコンセントもたっぷり。大浴場まであったのは、嬉しい誤算で、朝からのんびりできました。
年間約200泊もホテルに泊まる生活を続けていますから、泊まったホテルも数知れず、ガイドも書けるのではないかと思っているくらいです。それなりに判断基準も出来上がっていますので、少し披露しておきます。
快適さは、ある程度は値段に比例しますが、やはり、それだけではありません。いくら、格式が高くても、古いホテルは、天井が低かったり、コンセントが少なかったり、机が仕事がしづらかったりすることがよくあります。天井が低いのは、多少圧迫感があるな、で済むのですが、問題はコンセントです。
携帯を充電しながら、パソコンを使う、今ではこんなことは当たり前になっています。つまり、今、人は当然のように二つのコンセントを持ち歩くようになっているのですが、こんなことは、ここ数年で一般化した出来事です。古いホテルだって、リニューアルするなどして顧客の引き留めを図るのですが、電源系統までいじれないということが、よく起きるのです。
もちろん、観光での宿泊なら、大した問題ではないでしょうが、僕の場合には、いつも仕事を抱えていて、ホテルでの滞在時間を当て込んでいるものですから、かなり大きな問題になるのです。
その点では、新しくできたビジネスホテルは、よく考えられているものが多いようです。ですから、あのホテルのあの部屋は、机が大きいから泊まろう、なんて選び方をします。また、例えばしばしば宿泊する三井ガーデン銀座プレミアの場合、シングルには小さいながらも机があるのですが、ツインになると小さな丸い机しかなくなってしまいます。ですから、ツインにアップグレードしますね、とサービスを申し出て頂いた際に、「結構です」と断ったこともあります。(これが、プレミアムツインにまでアップグレードしてもらえるなら、細長くはあっても大きな机がありますから、喜んでお受けするのですが、さすがにそんな都合のいい話にはなりません。笑)
そんなわけで、ホテルの好き嫌いがはっきりしているので、自分で選べないときに「○○ホテル」です、と指定されると、おっ仕事しやすいな、とか嫌だなあ、と思ったりするのです。(特に某系列のホテルは、金沢を除いて、憂鬱な気分になります。)
さらに、細かいことも書いておきましょう。最近では、相当強力で一気にセットできるようなドライヤーが広く普及しています。新しいホテルは、そういうものを備えているところが多い一方、風がヘロヘロとしか出てこないものにも、時に出会うと、少し残念な気分になります。つい先日泊まったビジネスホテルは、備え付けのドライヤーの他に、新品の強力なものと二個が備えてありました。ありがたいと思うと同時に、ホテルも大変だなあ、と思わざるを得ませんでした。
後、高層階も嫌いです。(笑) 理由は、単にエレベーターに乗るのに手間取るから。コピーに行ったり何度も出入りするので、低層階の方が圧倒的に便利です。ごくたまに、二階などと言われると嬉しくなります。
高層階の方が眺めがいいでしょう?と言われたことがあります。確かに美しい山や自然だったら見えるにこしたことはありませんが、そういうものは、低層階だって結構見えます。そして、いわゆる「夜景」には全く興味がありません。(お好きな方は、くれぐれもご機嫌を損ねぬよう。)
若いカップルなどが、ライトアップされた街を楽しんだり、「夜景」を高層ビルから楽しむことは理解できます。
しかし、一方でこんなふうにも考えています。
きれいな「夜景」とは、要は人工光であり、電気の過剰消費の現場にすぎません。それを、高いビルから見て喜ぶというのは、震災以後単に節電が叫ばれているからというのではなく、人々の思いが、もっともっとささやかではあるが確かなものに向かうなかで、明らかにエネルギーの無駄遣いでもある、速い車に乗って喜ぶくらい時代遅れの感覚であって、いい年をした我々がそんなものを求めるのは、いかがなものか、と。要するに、高さやスピードに価値を認めるのは、近代のパラダイムであって、現代のそれではないという分別をもってよい年ではないか、と。この話を大学時代の仲間が集まった際にしたところ、全員が賛同してくれました。
もっとも、これは僕の個人的な考えであって、人に押し付けるものではありません。若者たち、特に男性陣には、きれいな「夜景」をフル活用して、デートを盛り上げてほしいとも思っています。ただ、五十近くなった自分自身は、そういったものに興味がもてなくなっているのです。
そんなわけで、決して高級ではないが、快適なホテルでの宿泊を終えて、午前中は仕事がはかどったせいもあって、気分よく久々の家路についています。